驚異の再現度!一蘭のカップ麺は500円だが100円の冷凍ネギを足してむしろ600円にしてしまえ
発売直後から品薄で、しばらく入手困難となっている一蘭のカップ麺。再度販売されると信じて、2つだけ購入できたうちの1杯を食べてみました。感想としては、スープの再現度がものすごいなと。既存のトンコツ×エースコックという組み合わせの印象をうちやぶった1杯をご紹介します。
あえて言おう、冷凍ネギを入れろ、と。
率直にいって、今回の一蘭のカップ麺は高いです。そもそもが500円というカップ麺ではなかなかお目にかからない価格なことに加えて、「具が無い」という、こだわりなのか価格的な都合なのかわからない仕様になっているのには、Twitterなどでも多くの人が疑問を呈していました。
そもそもですが、これまでにも超越したとんこつラーメンのカップ麺は存在しています。その最たるものが、セブンイレブン限定で販売されていた「地域の名店シリーズ 博多 だるま」でしょう。麺、スープともに100点以上をつけても良さそうな仕上がりは、「お店よりもうまい」という印象を持ってしまうほどで、その完成度はカップ麺を超えていました。そんな「博多 だるま」でさえも268円だったので、今回の500円で具が無い、というのは、正直買うのに勇気が必要でした。
しかし!食べてみての感想としては「有り」だなと。
確かに500円は高いです。しかも具が無い。でも、このスープの再現度はどうしたことでしょう。もしこれが一蘭の丼に入って出てきたら、僕はお店のラーメンのスープと区別できないかもしれません。丼の底には若干の骨粉まで感じられるほどで、これはエースコックの開発者さん、がんばったなと。
秘伝のたれも100%とは言いませんが、だいぶあの感じが再現されていて悪くない。ただ、お店の標準の味を考えるなら、提供料のうち7割くらいに留めておくのが良さそうですね。全部入れると、辛くなり過ぎちゃう。
具が無いのは確かにそうなんですが、きょうび、コンビニならどこでも冷凍ネギを100円で売ってるんですよね。だから、それを買って600円のラーメンにすればいいのです。
これを、どばっと入れます。気分は青ネギ多め。本当はネギ2種類を選びたいのですが、それはさすがに贅沢ですので我慢します。
入れてみてわかったんですが、このネギが乾燥ではなく(冷凍とはいえ)フレッシュだというのはわりかし重要で、ネギと麺とタレが混ざると、よりあの味に近くなった印象を受けました。冷凍ネギ、大成功じゃないか。むしろ冷凍ネギとセットで600円で売った方が印象良かったんじゃないかくらいですよ。
麺は及第点。エースコックの限界か?
スープが驚異の再現度だった反面、麺は…及第点レベルでした。いや、いつものエースコックの麺を知っている人なら、だいぶがんばったなと感じるはずですが、それでもスープの再現度には遠く及びませんでした。
エースコックには「カネオくん」にも出演した神の舌を持つスープ開発担当の方がいるようですが、麺については他メーカーに少し遅れを取っている印象なんですよね。今回もその印象はぬぐえなかったです。スープが90点なら、麺は70点くらい。麺を理由で買わなくなるまではいきませんが、スープでここまでがんばったなら、麺にももうひとがんばりが欲しかったです。惜しい。
でも、食べ進めていくと、いわゆる「バリカタ」ではなく「やわ」くらいに達したとき、なんだか不思議な再現度になっていました。そう、やわらかい状態であれば、あの一蘭の麺にだいぶ近かったのです。これは盲点でした。もしかしたら最初から麺の仕上がりを「やわらかめ」で作っていたら、この麺に対する印象はもう少し良くなったかもしれません。
一蘭に行くよりも安い一蘭
結論としては、この一蘭のカップ麺は、一蘭に電車に乗って行くよりは安い一蘭、という認識が良さそうでした。カップ麺として食べるのでは無く、あくまで家専用の一蘭として食べる。既に存在する袋麺を食べたことがないのでアレなんですが、コンビニで手に入る家庭用一蘭として割り切れば、500円だったり、具なしだったりする仕様も許せるのでは…ないかなあ。
なお、発売再開は3月上旬からということで、まずは通販からスタートするみたいですね。次も激しい争奪戦が繰り広げられたりするのでしょうか。
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