白州蒸溜所のリモートツアー「オンライン・ライブ」に参加してみたよ

2021/02/08お酒イベントレポート,ウイスキー,サントリー,サントリー(Suntory),白州工場,白州蒸溜所,蒸溜所,見学会

コロナ禍で簡単には旅行に行けないこの時代、様々な観光地でバーチャル体験ものが生まれてきていますが、ついに愛して止まないサントリーの蒸溜所もその一覧に加わるときが来ました。山崎蒸溜所、白州蒸溜所が、いつでも見学できるタイプ(無料)と、リアルタイムに見学会を行うタイプ(有料)の2種類のツアーをはじめるとのことなのです。

そこでさっそく白州蒸溜所の第1回見学会「白州蒸溜所オンライン・ライブ」に参加してみましたので、その内容と感想を紹介しておきます。現地に3〜4回通った経験からすると、さすがに「遜色ない」とまでは言えませんが、ベストを尽くし楽しめる会になっていました。

*見出し画像はオンライン・ライブWebサイトのキャプチャです

有料ツアーはリアルタイム&ウイスキー事前送付型

以後、白州蒸溜所のオンライン・ライブについて語りますが、基本的には山崎蒸溜所のオンライン・ライブも同等だと思われます。

白州蒸溜所オンライン・ライブは、所要時間60分程度、参加費用1名3,000円(税抜き)の有料オンラインイベントで、事前にシングルモルトウイスキー白州(ノンエイジ、180ml)と、非売品のロゴ入り特別テイスティンググラスが送られてきます。ちなみにですが、白州ノンエイジ180mlの売価は定価ですと1,140円(そもそも品薄で市場ではプレミア価格が付きがちです)。グラスはよく蒸溜所に売っている形状で、刻印抜きだと600〜800円くらいかな?と思います。蒸溜所限定なので1,000円として、この2点だけでも2,000円以上の価値。さらに送料も参加費用に含まれていますから、はっきりいって、おまけだけで見てもこのイベントは超超超おとくかなと思います。

この力のいれようからしても、サントリーがこのオンライン・ライブにかける想いが伝わってきますよね。

緊張の中のオンライン・ライブはいつもの蒸溜所見学感たっぷり

このセクションにはオンライン・ライブ内容のネタバレを含みますので、ご注意くださいね。

 

白州蒸溜所オンライン・ライブは、Zoomのウェビナーを利用して開催されました。ウェビナー参加の場合はZoomのアカウントは必要なく、事前に送られてきたURLをクリックするだけで参加できるので、大変に手軽です。PCでもスマホでも参加OKです。

ちなみにこのZoomでの様子は録画・録音およびキャプチャ禁止でしたので、記事中にはそちらの映像はありませんので、ご容赦ください。

イベント時間になりますと、意外なことに最初の映像は駅からスタート。そう、これは白州蒸溜所の最寄りである小淵沢駅です。ここで電車を降り、改札を抜けてシャトルバスに乗るところからスタートするのですね。この演出はナイスですね。

シャトルバスに揺られること数秒(本当は20分くらい)で、森の中に位置する白州蒸溜所に到着です。ここからは白州蒸溜所の映像に変わり、森の風景や蒸溜所の外観、記念館の中などがさらさらと紹介され、そうしてはじめて、アテンダントのガイドさんが登場します。実はコレ、一般見学と同じ流れなんですよね。いつもの見学をなるべくそのままオンラインに持ってこよう、という気概を感じます。

ちなみに初回なのでガイドの方が少し緊張されていたり、冒頭でマイクが入ってなかった、などというトラブルもありましたが、参加者からは批難の声がとぶこともなく、温かい声援が。そう、実は現地に対してチャットでメッセージを送れるんです。この仕組みはとてもよくて、みんなでわいわいと参加している感が出ていました。

ちなみにオンライン・ライブ中ではリアルタイムにアンケートなども実施されまして、最初に「これまでに白州蒸溜所を訪れた頻度はどれくらい?」という質問が出ました。この記念すべき第1回の参加者では、まだ白州蒸溜所を訪れたことがない方が6割ほど、1回だけという方が2割ほど。残りの2割の方は僕も含めて何度も来たことがあるよ!という結果が出ていました。そもそもの参加人数は書き込みから見ると20〜30名くらいかな?と思っていたら、募集ページを見ると100名!もいたようで、ちょっとびっくり。

見学会はガイドさんの案内の元、事前に撮影された・もしくはリアルタイムに撮影している蒸溜所内の映像をたよりに、本物の見学会のようにすすんでいきます。事前に「360°視点映像のツアーで臨場感たっぷりに製造工程を見学」とあったので、自分で視点をコントロール出来るのかな?と期待したのですが、さすがにここはカメラ側で視点を振って広く見せてくれる、という仕組みになっていました。360°は言い過ぎですね(笑

なかなか良かったのは、アンケートなども活用しつつ、ウイスキーの原料や蒸溜にかかく時間、火入れの温度や倉庫の巨大さなど、ウイスキーに関する知識から蒸溜所に関するアレコレがしっかりと伝わってきたことです。樽を作っている風景なども流れまして、これは一般見学会ではなかった部分なので、ちょっとだけリアルの見学会を超えていたのかもしれません。

ただし、あの蒸溜所に入ったときのなんとも言えない香りや、窯のあるブースの空気の温度、貯蔵庫のひんやりした感じ、なにより蒸溜所のおかれたうっそうと生い茂る森の空気感だけはどうしても映像だけでは伝えきれません。ここについてはオンラインの限界を感じつつ、一方で白州蒸溜所に初めて触れた方にとっては、本物の蒸溜所に行ってみたいという強いモチベーションになったのかもしれないなと感じるのでした。なにより距離や様々な問題で蒸溜所を訪れることが出来なかった人が、気軽に参加出来るってのがいいですよね。うちの子供も脇で映像を見て楽しんでいました。

質問はチャットから気軽に飛ばしておいて、合間合間でいくつかに答えてくれる、という感じでした。傾向として、やはりライトな質問に回答してくれる感じですね。いわゆるウイスキー愛好家目線のマニアックな質問はスルーされます。そこはまあ、仕方がないですね。

お馴染みのハイボール講座あり。氷と炭酸水を準備する必要があった!

さて、蒸溜所内の見学を終えた後はお楽しみのテイスティング会です。こちらには事前に送られてきたテイスティンググラスと、白州ノンエイジが登場します。

テイスティングの方法や、表現の種類などを学びつつ、最後にはおなじみ、白州ハイボールの体験会が。(写真は以前に白州蒸溜所を訪れたときのものです)

あ、そうか、これは予想できた。サントリーのソーダ水と氷を買っておくんだった!と思ってもあとの祭りです。ハイボールづくりについては事前に案内もなかったので、ちょっとだけもったいない。その場でみんなでハイボールを作って、乾杯までできたら最高だったなーと思いました。そんなわけで、ネタバレになってますが、この記事を読んだ方は絶対に用意しておいてもらえればなあと思う次第です。

とはいえ初回なのでこういった抜け落ちも想定内です。今後は案内されるかもしれませんね。

サントリーの努力と熱を感じる楽しいオンライン・ライブ

今回のイベントですが、このコロナ禍の中、どうやって蒸溜所を見学し、楽しんでもらえるか?ということを真面目に考えて設計された、素晴らしいオンライン・ライブだったと思います。何回も白州蒸溜所まで行ってる僕でさえ楽しかったので、初回の方はよりいっそう楽しいのではないでしょうか。今後回数を重ねていくとより洗練され、より素晴らしいものになっていくだろうという展望も楽しめそう。上級編みたいなものも開催されたら楽しそうですね。

ちなみにですが、当日の白州のオンライン・ライブ前には山崎のオンライン・ライブも開催されておりまして、そちらからはしごで参加している方も少なくないようでした。こういった、時空を超えた参加の仕方もオンラインならではですよね。

もしかしたら今後、ウイスキーの聖地アイラ島なんかにもオンラインで行ける世界が来るのかもしれません(サントリーが所有している蒸溜所もいくつかあります)。楽しみしかないですね。

オンライン・ライブはこちらから

まだ3月の会は予約が可能です。先着ですのでささっとお申し込みをどうぞ!ちなみに自分でまわる無料版もありますので、ぜひそちらもお試し下さい!

サントリーウイスキーリモート蒸溜所ツアー

 

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。