マッチ箱入りのマイクロ積み木「ブルク」で街づくり by LOQUAI HOLZKUNST
チェコに旅して以来、同国をはじめとするヨーロッパで作られるぬくもりあるおもちゃが気になっています。僕の住む大宮でそういったものを探し求めると、大宮区役所の裏にある「Toy-Toy」というお店が頼りになるのですが、そこで発見したドイツのミニチュアおもちゃが良い感じだったのでご紹介します。
マッチ箱の中に街の部品が入っている
こちらのおもちゃ(というか街の部品、積み木)は、マッチ箱と同等サイズの箱に入って売られています。
前述のToy-Toyの店内でこれを見つけたときは、正直2度見しました。というか、そもそもお店に行ったのは3度目くらいだったのに、この商品に気がついたのは今回がはじめてです。それくらいに小さいし、目立たない。
ちなみに商品名も良くわからなくて、「LOQUAI HOLZKUNST」が社名で、「ZUND HOLZER」がシリーズ名、製品名は「ブルク」っぽいのですが、全体的に謎です。でも上記の文字列で検索すると売っているお店が見つかるので、たぶんあってるはず。
マッチ箱を開けると数mm〜数cmの部品が入っていて、これを積み上げたりして街を作ることになります。
簡単そうでだいぶムズイ。息抜きや集中力トレーニングにぴったり
さて、積み木というと子供の遊び、簡単な作業という印象がありますが、この「ブルク」はあまりにも小さいために、従来イメージする積み木とはだいぶ異なる性質を持っています。まず、部品があまりにも軽い。吹けば飛ぶレベルなのでだいぶ集中力を要しますね。さらに、各部品がとても小さく、部品の上に部品を重ねるだけでも大変です。指がぷるぷるして、気がつけば息を止めている自分に気がつきます。
そうしてがんばること10分ほど。きれいな街が完成しました。
いやー正直達成感ありますね。まさかの満足度。もう少しこだわればもっと完成度を高く出来そうなところが、なんというか、ツボです。
これだけ小さいわりには各パーツがしっかり作られているのもいいですね。さすがドイツ製。作っている途中で気がついたんですが、パッケージに載っている街も半分しか完成していなくて、ようは自分で考えて完成させるところがあるのも、良い感じ。
再度掲載しましたが、よく見ると半分作られてないんですよね。
ちなみにサイズ感を正確にお伝えするため、トミカと並べてみました。
だいぶ小さいです。
この待ちに人や乗り物を合わせようとしたら、だいぶ小さいモノを用意する必要がありますね。
なお、このマイクロ積み木シリーズはいろいろと販売されているようで、見つかったものを以下リンクしておきます。気になったら購入してみてください。インテリアとしても良さそうですよ。
LOQUAI HOLZKUNSTのマッチ箱シリーズ
ANDCHILD / LOQUAI HOLZKUNST/ロークワイ社
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LOQUAI社について
このLOQUAI社については、ニキティキさんのサイトに詳しく載ってましたのでついでに照会しておきます。会社の歴史なんかも載ってましたので、時間がありましたらリンク先からどうぞ。
ロークワイ(LOQUAI HOLZKUNST)社が発足したのは1934年、ドイツのエルツ山地(Erzgebirge)のケムニッツ(Chemnitz)工業地帯に近いアウグストゥスブルグ(Augustusburg)という街でした。創業者の ルドルフ・アルウエッド・ロークワイ(Rudolf Arwed Loquai )は、当時、画家、デザイナー、そして彫刻家を自身の職種として登録しています。1958年にその拠点を現在地のぺットメス(Poettmes)に定めるまでに、ロークワイ社は第二次世界大戦をはさみ、何度か工場を移転する運命を辿ります。しかしその間、エルツ地方の玩具作りを原点にし、一貫して創設者の理念と、ドイツの物づくりや職人の誇りを守り続けてきた、ドイツ玩具業界のなかでは指折りの老舗です。すべての製品は様々な種類の選ばれた木材で作られています。
20種類の上質の木材を使用し、工場には300枚の材木を常備し、得意のミニチュアだけでなく、大きいノアの方舟セットや農場セット、木箱入りの積木作りなど、幼稚園などをターゲットにした物作りも行っています。ロークワイ社は又玩具だけでなく木箱の製作にも力を入れています。木箱にも玩具と同じように様々な木材が使われ、贈り物に付加価値をつける上質のパッケージとして、他業界からの需要にも応えています。2代目のアンドレアス氏 (Andreas Loquai) はまだ毎日工房で若い人達をサポートし現役として活躍中。ドイツの職人の技能や精神が衰退してゆく傾向がみえる昨今、ロークワイ社はドイツの木製玩具業界の中で、自他共に認める貴重な存在となっています。
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