それは唯一無二で懐かしい味わい 碧ao SUNTORY WORLD WHISKEY

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SUNTORY_ao

ウイスキー好きなら「ああ、それは確かに飲んでみたい」と思わざるを得ないような、そんな1本が発売されました。「碧ao」と名付けられたそのお酒は、SUNTORY WORLD WHISKEY という新ジャンルのウイスキー。いま世界ではSUNTORYしかできない、自社所有の5大ウイスキーをブレンドしたという、破天荒な逸品です。

結論から申しますと、ものすごいインパクトがあるわけではないのですが、じんわりとうまい、その成り立ちを考えると驚きがある味わいに仕上がっています。ブレンダーの底力を感じるのには絶好の1本です。

5大ウイスキー、混ぜちゃいました

碧ao SUNTORY WORLD WHISKEY

この「碧ao」は、サントリーだからこそできる、自社所有蒸溜所だけで5大ウイスキーを揃え、ブレンドした挑戦的な1本です。従来にもそういったコンセプトのウイスキーはありましたが、自社蒸溜所だけ、というのは聞いたことがありません。そりゃそうだ、実現できる会社が無かったわけで。

自社であることのメリットは計り知れなくて、なによりブレンドへまったく妥協をしなくて良いことと、原酒の調達が自社でないことに比べて容易であることが挙げられるでしょう。やはり遠慮せずに味を追求できるはず。そして生産量もある程度は確保できるのでは。

ちなみにブレンドされている中身はある程度公開されていまして、

・アードモア蒸溜所(Scotch)
・グレンギリー蒸溜所(Scotch)
・クーリー蒸溜所(Irish)
・クレアモント蒸溜所=ジムビーム(American)
・アルバータ蒸溜所(Canadian)
・山崎蒸溜所(Japanese)
・白州蒸溜所(Japanese)

という7種類にて構成されています。もしこの碧aoが世界中で爆発的に飲まれるようになったら、いつしかこれが「碧の7本槍」などと呼ばれるかもしれません。

さて、このブレンドを担当したのは、サントリーのチーフブレンダー、福與伸二(ふくよしんじ)さん。主に山崎のブレンドなどで知られている方です。

サントリーのコラムによれば、開発には1年半ほどかかり、100ほどのサンプルが下地になっているとのこと。僕もいくつかの蒸溜所でブレンディングセミナーに参加したことがありますが、ほんとうに、もうものすごーーく大変なんですよ、ブレンドって。僅かな量の違いでウイスキーの味わいって大きく変化してしまうんですよね。しかも、それが全く趣の異なる別種のウイスキーだっていうんだから、その苦労たるや計り知れません。

碧ao SUNTORY WORLD WHISKEY

この題字は「響」や「知多」などと同じく書家の荻野丹雪さんが担当されたそう。「碧」と「AO」を併記するところや、「WORLDWHISKEY」を標榜するところに、世界を意識しつつもサントリーのただならぬ気合いを感じますね。

碧ao SUNTORY WORLD WHISKEY

5大ウイスキーと五角形をかけ、ボトルデザインに採用しているところも乙です。ただし、持ちづらさはあります。

懐かしくも素直に「うまい」と言える味わい

碧ao SUNTORY WORLD WHISKEY

ということで、さっそく試飲です。せっかくなのでサントリーのテイスティンググラスにて。

まずは香りから。南国フルーツ系やバニラ系の香りが強く、良い意味でアルコール臭さは少なめ。飲んでみると最初に来るのはまったりとした甘さ。そして軽いスパイシー感とスモークさが高まってきて、最後にウッディとスモーキーな味わいで去って行く。表現するなら、Irishで入ってCanadianとScotchをいったりきたりした後、Japaneseの余韻で消えていく、そんな感じ。あれ?Americanはどこ行ってしまった?と思って探したんですが、主にフレーバーで活躍してました。

碧ao SUNTORY WORLD WHISKEY

そもそも今回はまずストレートで飲んでみたんですが、なんだか懐かしい味わいがするんですよね。僕のイメージするスプリングバンクに近かったです。バーボン樽で浅めに仕込まれた、スパイシー感のあるモルト。とはいえ慣れ親しんだシングルモルト的な麦の甘みがストレートに来ないのは、これがScotchやAmericanがブレンドされているからなのでしょうかね。

数滴加水してみると、Americanのもつフレーバーが一気に出てきました。開封したてよりも、少し経ってからの方がこのあたりは感じられそうなので、1週間後くらいにまた試してみようかな。

最終的にはトワイスアップにしてごちそうさまでした。ここまでくるとスルスル飲めてしまって危険ですが、だいぶ印象かわります。これは試してみてのお楽しみですね。

碧ao SUNTORY WORLD WHISKEY

いやー面白い。話のネタだけでも十分に元が取れそう。これで5,000円だったら十分に買う価値あります。

付属の冊子によれば、ハイボールなんかでも面白いみたいなので、今度はそっちで挑戦してみようかなと。今日は氷がなかった…。

のりおのまとめ

碧ao SUNTORY WORLD WHISKEY

普段からシングルモルトを楽しむ人だけでなく、スコッチやアイリッシュなど、とにかくウイスキーをたしなむ人なら、この商品には「おっ」と思うところがあるんだと思います。それくらいに巧妙なブレンドで、5大ウイスキー全ての特徴をきちんと表現したものになっていると感じました。ほんと、ブレンダーさんってすごいですね…。それが一番の収穫かもしれません。

なお、現在は品薄になっていますが、サントリーの公式やカクヤスなど定価で販売してくれる店舗で買うことを、強くオススメします。昨今よくみられる、ウイスキーの高値取引文化(いわゆる「ふっかけ」です)に気をつけてください。Amazonに出品されている1.5万くらいで買ってしまうところだった…なんて人もおりましたので。定価はあくまで5,000円、いまなら税込み5,400円です。

A BLEND OF FIVE MAJOR WHISKIES SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」|サントリー【イエノバ】

 

碧ao 公式サイト

サントリーワールドウイスキー「碧 Ao」

アルコール度数:43度
容量:700ml
希望小売価格:5,000円

SUNTORY WORLD WHISKY 碧Ao|サントリー

 

碧ao ギャラリー

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著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。