サントリーの自信作「ジムビーム シトラスハイボール缶」は原酒と飲み比べ可能なくらい完成度激高い!
サントリーさんにお誘いいただきまして、ハイボール系新製品「ジムビーム シトラスハイボール」の試飲イベントに参加してきました。かいつまむと、今回の新作はやばいです。どうヤバイかといえば、会場で「カクテルとして作った原酒のシトラスハイボール」と「新製品である缶のシトラスハイボール」を飲み比べさせるくらいですから。こんなの普通考えないですよ!
ジムビーム シトラスハイボール グレープフルーツ 350ml×24本
ジムビームはバーボンの歴史
ジムビームといえば、ウイスキー好きなら知らない人はいないぐらいの、超超メジャー銘柄なバーボンです。特にバーボンをたしなむなら、ジムビームは避けて通れません。
そんなジムビームは、いまサントリーの子会社なんですよね。
ということで、イベントはジムビームのお勉強からスタート。
今回の会場は、都内某所にあるサントリーのテストキッチン。ここで生まれた「ジムビーム シトラスハイボール缶」が今回の題材です。
まずびっくりしたことに、アメリカはいま空前のバーボンブームなんだとか。すごく伸びているそうです。
そもそもバーボンとは?モルトウイスキーが麦原料なのに対して、バーボンウイスキーはトウモロコシとライ麦です。
定義としてはこちら。アメリカで生産され、原料穀類の51%以上がトウモロコシであり、新しいホワイトオークの樽で寝かせ、水以外のものを加えてはいけない。そして2年以上寝かせたものがストレートバーボンと呼ばれるんだそうです。これは知らなかったですね。そもそも新しいホワイトオークの樽はかなり成分が出るため、実は2年も寝かせばじゅうぶんなウイスキーとして完成するのだとか。ふだん10年以上も寝ているモルトウイスキーを飲んでいるので、これにはビックリしました。バーボンって回転いいんですねえ。
そんなバーボンといえばジムビームなんですよ。
このビーム家はジムビームを立ち上げただけでなく、周辺のバーボンウイスキー蒸溜所の重鎮をになう人材を何人も輩出しているため、ビーム家の歴史=バーボンの歴史、といわれているのだそうです。
ちなみに現在のオーナーである「ブッカー・ノー」は、ビーム家からノー家に嫁いだ血筋であるためなんだそうです。
また7代目である「フレッド・ノー」氏の言葉もなかなか良くて「バーボンは好きに飲め」と。ストーレトだけでなく、好きなように飲めばいいよってことで、なんともいい言葉ですね。
そんなジムビームは日本でも伸びています。もちろんサントリーの子会社になったことも原因ですが、いまの日本って、ウイスキーを飲むことに対して抵抗がなくなってきていると思うんですよね。一昔前の冬の時代は終わって、春くらいにはなっている気がします。ああ、長かったなあ。マイナーな飲み物だと思われていた頃は辛かった。
などと感傷にふけったりもしますが、私はげんきです。とにかくウイスキーの仲間が盛り上がるのは、シングルモルト好きとしても大歓迎ですね。
そうして生まれたのが、ジムビームのシトラスハイボールです。これ、六本木のイベントで出したところフィーバーして、あれよあれよと商品開発まで行ったそうです。どれだけ人気だったんだ!って話ですよね。
ところがこいつが本気でうまい。それもそのはず、究極の配合を探して、サントリーの誇る開発部隊が日夜ハイボールを作り続け、辿り着いたのが今のシトラスハイボールのレシピなんだそうですよ。
と、いうところで
「じゃあ実際に飲んでみましょう」
という話になりました。
…えっ???
缶にしたお酒の原酒を飲ませるとかおかしいでしょ?
こういうことですよ。おかしいよ。サントリーさんどうしたの。どういうことなの。
想像してみてください。いくらハイボールとはいえ、実際にプロが作る原酒のそれ、しかもフレッシュフルーツを搾ったジュースを使うようなものと、それを缶で再現したもの。いくら新作発表会とはいえ、両者を飲み比べさせるとか、そんなの、無理ですよ。絶対に缶じゃないほうがおいしいわけで。
でも仕方がないんです。飲ませてくれるっていうんだから、飲みます。ちなみにシトラスって柑橘類の総称だったこと、知ってました?僕は知らなくてビックリしました。今回使っているのはグレープフルーツなんだそう。
グレープフルーツをつぶしてジュースにして、ジムビームとまぜて、上白糖(!)を入れ、ソーダで割って、最後に香り付けまで…なんで、なんで缶と飲み比べさせるのよ。
ということでできました、こちらがジムビームのシトラスハイボールです。まさに目の前で作り立て。素晴らしい香りが広がっています。
一口飲むと…う、うまい。ウイスキーベースというのは、言われないとわからないほどですが、確かに奥底にジムビームの味がします。ただ、これはカクテルとしてすごくうまい。ポイントは上白糖で、甘くなりすぎないところがいいんだとか。いやーこれすごいね、六本木で大人気だったのもわかります。2杯目、3杯目でも同じのを頼むタイプのお酒ですよこれは。
でもれっきとしたバーボンなんだよなあ。
さて、次に飲むのは今回の新作、ジムビーム シトラスハイボール缶です。さっき作りたてを飲んだばかりなのに、いいの?おいしくなかったら、正直に書いちゃいますよ?
まず缶をプシュッとあけて、ごくりと一口。おっ?おお、すごい、これは近い。先ほど飲んだ作りたてにかなり近い。もう少し香りが出せたら最高なんだけど。
ということで、次は氷を入れたグラスにそそいで飲んでみます。
するとですね…すごいね。サントリーって会社はすごいよ。こんなに再現できるんだね。
缶で飲んだときは封印されていた香りが、グラスにそそいだ瞬間にはじけます。氷が入っていればなおよし。目指した「正解」である原酒と、製品となったものを飲み比べたのは初めてですが、これはキてるなあ。
仮に元のカクテルを100としたら、92くらいは再現できてます。最後に足りないのは、どうしてもフレッシュじゃないと再現できないところですね。これは仕方が無い。その代わり時と場所を選ばず、価格も安い。というか、うまいよ。
なんでこんなに再現できてるの?と聞けば、どうやらあまりにも元々のシトラスハイボールの完成度の高さに気合いが入ってしまって、異例なくらい手間をかけて、それこそ開発としての意地をかけて作ったんだそうです。
その秘密をささえているのが、この3種類のリキュールによる味の調整。
水蒸気蒸留酒でさわやかなグレープフルーツの香りを出し、果実浸浸酒で味わいを、さらには手間のかかる常圧蒸留酒にて余韻を醸成するという、どうしてそんなに手間かけちゃったの?って話ですよ。ようはシトラスハイボールのために、新しいおリキュールを3つ作って、それを元に完成させたってことです。
それぞれ試飲させてもらいましたが、商品にしてもいいんじゃないの?という完成度。
でもそれだけジムビームに本気だってことですよね。そしてそれはウイスキーの普及にも本気ってことですよ。ウイスキーは伝統あるお酒で、もちろんシングルモルトなんかはストレートで飲んでほしいなって気持ちもあります。
でもね、その時代時代に即した、多くの人に受け入れられる飲み方を提案するってのは、その世界を守るためにも重要なことだと思うんですよね。そしてこればかしは、メーカーにしかできないこと。サントリーさんがここまでウイスキーに本気だってことが嬉しくなりました。もちろん角ハイボールのヒットが根底にはあると思いますけどね。
この開発陣の「やりきった!」感ある笑顔ね!
なんとも自身に満ちあふれた、そしてそれを裏切ることのない完成度高い製品のイベントとなりました。
のりおのまとめ
それにしても、これ本気でうまいっす。ハイボールは角ハイが至高だと思ってましたが、ハイボールの地図塗り変わりますよ、これは。
ジムビーム シトラスハイボール缶は7月28日発売です!
「ジムビーム」ブランドならではの力強い香味とマイルドな旨みを持つ原酒の中から、厳選された“シトラスハイボール”にふさわしい原酒を使用し、さらにグレープフルーツ蒸溜酒など、3種類のグレープフルーツスピリッツを組み合わせることにより、グレープルーツを“ぎゅっと”搾ったような香りと味わいを実現しました。
ジムビーム シトラスハイボール グレープフルーツ 350ml×24本
今年の夏はこれがくるねえ…。