うますぎるビール「MASTER’S DREAM 山崎原酒樽熟成2018」これは…さいきょうのビール
「ぼくのおもう、さいきょうのビールがあらわれた」
まさかまさか、ほんの数年前までビールを毛嫌いしていた僕が、そんな言葉を呟いてしまうなんて。
それほどに衝撃的だったのです。この「マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2018」は。今後、これ以上のビールに出会えるのでしょうか…。
MASTER’S DREAMのそのまた上の夢
そもそもサントリーがほこる究極のビール、MASTER’S DREAM(マスターズドリーム)は、「醸造家の夢」というキャッチフレーズを使うほどに力の入ったビールで、プレモルのさらに先、とにかくうまさを追い求めたという逸品になっています。
ところがそのマスターズドリームが、さらにその上にそびえ立つ商品を開発してしまった…というのは、以前から耳にしていました。その名も「山崎原酒樽熟成」。その名の通り、山崎の原酒を寝かせていた樽で、あろうことかビールを寝かせてしまおうという、反則すれすれの製品です。そんなの、うまいに決まってるじゃないか…!
このビールを飲むにはなかなかにハードルが高く、まず樽生であれば東京と名古屋の「マスターズドリームハウス」に行き、期間・数量ともに限定の1杯を追い求めることになります。
そしてその夢がかなわない場合には、マスターズドリームの定期便についてくる瓶にて楽しむか、もしくはキャンペーンに応募して当選するかどうかを神に祈るか、という2択となるわけです。
そして、幸運なことに、僕はその後者でこの夢のようなビールを手に入れることができました。
モルト好き、ビール好きなら卒倒間違い無し
さて、こちらが届いた件の逸品。ビールは715mlのいわゆる大瓶よりひとまわり大きいもの。1人で飲むには十分な分量です。
サプライズとしてマスターズドリームの栓抜きが付いていました。もったいなくて使えません。
さて、長期保管していても味が落ちるだけということで、さっさと飲もうと思い、先日開栓してみました。プレモルのビールグラスにそそいでみましたが、久々に瓶からそそぐと難しいですね…。
第一印象としては…赤い!これはシェリー樽の色でしょうかね。特筆すべきはその香り…山崎の香りというか、シェリー樽のもつあの香りがフワッとただよいます。こ、こ、これ、ビールだよね?
思えばビールとウイスキーは親戚どうしのようなもの。途中まで製造過程はいっしょです。ビールを蒸溜して樽熟成にかけてウイスキー、といったら乱暴ですが、大きく外れることはありません。その上、このビールはウイスキーよろしく、(おそらくは)シェリー樽で寝かされています。蒸溜していないし、発泡しているけど、これほとんどウイスキーなのでは…。もしくは、いうならば純正のボイラーメーカー(ビールのウイスキー割り)?
いえいえ、そんなことはどうでもいいのです。もうね、このビールは「うまい」「しあわせ」「うまい」「うまい」「あれ?もう終わり?」という感想しか出てこないのですよ。
いわゆるキレ、コク。ほのかな苦味の中に樽由来のピート感、そしてシェリー由来の甘さ。いい樽を選んだのでしょうね、これはふつうにウイスキー入れても美味しくなったことでしょう。
ちょうど先日行ったばかりの山崎蒸留所を思い浮かべながら、すぐに飲み干してしまいました。ああ、本当に美味しかった。
のりおのまとめ
もしかしたらビールとしては邪道なのかもしれません。でも、単純にひとつの飲み物としてうまい。うますぎる。これを市場に投入したら世にも恐ろしいくらい売れると思いますが、無理なんでしょうね。
いや、ほんとひとりで飲んじゃってすみません…。
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