世界のアート照明ガラス工房「LASVIT(ラスヴィット)」を見学!

2019/01/25チェコLASVIT,アート,チェコ,ノヴィー・ボル(Novy Bol),ブルノ(Brno),ラスヴィット,工場見学

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先日のチェコ取材では、超高級アートガラス作品ブランド「ラスヴィット(LASVIT)」の工房を見学してきました。実際はガラス造り体験がメインだったのですが、短時間ですが工房も見学させてもらうことができまして、これがまあすごかったわけです。なかなかお目にかかれない、ラスヴィットの大型ガラスアート作品作りの様子をご紹介します。ちなみに、工房見学はウェルカムみたいですよ。

ラスヴィットは高級品である

実は今回の取材が決まるまで、ラスヴィットについては全く知りませんでした。が、作品を見るとどうやら見たことがある様子。

これとか、なんとなく見たことがある感じ。

しかも国内ブランドもコラボ製品を企画するなど、日本人にはそう遠くないブランドであるようです。

ミラノサローネ / ユーロルーチェ 2017 「チェコのガラスメーカー LASVITの技術——YAKISUGI」 | Webマガジン「AXIS」|Web Magazine AXIS

隈研吾さんとのコラボはアワードまで受賞。炭をガラスで表現しているのか…!

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Lasvit公式サイトから

Yakisugi Won the Wallpaper* Design Award 2019

やばいですね。

 

また、一流ホテルや美術館、公共施設などにも作品を提供しているようで、チェコイノベーション展のサイトで紹介されているものなどはかなり圧巻。

Lasvit – Czech Innovation Expo

ホテルなどに行って、こういう巨大なガラスのアート作品(特に照明)って誰が作っているんだろう?と思うことがありましたが、なんてことはない、ラスヴィットがその一端でした。

 

灼熱の工房、ヘビー級のガラス、そしてビール

ラスヴィット Lasvit AJETO ガラス工房

さて、そんなラスヴィットでは、大型の工房で何人もの従業員(というかもうアーティストですねこれは)が作業を行っていました。工房内はまさに灼熱。そりゃそうだ、ガラスを溶かすほどの熱が常に炉から発散されています。

そして、今までいろいろなところで見学した工房と決定的に違うのが…

ラスヴィット Lasvit AJETO ガラス工房

わかりますか?この、圧倒的な巨大さですよ。いままでは大きくても花瓶程度のものを作る現場しか見たことがなかったんですが、この写真では巨大なランプシェードを作っています。

ラスヴィット Lasvit AJETO ガラス工房

こちらではさらに大きな作品を製作中。成形には巨大なガスバーナー(というより、溶接レベルの高温な火炎放射器に見える)を使っています。そうなんです、食器を作るところとは根本的に大きさが違っていて、やってることが異なるのです。

Bohemian Glass Moser #Karlovyvary
カルロヴィ・バリにあるモゼールの工房

参考までに、こちら同じくチェコのカルロヴィ・バリにあるボヘミアングラスのトップブランド「モゼール」の工房。これでも大きい!と思っていたんですよね…。工業製品のサイズが変わると、作り方が変わるんだなというのは大きな発見です。というか、国内外含めいままでこんなに大きなガラス製品を作っている現場を見たことがなかったので、かなり驚き。

ラスヴィット Lasvit AJETO ガラス工房

 

もちろんですが、普通サイズの製品も作っています。 このあたりは経験値に応じて作業分担しているのかな?

さらにさらに、チェコを象徴するような場面にも遭遇しました。

ラスヴィット Lasvit AJETO ガラス工房

なんと職人の元にビールが運び込まれています。

そうなんです、工房では水の代わりにビールを摂取しているのです。とはいえ、酔っ払ってしまうと危ないのでノンアルコールビールではあるそうです。ここで水じゃ無くてビールってところがチェコらしくて最高ですよね。きっと本当にアルコールの入ってるビールを採用している工房もあるんだろうなと思わされます。うーん、チェコ。

ラスヴィット Lasvit AJETO ガラス工房

となりの部屋では研磨部隊がいました。きっと研磨技術も高いんでしょうねえ。うーん、いいもの見せてもらいました。

 

のりおのまとめ

ラスヴィット Lasvit AJETO ガラス工房

よくよく見れば、入り口のモニュメントからして大迫力でした。ラスヴィット、いつかは所有してみたいな…と思っちゃいますね。日本でどこか採用しているホテルなどを見に行ってみたいです。

なお工房ではガラスづくり体験も開催されておりまして、そちらも体験済み。改めてご紹介の予定です。なんと貴重なウランガラスで花瓶を作っちゃいました。

工房見学について

大人50CZK(=250円くらい)で見学できます。

グラスワークスへの訪問 – Ajetoglass

 

LASVIT(ラスヴィット)の工房

住所:č.p. 167, 471 58 Cvikov, Czech

行き方はものすごく説明難しいですね…ノヴィー・ボルという街にありますが、リベレツという大きい街からガイドツアーで行く、のが正解な気がします。でも、これは行く価値あるな。

Ajeto Glass Crafters & Demonstration Workshop – Google マップ

Lasvit

SKLÁRNA – Ajetoglass

 

SpecialThanks

今回の旅行は、航空券、宿泊、移動費、そしてほとんどの食費をチェコ政府観光局に負担していただいております。

Czech Republic –

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。