超絶焼肉店「ジ・イノセント・カーベリー」シェフズテーブルで肉のLIVE、肉のショータイムを食す
焼肉を超えた焼肉…まるで数時間のショーをみているような、とてもエンタメ性の高い焼肉があると誘っていただき、行ってきました。西麻布の交差点近く、星条旗通りに入る信号脇にあるのがこちらのお店「ジ・イノセント・カーベリー」です。
生肉、生肉、焼肉、焼肉、とコースは流れ流れ、最後に出たのは…!?こりゃすごい。
岡田劇場にようこそ!
こちらのお店はいわゆる熟成肉を中心とした肉料理および焼肉を提供する、お洒落な焼肉店。一見は最近よく見かけるスタイルに思えます。ただし、1箇所だけを除いて。
このお店の特異点は、カウンターの中でもたった3席にあります。座席から手の届く距離に設置された岡田賢一郎シェフ(vo)によるステージでは、その場に座ることのできた数人だけのために、特別な肉の劇場が開催されるのです。
意味がわからないって!?僕も、行って体験するまでまったくわからなかったので大丈夫です。
最近でこそこのスタイルのオープンキッチンスタイルはそこまで珍しくも無くなってきている気がしますが、たった3人のためだけに開催される、というのは、初めて体験したかもしれません。それくらいに「濃い」体験ができる、それがこのシェフズテーブルというコースなのです。
まず目の前に用意されたるは、巨大なマスクメロンと熟成肉。ぼ、僕は焼肉店に来たはずなんだけど。
そんな混乱を知ってか知らずか、岡田シェフが盛り付けはじめるのは…生ハムメロン!?
こ、こんな生ハムメロンは見たことがない…うますぎる…。ところで今回のレポート、「うまい」は当然なので、もうこれ以降で「うまい」って書きません。全部うまい。全部、未知の世界。
そして語りすぎることも野暮ったくなりそうなこのライブ感。あえてざっくりとしたご紹介に留めさせてもらいます!
トリュフon生肉。ああ、そうか、質のいいおにくって、様々な味わいを受け入れる土台として優秀なんだなあ。
香ばしさを堪能していると劇場ではリズムとカラフルさが最高潮に。
生肉タルタルとエディブルフラワーによるカナッペwithキャビア…と呼んでいいのでしょうか。もはや芸術。
そしてアクセントにおいでなすったキムチ。あ、あまい。なんだこのアミノ酸は…。
見て下さい、この外側のカリッカリな雰囲気と、中心の赤身との見事なコントラスト。
さんざん生肉を食べた後だからこその、焼くことへの感謝。外側から内側にかけての味のグラデーションが暴力的。
ああ、もう満腹だよ…なんて横からスッと出てくるビーフカレー。しかも強スパイスの本格派。ずるい。レトルトで出して欲しい。
最後のトリを飾りますは、日本人なら誰もが「うわーーー」って思っちゃいそうなこの料理。
しっかりご飯もたまごも出てきて、隙が無い。
いやー食った食ったと思ってたらお土産にビーフサンドイッチですよ。おうちで土産話だけでは辛い思いをする家族のフォローまでしてくれちゃうなんて、良い店すぎるでしょ…
そう、これが飲食業の酸いも甘いもかみ分ける、歴戦の岡田シェフによる劇場の終始です。
おそらく二度と同じ内容は無いのでしょう。ライブなんです。ショーなんです。
だからこの記事も、あくまで「ああ。こんななんだなあ」程度の参考にしてくれれば。
素晴らしい席を予約してくれたKyah氏に感謝。
のりおのまとめ
この体験をしてしまうと、もう普通のテーブルに座れなくなる、じゃないか…!
焼肉も生肉も、そこそこには食べてきたと思うのですが、このエンタメ体験はちょっとずるいですね。食事は誰と食べるかが重要ですが、その「誰」に岡田シェフが加わることで、2倍にも3倍にも素晴らしい体験になる、そんなずるいコースです。
事前情報無しに仲間を連れて行きたい、そんな店ですね。
なお飲み物も含めると予算は2万円くらい見ておくのが安心でしょう。ちょっと高い!?いや、食事とライブを同時に体験したと思えば妥当かな、って感じですよ。
ジ・イノセント・カーベリー
東京都港区西麻布1-4-28 カルハ西麻布 101 営業時間 17:00-23:30(L.O)22:45 定休日 日曜日定休
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