無印良品のコーヒーメーカー実使用レポート!失敗しがちなポイントも紹介します!
「いまさら」
そうです。いまさらなんです。
いまさら、無印良品の「豆から挽けるコーヒーメーカー」を入手してしまいました。丸井のセール+無印良品で安かったので、つい。パナソニックのものとも悩んだんですが、せっかくなので話題の製品を使ってみたく、購入と相成りました。
ということで、実はネットにあまり「実使用レポート」が無いみたいなので、ここで詳しくお伝えしておこうと思います。
追記:
運用時のコツまとめができました。
意外と知られていない「稼働に必要な面積」
まずはこの製品についてほとんど語られていない「稼働に必要な面積」についてです。
こちらの製品、置き場所(フットプリント)としては幅14.5cm × 奥行28.5cm に、高さ34.5cm。メジャーを取り出して、この空間ならなんとか作れるなOK…と思いきや、これはあくまでフットプリントです。冷蔵庫で言ったら「扉の引きしろ」が含まれていません。
実はこの製品、買うかどうかの判断は以下の要素の検討が大変に重要だと思っています。実際に稼働させる際には、上記フットプリントに加えて、左右と上部にある程度の空間が必要になるのです。
それがなぜかというと、こういう構造だから。
まず正面から見て本体右側には、水を入れるためのタンクがあります。これを引き出すためには、タンクそのものの厚み+数センチの面積が必要です。タンクの厚みはだいたい10cmくらいなので、実際には手を入れることを考えたら、15cm程度の面積が必要になるわけです。
さらに正面から見て左側。こちらには、コーヒーフィルター部分を開くためのスペースが必要で、だいたい15cmくらい必要です。この向きが残念ながら水タンクと反対側なんですよね。統一してくれていたら、正面左側は空間が不要だったのに…。
ちなみに高さですが、コーヒー豆を入れるキャップを開けるため、上部にこちらも10センチほどの空間が必要となっています。
となると!実は、この製品を利用するには、ざっくり言って…
幅45cm × 奥行28.5cm × 高さ45cm
くらいの空間が必要なのです。
幅に関しては製品の約3倍が必要!実はこれってかなりなサイズ。これを知らずに購入すると、レイアウトで大変苦労することになりますので、まずはここを確認しましょう。正直なところ、無印良品はこのサイズについてをしっかりと公式で載せておなかいとダメなんじゃないかって思います。
トミカやトランスフォーマーの秘密基地で、こんな感じなやつあるなあ…。
ということで、サイズの問題がクリアできた人、気にしなくて良い人だけが以下に進んでください。
想像以上にうるさい。加えてミルの仕様に難あり
さて、実はまだ味のレポートには達しません。このコーヒーメーカーは「豆を挽いていれる」「粉からいれる」を選べるところも重要で、特に豆を挽くための「フラットカッターミル」は大変に評価の高い方式ということで、話題になっていました。
ところがここにも若干の難が。まずこのミルは豆をひく細かさを5段階から選べます。これは素晴らしいことです。カスタマイズできるのはいいことだ。豆を本体上部から流し込み、ワンタッチで豆ひき〜湯沸かし〜ドリップ〜保温までをやってくれるのも、大変に楽で良いでしょう。優秀です。
ところが、なぜこの仕様にした!?という点があります。それがミルの動作の仕様です。まずこのミル、フラットカッターミルの宿命だとは思うのですが、大変に動作音が大きい。夜の利用を躊躇してしまうくらいには音が大きいです。我が家でいうなら、食洗機以上シュレッダー未満くらいのうるささ。キッチンにあって良かったな、ってところですね。
さらにですが、このミルが豆量に関わらず規定の長さで動くようになっているようで、豆が10gだろうが40gだろうが2分ほど動き続けます。すでに豆は挽ききっているはずなのに延々と動くのはちょっとイマイチですね。ミルストップボタンが欲しかった。ミル動作がかなりうるさいので、なおさら気になります。このあたりは、個人的に大きなマイナスポイントですね…。
手ぶらでハンドブレンド風コーヒーがはいるのは楽。味はあっさり系
さて、ここまではいわば環境的な話が中心でした。設置面積が大きかろうが、音が大きかろうが、自動でうまいコーヒーが入るなら問題無いよ!って方もいることでしょう。いや、むしろこの製品はそういった人がメインターゲットですよね。
この機械でコーヒーをいれようと思った場合、スイッチをおしてからコーヒーが落ちきるまでの時間は、1カップで4.5分、最大3カップ8分が目安。この時間の中でミル挽きと湯沸かしまでやってくれるわけですから、なかなか優秀です。
味のほうですが、さすがプロのハンドドリップを再現したというだけあって、紙フィルターを使い、かつ真面目に淹れているコーヒー専門店の味わいにかなり近いです。嫌みが少なくて、ライトで飲みやすく、丸い味わい。香りも上々です。フィルターに残る豆がこんもり膨らんでいるのを見ると、ちょっと嬉しくなったりもします。もちろん豆を挽く粒度や豆量によっても味わいは変わってきますが、このマシンはとんがった個性的な味を再現するタイプのものでないってのは間違い無いでしょう。
ちなみに豆量ですが、説明書上ですと「RICH」と「MILD」の2種類の設定があり、そのRICHでは1カップ150ccあたりに19gも使うということになっていて、さすがにビックリ。自分はスペシャルティコーヒーの専門店で100gあたり600〜1,000円くらいする豆を買ってきていますが、これがもしRICHに当たるとしたら、100gで5杯しか飲めない計算です。さ、さすがにこれは考えてしまう(笑
ということで、現在はSOLA COFFEE ROASTERSでよく購入する豆を1カップあたり何gでやったらベストなのかを探っている状況です。いまのところ、金属フィルターを使っていた時の12gくらいで十分な気がしていますが、これだとマイルド過ぎる気もしなくはないですね。14gくらいが妥当なのかな。ただ薄いなり濃いなりあっても、ある程度のクオリティで飲ませてくれるのがこのマシンですね。今のところ妻にも好評です。
メンテナンスは楽です。タイマーは使ってない…
最後にメンテナンスについて。
基本的にこのマシンは、フィルター部分とコーヒーの落ちるサーバー部分、さらに水を入れるタンクが毎回洗浄の対象です。とはいえ初回こそ中性洗剤できちんと洗いますが、2回目からは基本的に水洗いでいいかなーというのが僕の雑感。5回くらい稼働させてたら中性洗剤を使って軽く洗う、そんな感じでいまのところは問題がないです。
ミル部分のメンテナンスについては、こちらも数回稼働するごとに外して、たまってる豆のカスを取り除いていますが、今のところそんなに苦にはなっていません。このあたりは3ヶ月くらい使わないとわからない気がするなあ。
なお、タイマー機能が便利という話もありましたが、毎朝決まった時間に食事をするわけではない環境だと利用方法が難しいですね。なんせ保温は20分だけです。起きてボタンを押す。10分後に飲む。これが我が家では最適解に近そうです。
もちろんタイマーが便利な人もいるとは思います。ただ、ミルの音は相当なものなので、こちらご注意ください。あと寝る前に水を入れておくってのが、僕にはどうしても馴染めませんでした。飲む直前に入れたい。コンセプトを使いこなせなくてすみません。
のりおのまとめ
ということで、結局のところ
・設置のための面積が大きい
・ミルの音がうるさく、動作が長い
・味としては十分に満足
・結局タイマー使ってない
・結論としては家事と子どもの相手をしている間にコーヒーが入るのはとても助かる
・夜に子どもが寝静まった後の場合は、ハンドドリップのほうが静かでいいかもしれない
って感じですね。それにしても、設置の件はほんとギリギリでした。これ、もっと情報として広まらないとダメだと思います。
追記:
運用時のまとめができました。
豆から挽けるコーヒーメーカー 型番:MJ‐CM1
豆から挽けるコーヒーメーカー 型番:MJ‐CM1 | 無印良品ネットストア
無印良品 豆から挽けるコーヒーメーカー(ロハコ)
抽出量:1~3CUP(150~450ml) ミル方式:フラットカッター方式 フィルター方式:カリタ式 出来上がり時間:3CUP 約8分、2CUP 約6.5分、1CUP 約4.5分 挽き目調節:5段階(粗挽き、中粗挽き、中挽き、中細挽き、細挽き) 保温機能:75~80℃(20分後に自動OFF) 付属品:計量カップ、お手入れブラシ、コーヒーフィルター(5枚入り) 単4形アルカリ乾電池×3本(別売・時計等バックアップ用)
外寸 幅14.5×奥行28.5×高さ34.5 重さ約4400g
重量(梱包材含む) 約5.60kg
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コメント一覧
無印コーヒーメーカーよりも、何だかイルガチェフェの方が気になってきました。飲んでみたい…さくっとした語り口で心地よく拝見しました。コーヒーメーカーは…もう少し考えてみようかな…