春のプルゼニュを街歩き!ビールの他にアートとマリオネットもありました!
チェコ政府観光局のブロガーツアーにて、春のチェコを旅しました。プラハ以外の魅力を探す旅、2つめの街は冬の取材でも訪れた「プルゼニュ」の街です。
ここプルゼニュの街は、ピルスナー・ウルケルという世界的にも有名かつ人気のあるビールの工場があり、それを目的とした観光客が多いのですが、この日はそれ以外の魅力にも触れることができました。
芸術の街、プルゼニュ
実はここ、プルゼニュの街は、アーティスティックな街でもあったのです。
その象徴となっているのがこちら、街の中心部にある「聖バルトロミェイ大聖堂」の広場にある、3つのモニュメント。
冬に来たときは水が涸れていてなんだかわからなかったんですが…。
立派な噴水でした。全部で3つあり、これは天使のモチーフ。先の「λ」的なものはグレイハウンドのモチーフだそう。
そしてこちらがラクダ。この3つが聖なるもののセットなんだそう。
完全にパブリックアートですよね。
この日は夏日だったこともあって、子ども達の憩いの場となっていました。冬からは考えられない光景です。
なぜか名マリオネット制作者を輩出するプルゼニュ
こちら広場の脇にあるのが、プルゼニュのマリオネット博物館です。チェコの無形文化遺産としても有名なこのマリオネットについて、なぜプルゼニュに博物館があるかといえば、それはこの地に生まれ育った著名なマリオネット作者がいるせいでしょう。名を「ヨーゼフ・スクーパー」と言います。
チェコのマリオネットの歴史は、占領への抵抗の歴史。かつて占領され、自国の文化を(表面上)失ったチェコでしたが、唯一公的にチェコ語を使って良かったのが、このマリオネット劇でした。
そこでチェコでは、劇場のみならず、一般家庭でもマリオネットを使った遊びが普通に行われており、それがまわりまわってチェコの文化を守ることに一役買ったんです。
そういった話を聞くと、マリオネットが無形文化遺産に認定されたことも納得な気がしますね。
そんな背景もあってか、シニカルなデザインのマリオネットが多いように思えます。特にスクーパー氏のものは、リアルななかにコミカルさがあって、まるで話しかけてくるかのよう。
博物館では、自動上映で簡単な劇を鑑賞することもできます。
実際に自分達で劇を行えるゾーンもありますので、子どもといっしょに来ても楽しめそう。ただし、マリオネットは基本的に木製なのでけっこう重量があります。そこだけ要注意。操作はシンプルですぐに覚えられると思いますので、ぜひお試しを。お土産にもマリオネットは悪くないですよ。
プルゼニュ マリオネットミュージアム(PuppetMuseum)
nám. Republiky 137/23, 301 00 Plzeň 3, Czech
Museum – Puppet Museum in Pilsen – The Story on a Thread
参考:プラハのマリオネットづくりワークショップ
あれ…すごく…楽しいです!チェコの伝統「マリオネットづくり」プラハのチェコ国立マリオネット劇場にて #visitCzech #チェコへ行こう #link_cz [エアロプレイン]
プルゼニュの街を歩く
あとはピルスナー・ウルケルの工場まで街歩き。黄色いトラムも見慣れたものです。
前回と違い、緑があります。冬は凍結してましたからね。芝も、川も。
冬の様子。カッチカチでした。
さて、プルゼニュにはフットボールのチームもあります。そう、チェコではスポーツといえば「アイスホッケー」か「フットボール」なんです。FCヴィクトリア・プルゼニュというチームのホームスタジアムです。
とても立派なスタジアム「ドーサン・アレナ」。11,700人収容で、コンパクトなサッカー専用スタジアムです。シンプルでとってもいい。サッカー専用スタジアムが街のど真ん中って最高すぎる。
プルゼニュでは外せないピルスナー・ウルケル
さて、そんなスタジアムの真裏にあるのがお馴染みのこちら、ピルスナー・ウルケルの工場です。
こちらについては以前詳細レポートをしているので、今回はさらりといかせてもらいます!
ピルスナー・ウルケル工場見学!水のようにビールを飲む国「チェコ共和国」の根源 [エアロプレイン]
正門は工場の歴史とともに。創業の1842年からここにあるそう。
現地では「ピルスナー・ウルケル」ではなく「プラズドロイ(プルゼニュのビール)」と呼びます。
6ヶ月ぶりの工場!
実は前回のツアーと行程がことなりました。まずは瓶詰め工場を見学です。残念ながら午後だったので稼働は終了していました。
ヨーロッパで2番目に大きなエレベーターを経て…
醸造タンク。実は建て直されたばかりで、ピッカピカです。
美しい。実に美しい。
この部屋にずっといたいくらい。
お次はピルスナー・ウルケル自慢の地下貯蔵庫へ。1839年からここにあります。
扉をくぐるととつぜんひんやりと。中は通年で0度前後となっています。
湿度高めの地下道を進みます。
増築に増築を重ねた内部を表す地図。完全に地下迷宮です。
さて、工場見学最大のイベントといえばこちら、樽から無濾過のピルスナー・ウルケルをそそいでもらって飲む!
かんぱーーーい!!!!
はっきりって規格外のおいしさです。それを物語る、グラスに残る泡。この泡がおいしさの証拠になるんだそうですよ。
何度来ても素晴らしい工場ですねここは!!!
Pilsner Urquell Brewery
U Prazdroje, 301 00 Plzeň 3-Východní Předměstí, Czech
のりおのまとめ
冬に来たときとは、ずいぶん印象が違う街並みでした。やはり、春はいい。春のチェコ、めちゃくちゃいいですね。
プルゼニュは街並みと自然のバランスがとてもいいので、春がいいな、と率直に思いました。
次に来るときは、このヨーロッパ最大級のシナゴーグ(いまはイベントホール)にも入ってみたい!
これまでのチェコの記事はこちらから。
プルゼニュ
スペシャルサンクス
今回のツアーを主催してくださったチェコ政府観光局、我々を受け入れてくれた各都市のガイドさん、ホテル、各施設の方々に感謝します。
旅費、宿泊費、食費、アクティビティ費をチェコ政府観光局に負担いただいております。公開される記事はブロガーの主観にまかされています。
また現地での回線を提供してくださったグローバルWi-Fiさん、スーツケースを提供してくださったレンタルサービスのアールワイレンタルさんにも感謝します。僕の旅では欠かせないコンビです。
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