憧れのラフロイグ蒸溜所で200周年前日の雰囲気を味わう! #夢見た英国文化

2016/06/27お酒,イギリス/英国,工場見学Scotland,アイラ島,アイラ島(Islay),ウイスキー,ピート,ラフロイグ,蒸溜所

Laphroaig Distillery #夢見た英国文化

アイラ島3泊4日のrabbie’sツアーも終盤。アイラ島で訪れる最後の蒸溜所は、ちょうど翌日に200周年を迎えようとしていたラフロイグ蒸溜所です!

まとめはこちら。
アイラ島(Islay) [エアロプレイン]

 

サントリーとの強い結びつきを感じるラフロイグ

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実はこのラフロイグ蒸溜所は、2,000年代にビーム社に買収され、その後ビーム社をサントリーが買収したため、実質的にはサントリー傘下となっております。そのため、このように蒸溜所のエントランス前にはサントリーの旗が掲げられています。これはちょっと誇らしい。

 

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さて、ラフロイグ蒸溜所といえば、なんといってもその香り。日本では「正露丸」などと揶揄されることもありますが、一歩間違えれば薬(そして薬と言って流通させていた時代もあるとか?)のような強烈な香りを持つパワフルなアイラモルト。ボウモアやアードベッグ、ラガブーリンらと並んで我が家の定番モルトとして棚に並んでいます。

その蒸溜所は、想像以上に明るく、まるで南国の海辺のよう。アイラ島に来て面白いなあと思うのは、全ての蒸溜所がほぼ臨海にありながらも、それぞれのカラーや雰囲気がまったく異なっていて、それがテイストの違いにもつながっているんだなあと。

 

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さて、今回訪れたこの日は、なんと200周年のその日を翌日に迎えるという記念すべき日。実は事前に「前日祭かなんかある?」とメールをしたのですが、答えは「前日には何にもないよ〜」との返答。ううむ、残念。あと1日ずれていればなあ(そしたら来れなかった可能性もあるけど)。

 

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ビジターセンターの中には歴史的なものやお土産が所狭しと並んでいます。

 

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今回行きつけのバーのマスターに勅命を受けておりましたので、モルトもチェック。

 

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この32年物も買って帰りたかったのですが、ちょっとばかし予算オーバー。ちょっとまて、今のポンド安状況なら買えたかもしれない??

 

ラフロイグの製造工程を見学しよう

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それでは早速モルトツアーへ。本当は貴重なはずのフロアモルティングですが、ここアイラ島ではボウモアとラフロイグという2箇所で見ることができるので、まあ驚きますよね。タイミングによってはキルホーマンでも見られるかも?

ちなみに本来ならばこうやって蒸溜所内で発芽とピート炊きをやりたいところですが、生産量的に難しいらしく、これは一部に過ぎないんだとか。ちなみにじゃあ誰が代わりに大量生産しているの?って話になると、かのポートエレン蒸溜所がいまや一大麦出荷工場となっております。

そう考えると余市ってすごいな。

 

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まだしっとり感のある麦。この子があのウイスキーに化けるんだよなあ。

 

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大麦をざざーっと出す機械(たしか)。

 

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ボウモア蒸溜所でもやりましたが、人手で麦をかき混ぜるための道具。超重労働です。

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こちらがピートを炊いている部屋。ちょうど絶賛炊きあげ中でした。

 

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なんと部屋の中を見ることができます。もちろんめちゃくちゃピーティーな煙で自分もカメラもイブされます。でも、それがいい!

この部屋の雰囲気は本当にたまらないなあ。

 

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もうもうと炊きあげられるピート。

 

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さて、ではその下の釜はどうなっているかどいえば、こんな感じ。ピートががんがんくべられています。

 

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燃えるピート。

 

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運ばれるピート。実はピートの固まりを目の前で見る機会は、アイラ島でも多くないのです。

 

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ラフロイグ蒸溜所のキルン塔。かっこいい。

 

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アイラ島に似つかわしくない青空、そして鳥。ああ、なんて素晴らしい(ウイスキー好きのための)リゾート地に来てしまったんだろうか。

 

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さて見学ははやくも佳境、ポットスチルです。というのも、今回の見学は時間の都合で発酵槽の見学がなかったから?ちょっとここはわかりませんでした。次はもっとゆっくり来たいですね…。

 

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ラフロイグのポットスチルはこの形が基本。

 

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ポットスチルはほんとどこの蒸溜所見ても同じ構成がないから面白い。そして、どこへいってもピカピカで心が躍る。

 

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蒸溜具合を確かめるためのスピリットセーフ。盗みのみされないため、鍵付きの今の形状になったんだとか。

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今回見学ツアーを仕切ってくれたスタッフの方。このパーカーがカッコ良すぎたのだけど売ってなかった。残念。

このあとビジターハウスの奥で試飲をまた何杯か行い、ツアー終了となりました。

 

のりおのまとめ

Laphroaig Distillery #夢見た英国文化

ラフロイグに来て強く感じたのは、サントリーとの関係の良さ。これはサントリーがお金は出すが口は出さない、という方針を守っているからなのでしょう。

さて、これでアイラ島の蒸溜所は全て訪れることができました。悲しいけれど、明日には離島です。同じアイラ島、アイラというシングルモルトのジャンルだとしても、ここまでポリシーや製品に差が出てくるというのは、なんとも面白い世界だよなあと改めて認識させられた気がします。

アイラ島のまとめはこちら。
アイラ島(Islay) [エアロプレイン]

 

スペシャルサンクス

航空券と飛行機代をプレゼントという形で提供してくれたエクスペディアさん。 アイラツアーで便宜をはかって取材扱いにしていただいた英国政府観光庁さん。 さらにヒースローエクスプレスや特急などに乗れるブリットレイルパスを提供してくださったレイルヨーロッパさん。 スーツケースレンタルをモニターで提供してくれたアールワイレンタルさん。 そして海外での通信を一手に引き受けるモバイルルーターを提供してくれたグローバルWi-Fiさん。

最後に、ありがとうシルバーウィークですね。この連休がなければこの日程は考えられませんでした。仕事関係のみなさんにもありがとう!   みなさん、いろいろとわがままを聞いてくださってありがとうございました。いつか…と夢見た英国文化、堪能してきたいと思います。 なお、全て現物支給という形で提供していただいておりますんので、記事に対する対価はいただいていません。記事のほうは自由にいつもの調子で書かせていただいてます。

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。