見事な復活を遂げたブルイックラディ蒸溜所で3種を試すアイラ島2日目の午後 #夢見た英国文化

2015/11/25お酒,イギリス/英国,工場見学Scotland,ご招待,アイラ島,アイラ島(Islay),ウイスキー,ブルイックラディ,ボウモア,独自取材,蒸溜所,蒸留所

Bruichladdich Distillery #夢見た英国文化

アイラツアーの2日めは午後に突入。この日の午後にはブルイックラディとボウモアを巡るというなかなかに期待の高い行程が待っています。

Day of Islay #夢見た英国文化
キルホーマンでのランチを終えた一行は、まずポートナヘイブンの海岸へ。ここでは見事な白砂の海岸線が広がっていて、見渡す限り最高の海水浴場が広がっている…ように見えますが、やはり大西洋の波は高く、見るだけに留めておくのが良さそう。

Day of Islay #夢見た英国文化
アイラ島は岩場ばかりだと思っていたので、この白浜の海外は想像外で少し驚きました。薄く水を張った部分に空が反射してとても美しく、一見の価値はありますね。

Bruichladdich Distillery #夢見た英国文化
海岸のあとには、まずは近年とても元気(な印象の)ブルイックラディへ。この日本人が発音しづらい不思議な名前は、ゲール語で「海辺の丘の斜面」という意味だそう。製品では、青や黄色の奇抜なボトル、主力のブルックラディ以外にも生産するポート・シャーロット、オクトモアなどが特徴的。特に後者はアイラ島でも屈指のピート臭で、初心者にはオススメできない玄人向けな味がします。

Bruichladdich Distillery #夢見た英国文化
今回は代表的なモルト3種類を試飲できるお試しプラン(蒸溜所見学は無し)に参加しました。

Bruichladdich Distillery #夢見た英国文化
ブルイックラディは1881年創業。ブルイックラディといえば、アイラ島でも生きる伝説といわれている「ジム・マッキュワン」氏がマスターを勤めることで有名です。そもそもこちらの蒸溜所は1994年に一度閉鎖されています。その後、ボウモア蒸溜所で働いていた同氏を招へいして再開したのが2000年。そのあたりの苦労話はこちらの記事が詳しいです。

“Single Malt Odyssey” ブルックラディ ジム・マッキュワン氏インタビュー 【前半/全2回】 | WHISKY Magazine Japan

すごい状態から戻してきたんですねえ。

Bruichladdich Distillery #夢見た英国文化
こちらの蒸溜所の特徴といえば、伝統ある蒸溜設備と、可能な限り地元の素材を使い、アイラ島で最後まで貯蔵を行うという信念でしょう。人手にもこだわっていて、可能な限りコンピューター制御みたいなものも避けていたはずです。まさにメイド・イン・アイラ。ボウモアら巨人とは少し異なりますが、将来的にもアイラ島を体現したモルトにこだわっていくことでしょうね。

 

Bruichladdich Distillery #夢見た英国文化
相変わらず試飲はたっぷり。これを短時間に3杯ですから、なかなかの量ですよ。

Bruichladdich Distillery #夢見た英国文化
ちなみにおまけで、新たなモルトブランド立ち上げ中心の代わりに生産がはじめられた、ジンの試飲もさせていただきました。すっきりと飲み口さわやかなタイプで、新たなスコティッシュ・ジンとして定着しそうな気配を感じました。

Bruichladdich Distillery #夢見た英国文化
次に来るときはブルイックラディの工場見学にも参加したい!

 

思いがけないサプライズ

ところでブルイックラディの試飲を終えた一行は、宿に戻り、希望者のみでボウモア蒸溜所へ…のはずだったのですが、ここで驚くべきサプライズが。「どうせ全員ボウモア行くよね」「余った時間でカリラまで行けないのかな?」とバス内で話していたところ、ガイドのリチャードから「だったらカリラも後で行っちゃう?」との提案が。当然ながら車内は拍手喝采、全員即決でアグリー(大賛成)です。これはものすごいことになってきました。なによりカリラはアイラを代表するモルトのひとつ。おそらくこのツアーでは場所的な問題(かなり遠い)でパスされていたのだと思いますが、行けるとしたらこんなに嬉しいことはありません。

すごいテンションのままボウモア蒸溜所の見学へ行くことになりました(笑

 

アイラ島の記事はこちらにまとまっています。

アイラ島(Islay) [エアロプレイン]

 

スペシャルサンクス

航空券と飛行機代をプレゼントという形で提供してくれたエクスペディアさん。

アイラツアーで便宜をはかって取材扱いにしていただいた英国政府観光庁さん。

さらにヒースローエクスプレスや特急などに乗れるブリットレイルパスを提供してくださったレイルヨーロッパさん。

スーツケースレンタルをモニターで提供してくれたアールワイレンタルさん。

そして海外での通信を一手に引き受けるモバイルルーターを提供してくれたグローバルWi-Fiさん。

最後に、ありがとうシルバーウィークですね。この連休がなければこの日程は考えられませんでした。仕事関係のみなさんにもありがとう!

 

なお、全て現物支給という形で提供していただいておりますんので、記事に対する対価はいただいていません。記事のほうは自由にいつもの調子で書かせていただこうと思っています。アイラに行ったらテンションがどうなってしまうのか、自分でも心配です。

では。