JAL機体整備工場潜入レポート(1/3) 〜働く男たち!
先日、JALの機体整備工場へ行きたい!というエントリを書きましたが、念願かなって見学してくることが出来ました!
*注:本記事はJALさんとリンクシェアさんの企画にてご招待いただいたもので、通常の機体見学教室などとは異なります。
かいつまみますと
- 機体整備工場の見学
- スチュワーデスさんのお仕事講習会
- シミュレーターの体験
みたいな3セクションに分かれておりますが、今回はまず機体整備工場についてザザザッとまとめてみたいと思います。
久々の超写真エントリな予感…。なお、写真は全てタムロンB008 にて撮影しております。
いざ、新整備場へ
いままでモノレールに乗っている時「いらない駅だよな〜」とばかり思っていた「新整備場」駅に降りる日が来るとは誰が想像したでしょうか。
モノレールからの景色もここなしか今日は違って見えます。
そういえばポケモン列車でした。
降りたぜ、新整備場!
そして着いたぜJALメインテナンスセンター!
入場待ちの我々のすぐ脇を飛んでいくジャンボ。テンションあがるわ…。
正面道路もシンメトリーでテンションあがるわ−。
して、いざ!中へ!
機体整備の基礎知識
まずは今回機体整備工場を案内してくれる
幸地さんと
高橋さん。
機体整備について。整備には大きく分けて「機体整備」と「部品整備」がある。それぞれさらに細分化されていて、たとえば機体整備だけでも
- 機体整備
- ┣ 運航整備
- ┃┣ A-整備
- ┃┗ 飛行間点検
- ┗ 機体点検整備
- ┣ C-整備
- ┣ M整備
- ┗ 機体改修作業
という感じになっております。部品整備のほうは、主に装備品とエンジン整備にわかれております。ちなみにこれ以外にも飛行前点検というものがあって、飛行の2〜30分前に点検を行うそうです。
で、今日見学するのは主にC整備。いわゆる自動車の「車検」にあたります。ほか、月ごとに行うのがA整備で、全てバラして行う大きな整備がM整備。時間と飛行回数によってどの整備を行うかの決まりがあるそうです。
これがその決まりね。
面白かったのがチェックルートの話で、あれだけ大きい機体なのでチェックする順番を決めて効率的にやっているのだそう。
具体的にはこんな感じ。必ずこのルートをたどるそうです。
そうそう、整備士さんに関しては社内資格がありまして
こんな感じで、
- 初級整備士(1〜3年)
- 2級整備士(4〜7年)
- 1級整備士(8〜10年)
- 運行整備士・ライン確認主任者(10年以上)
という流れになっているそう。とにかくみんなライン確認主任者を目指すそうです。
幸地さんはライン確認主任者!
主任だけがもてる魔法のハンコ。とにかくこのハンコを持てるようになるまでが相当大変みたいですね。そりゃそうだ、何人の命を預かる仕事だよ…ってことですもんね。
そして整備工場へ
そんな整備士たちのお話を聞いた後は、早速整備工場に突撃します。今回C整備されているのは
この 767-300 JA8364 という型番のジャンボ。1990年9月20日の就航以来、すでに46381航行時間・2947フライトをこなしていて、既に16回目のC整備だそうです。引退間近、ってやつですね。
メットを付けたらさあ行こう!
ドン!
ドンドン!
で、でかい。デカすぎる。
移動用の自転車がそこらじゅうに…ってほどでかいです。
!!!ジャンボさま!!!
と、その前に整備のトレーニングセンターを通過。
針金の締め方を学べます。
さて、トレーニングセンターを後にするとついにきましたジャンボさま!
正面から見ると新幹線みたい。
今日の整備メニューはこれ。
さあ、近づきます。
ジャンボがこんな間近に!
シャッターきりまくり…
ちなみにアテンダントのおねえさまも「はじめて来た」とのこと。縦割りなんだなあ…。
コクピットまで!もう一生入ること無いだろうな…と思っていたら…ねえ…。これに関しては後半怒濤の展開がありますのでお楽しみに。
うう…この見学会は楽しいわ…。
エンジンだってバラしちゃう。
萌えるわ…。
エンジン外周パネル。このラインは何かというと…
まさに文字通り「Deadline」です。超えたら吸い込まれて…ということです。
JA32…ってあれ、さっきと機体の番号が?どうやらこっちは新しい機体で、次に見るのが引退間近の機体らしい。どうりでキレイだわ…。
翼ってよく折れないよねえ。
翼についているこいつで静電気を放出するらしい。
それにしてもすっごい設備。
そして仕事が丁寧!
なめらかな曲線が美しい!
ほんとに丁寧!
なんかね、整備している人がみんなキビキビしていて気持ちが良いわけですよ…。こんなに緊張感の高いグループ整備があるなんてなあ。プロフェッショナル、ですよ。それでいて幸地さんや高橋さんはフランクなんだよなあ。緩急使い分けがすごい。
ちなみにネジ1個落としただけでも大変な事になる世界です。僕たちにも「落とし物を絶対にしないように!」という通達がありました。何がどう最悪の事態を招いてしまうかわかりませんからね。
安全第一!なんかネルフ本部みたいw
ということで超絶長くなりそうなので次回に続く…。まだ全体の20%くらいなんですけどねw
全3回の記事になっています
- JAL機体整備工場潜入レポート(1/3) 〜働く男たち!
- JAL機体整備工場潜入レポート(2/3) 「お客様カメラを構えている場合ではありません」
- JAL機体整備工場潜入レポート(3/3)〜スーパーフライトシミュレーター ここはJAXAかNASAかいな
なお、このレポートの写真は全てキヤノンのEOS 7DとタムロンのB008の組み合わせで撮影を行いました。タムロンはお借りしてレビューをしている真っ最中です。
タムロン 18-270mmF3.5-6.3 Di2 VC PZD B008
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