工場萌えの聖地がチェコに!世界遺産を目指す鉄工場を溶鉱炉まで堪能できる神施設 #チェコへ行こう

2018/11/13チェコDolníVítkovice,オストラヴァ,チェコ,ドルニーヴィートコヴィツェ,工場,工場萌え

チェコ第3の都市、オストラヴァ。ここには、世界でも希なくらい「ある属性」の人間が集結するというものすごい施設がありました。それがこちら、ドルニーヴィートコヴィツェの工場群。ヨーロッパ世界遺産に認定され、本家の世界遺産をも目指すというこちらは、稼働していた歴史有る鉄工場を魔改造してタワー化し、そのまま見学施設にしてしまったという、ド迫力の観光地。これは…工場萌えのゴールといっても過言では無いはず…!

鉄工場へ登り、鉄工場を上から眺め、そして溶鉱炉へと降りる

ドルニーヴィートコヴィツェは、チェコ第三の都市オストラヴァにありますが、実はチェコの観光地としても3番目の動員数を誇るという、隠れたチェコの主要観光地です。

オストラバ – Google マップ

↑ここがオストラヴァ。

とはいえ、そのうちのいくぶんかはこの地で開催される音楽祭や、ウサイン・ボルトを招へいすることでも有名な陸上のイベントで動員されているということで、知名度としてはまだまだなのかもしれません。

でもね、近い将来、必ずやここは波が来るでしょうね。なんといってもコンテンツが凄すぎる…。工場萌え、サイバーパンク、溶鉱炉…その手の人が反応する要素が多すぎる!

ということで、この場所を文字で語りすぎるのも違う気がしますんで、以下、写真中心にお届けします。このド迫力を感じてみて欲しい!

いざ、ドルニーヴィートコヴィツェの工場群へGo!

こちらが入り口。そびえ立つ工場。しかしこの時点では、この施設の全貌は「まったくと言っていいほど」見えません。

横に回ると、段々と全貌が見えてきます。

 

こ、これは…ここに登るの!?

ご丁寧に、五合目あたりまでは溶鉱炉時代のリフトレールを使って、透明なエレベーターで上ります。

見学者はグループ毎に別の色のヘルメットを付けます。写真に小さい赤い点々があったら、それは多分別グループの「人」です。

 

溶鉱炉の上まで登るとこの景色!しかもそこには、かのウサイン・ボルトの名を借りた「ボルトタワー」なる美しいタワーまで設置されているから、もう何が何だかわかりません。

これがボルトタワー。

 

 

このボルトタワー、いちおうエレベーターは付いていますが、どうせなら外郭通路を使って上まで登りたいところ!

下が見えるスリット状の傾斜つき通路を黙々と登れば、ボルトタワーの頂上までいくことができます。もちろん降りるときにも使えます。

頂上近くからはこの眺め。互い違いになっている構造が憎いですね。

 

隣にはまだ現役の鉄工場。

 

登らないって。

 

遙か眼下をトラムと自動車が通ります。風が強いと微妙に揺れるのがまた…たまらない。

 

ボルトタワーの頂上付近にはカフェが併設されているのも面白いところ。このサインはもちろんウサイン・ボルトです。

 

工場を眺めながらコーヒーを飲む天空のカフェ。シチュエーション的には「完璧」以外のなにものでもないですね。

 

溶鉱炉にも入れるし、鉄の木にも会える

さて、このドルニーヴィートコヴィツェは登るだけではなく、地上付近にも見所が多数。

そのひとつがこちら。まさに「鉄の木」ですね。この上に溶鉱炉が立っています。

人を入れるとその大きさがわかります。

そしてこちらが溶鉱炉。

ビル3〜4階建て程度の高さがあり、そこらじゅうに鉄を作っていた名残があります。

壁の厚さは驚きの5センチ。それでも、使っているうちにこれだけ傷んでしまうのだとか。ものすごい熱です。

地上には熱い鉄を運んでいた貨物が置かれていたり。

隣がまだ現役だったり、これまた工場を改造した大型多目的ホールだったりするので、本当に不思議な雰囲気です。

正直、1日中いても時間が余ることはない…それくらいの勢いですね…。

本当に、近い将来めちゃくちゃ有名になる気がしてなりません。世界遺産にもなっちゃうかもな…。

 

のりおのまとめ

本当に「工場萌え」を煮詰めて煮詰めて突き詰めるとこうなるのか!と思ってしまいました。チェコでの思いがけない出会い。ここは本当に必見です。

のりお 👍 写真/旅/サッカー/大宮/伊豆・三島(ブロガー)さんのツイート: “工場萌え濃度100%のドルニーヴィートコヴィツェ。ヨーロッパ産業遺産に登録されているそう。溶鉱炉を観光地化した驚愕の施設。チェコで3番目の人気。聖地レベルだこれ… #チェコへ行こう #cz100y #Ostrava #オストラヴァ #工場萌え… https://t.co/Z98xgiG0UP"

 

その他の写真はこちらから。

20181021 ドルニーヴィートコヴィツェ 工場聖地 DolníVítkovice | Flickr

 

ドルニーヴィートコヴィツェ/DolníVítkovice

ドルニーヴィートコヴィツェ(DolníVítkovice )の「ドルニー(Dolní)」とは「下」という意味。実は「下ヴィートコヴィツェ地区」のことを指しているのですね。

ヨーロッパ世界遺産に登録済みのこの工場群は、近い将来のユネスコ世界遺産への登録も狙っているようです。

住所としては【 Ruská 2993, 703 00 Ostrava-Vítkovice, CzechRepublic 】となります。

そもそもの行き方ですが、プラハからオストラヴァまでチェコの国鉄かRegiojet(民間特急)で移動し、そこからは車で、というのがスムーズかと思います。 だいたい4時間弱くらいかかるので、移動後オストラヴァで1泊して、翌日の朝から、というのが良いかなと。

ガイドツアーは英語になりますが、基本的に目で楽しめるところなので、臆せずチャレンジしてみてください(要事前予約)。ガイドのスタート時間は10時、12時、14時、そして16時の2時間おき。ボルトタワーを中心としたツアーと、石炭をテーマにしたツアーがあるようです。今回の僕らは恐らく前者かなと思います(取材用アレンジが加わっていた可能性あり)。

ツアー料金表はこちら。大人でだいたい1,000円くらい。安すぎる…。

入場料 – DolníVítkovice

 

なお鉄工場を生かしたワイルドな作りになっていますので、高層部分にはガイドさんといっしょじゃないと登れませんのでご注意を。

Bolt Tower – Google マップ

Bolt Tower a Hlubina – Dolní Vítkovice

いま日本人はほとんど来ておらず、まだまったくと言っていいほど知られていないそうです。開拓するなら今ですよ、旅行会社さん。

 

SpecialThanks

今回の旅行は、航空券、宿泊、移動費、そしてほとんどの食費をチェコ政府観光局に負担していただいております。 Czech Republic –

 

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。