高速翻訳機イリーで旅する台湾ローカル「台中・彰化」で鉄道とグルメ旅
高速翻訳機「イリー」で旅する台湾マニアックどころ。2記事目の今回は、台中および彰化にて鉄道と超ローカルフードを攻めます!
前回の記事では、イリーのおかげで無事にローカル特急の指定席をゲット。実はこちら大変に混み合う車両で、指定席がなければ2時間立ちっぱなしでした。危ない危ない…。
ということで2日目の昼の目的地、彰化に到着です!ここでローカル鉄道の聖地に訪れた後は、台中へ移動してマニアックグルメの旅に!
台中にある「彰化」は鉄道の街
台南からローカルの特急で約1時間半。台中にある「彰化」へ到着しました。
ここでの目的はただひとつ。日本でも鉄道ファンには有名な「彰化扇形庫」を見学するためです。こちら、機関車トーマスでみるような転車台を中心とする扇形の鉄道車庫で、なにがすごいかって、まだ現役で運用中なのに一般開放されているところです。運が良ければ機関車の入れ替えが普通に見られるんだとか。なんだそれは!!!
ということで彰化駅です。けっこうな大きさ。
ものすごくバイクも多いです。この日は日曜日ということもあって、焦点は軒並みクローズ。
駅から左手に道に沿って3分ほど歩けば、すぐにこの看板を見つけることができます。
あとは誘導されるがまま。
地元の名士が作ったらしい地下道をありがたく使わせてもらいましょう。
地上に出ればそこはもう「彰化扇形庫」です!入り口にある受付で人数などを記入しましょう。なお、驚きの無料開放です。
でたー!
これがー!!!ちなみに正面右手は最近作られたという展望台です。
展望台からの1枚。彰化扇形庫だー!
この日は日曜日ということもあって、多くの家族連れが訪れていました。
運用中ということで、ふつうにこれから走り出しそうな感じでディーゼル機関車、蒸気機関車が格納されています。なお上空に架線を張ることができないため、電気機関車以外の車庫となっています。
出動中のところもあります。
この間近で体験できる感はものすごい。
「禁動」なので、蒸気機関車は動かないのかもしれません。
途中、イリーで現地インスタグラマーっぽい人とコミュニケーションをとって撮らせてもらいました。他にも記念写真撮りたそうにしている人には、イリーで「撮りましょうか?」と声をかけて何件か(向こうのカメラで)撮ってあげました。外国人旅行者にこう言われるのはレアだと思うので、けっこう面白かったのでは。
どうしても動いているところが見たかったんですが、残念ながらこの日の1時間半の滞在では動きませんでした…。これも時の運ですね。
さて、気がつけば時間はお昼に。早々に台中へ移動しないとこの後の予定に差し支えます。
ということで、Uberにて台中へ移動…と思ったら、オーダーしたタクシーがとんと近づいてきません…これはいったいどうしたことか…乗車拒否なのかな…
仕方が無いので扇形庫正面にある道で地道にタクシーを待ちます。台湾のタクシーは台北でも台南でも台中でも「黄色」が基本なんですね。
5分くらいしてなんとかタクシーをゲット。台中駅へ向かってもらいました。
車内ではなんと「スピードラーニング」の日本語版みたいなやつが再生されています。ちょっと面白くなってイリーと日本語で簡単なコミュニケーションを取ってみました。
なんでも日本語が話せた方が仕事の幅が広がると言うことで、こうやって車内で勉強しているということでした。大阪に日本人の友人がいて今度遊びに行くとも言っていました。イリーで聞いて日本語で帰って来るという不思議な感じ。でもこれはこれで面白い。
台中を復活させた人気店「宮原眼科」へ
さて、彰化扇形庫からタクシーで20分ほど走ると、台湾中部の都市「台中」へ到着します。その台中での目的は2つ。ひとつは人気のお店「宮原眼科」へ行くこと。そしてもうひとつは、台中の伝統的な市場「第二市場」へと行くことです。
まずは宮原眼科。
え、なんで台湾まで行って眼科に行くのかって?
実はこの「宮原眼科」とは、日本統治時代に眼科だった建物を使っている名残で、実際には「日出」という製菓会社が運営するモダンなオシャレスイーツショップなんです。余談ですが、僕の住んでいる大宮には本当に宮原眼科があるので、ちょっと不思議な感じ。
さて、実はこの宮原眼科、台湾でも一二を争うインスタ映えスポットとして有名です。その理由は…この店内の雰囲気です。
本当にもともと眼科だったの?といいたくなるくらいにオシャレ。果てしなくオシャレです。
1階はスイーツショップ、2階はレストラン。3階はトイレ、その上がVIPルームらしいです。これはトイレの前からの眺め。よ、良すぎる。
せっかくなのでレストランで軽くスイーツを食べることに。
ところで!この宮原眼科はその店員さんのユニフォームが可愛いことでも有名です。しかも2ヶ月に1回はかわるんだとか。僕が行ったときはこれ。もうね、売って欲しいです。
ちなみにイリーで「撮っても良いですか?」と聞いたら快くOKでした。
さてレストランでは名物の黒糖ラテと、会社名にもなってる「日出パフェ」をオーダー。
日出パフェは日本統治時代のパフェを再現しているのだとか。日本の国旗がついてくるのでこれまた不思議な気分。
パフェの中身はまるで日本のように繊細な味のお菓子と果物がまぜられていて、とてもおいしく、一瞬で食べてしまいました。実力派ですね…。
レストランの後は1階でお土産を物色。宮原眼科といえばパイナップルケーキが有名ということで、スタンダードなやつを購入。米粉のものもおいしいそうで、次はそれを買おう。
↑の写真は年末年始のスペシャルパッケージ。宮原眼科の人気お菓子とお茶がセットになっています。なによりパッケージのデザインがよすぎて、ジャケ買い。まさかお菓子をジャケ買いするとは思わなかったな…。
1階はまた別のユニフォームなんですよね。各スタッフは自分が話せる言葉のバッジをつけているので、ここは日本バッジが付いている人を捕まえて、じっくりと相談しながら購入するのが良さそうですね。
なお僕に対応してくれた人は日本のお笑いが大好きで、今月も吉本のために来日するって言ってました。
さて宮原眼科ですが、実はさらにワンモアシング。建物の奥にあるアイスショップには長蛇の列が。そう、こここそ宮原眼科でも一番人気のプレイスなんですねえ。
アイスクリームと「EYE SCREAM」となかなかギャグセンスもあります。
今回は時間の関係で食べませんでしたが、爆盛りのアイスは台湾でもそうとうに有名。実はこの宮原眼科がオープンするまでは、この台中ってシャッター通りになっちゃうくらいに寂れちゃったんだそう。
ところが宮原眼科ができて、この古い建物をリノベーションするという文化が生まれたところ、若い人が集まるようになって、とてもモダンな街に再生したんだとか。ということで、台中にとってこのお店は特別な存在みたいですね。
なお近くに銀行をリノベーションした第二の宮原眼科みたいなお店もできたそうですので、お時間ある方はそちらもどうぞ。
僕は市場へ行かなければ…だったので、お土産を預けてお店を出ました。
懐かしい雰囲気で溢れる「第二市場」
宮原眼科から約1キロちょっと、15分歩いたところにあるのがこちら、台中の第二市場です。
なんといってもこの雰囲気!特にB級グルメ的な楽しみがあるということで、わくわくしながら来たんですが…なんと一番の目的だった「山河魯肉飯(写真右手前)が既に閉店しているという緊急事態。えーーーー。イリーで終わっちゃいましたか?って聞いたら、ニコニコしながらうなずかれてしまいました。涙。
仕方が無いのでBプラン。次に行く予定だった「三代目福州意麺」へ。ここはこの市場と同じだけ存在するという、すでに100年を数える老舗中の老舗です。すでに五代目が働いているそうですよ。
手打ちの汁無し担々麺こと「意麺」と肉や海老の団子などがはいった「丸湯」セットがオススメです。かるーく食べられちゃいますよ。テーブルはほとんど相席なんですが、僕の正面は70にとどこうかという老婆で、このお店の息の長さを感じました。
店主も照れながら写ってくれました。
さて、食べた後はかるーく市場の中を散歩。なんとも懐かしいというか、「知っている」雰囲気のあるところです。
すごく、いい。
魯肉飯食べられなかったのだけが悔やまれる…。
ということで、さらにBプラン。実は市場の周りにもサテライトといいますか、様々なお店が軒を連ねています。
中でも最も有名なのがこちら「丁山(肉丸)」。
名物は謎の食べ物「肉圓(バーワン)」です。台湾ディープグルメでははずせないこちらは、肉まんの中身をぷるぷるの皮で包んだ、煮崩れそうな巨大雲呑みたいな食べ物。
テラッテラなのは、なんと油であげているから。
こちらが作っている現場です。
味は見た目よりもずいぶんおとなしい感じで、皮はもっちもち。
最近お店を新しくしたみたいですが、ここももともとは第二市場の中にあったんだそうですよ。
魯肉飯は食べられなかったものの、麺とバーワンであまりにも満腹になりましたので、あとはぶらぶらと台中市内を散歩しながら駅へと向かいます。
日本統治時代の遺構がけっこうあるんですよね。
街の雰囲気は日本の下町みたい。リトル下町ですね。
のりおのまとめ
台湾に名前をとどろかすモダンショップの宮原眼科があったかと思えば、100年を超える歴史の第二市場があったりして、新旧ドロッドロにまざった不思議な街が台中でした。彰化扇形庫も含めたら、なんともディープでマニアックな地区と言えそうです。さすがに日本語も通じなくて、イリーも活躍しました。地方に行けば行くほど活躍するイリー!ですね。
さあ、超近代的な台中新幹線駅から台北へ戻りますよ!
イリー
イリーモニター旅おことわり
今回の旅では、イリーのモニターツアーとして、イリーを提供するログバー社より、渡航費・宿泊費を負担してもらっています。規定から溢れた宿泊費や現地での飲食交通費は全て自腹です。記事の編集も受けておりません。
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