神津島の絶景スポット「天上山」と圧巻の星空を存分に楽しむ1日!【PR】
多摩・島しょ魅力発信事業にて、今年は神津島(こうづしま)へ。2記事目では、トレッキングと圧巻の星空をご紹介しますね。
1日でこんなに楽しめちゃっていいのでしょうか!?神津島の本気を見た!
神聖な「天上山」へ登る!
今回、もともと1人での登山予定でしたが、急遽ガイドさんをお願いすることにしまして、この日は観光協会より派遣していただいた清水さんがガイドをしてくれることに。清水さんは神津島で生まれ育った、名実共に神津島のプロ。ちなみに後から知ったんですが、神津島はガイドに対してしっかりと講習会を実施しているようで、例に漏れず清水さんも案内のクオリティが高かったです。
天上山は標高572メートルと山としてはそこまで高くありませんが、離島の火山活動でできたとこともあって、不思議な景観を持っています。特徴的なのが、白島と黒島という2つの顔を持っていることで、前者は岩場が多く遠くから見ると白く見えることから、後者はシダ植物などが多く遠くから見て黒く見えることから、そう呼ぶようになったそうです。
この日は車で2つ有る登山口のうち、黒島登山口まで移動しまして、そこから登山のスタート。もちろん反対側の白島からも登山開始できますが、結果論としては、黒島からスタートするのをオススメします。両登山口には入山の記録ノートと自由に使って良い登山杖がありますので、こちらも忘れずに。
登山口にはトレッキングポール代わりの杖もありますので、こちら使わせてもらいましょう。絶対にあったほうがいいです。
黒島登山口は先述のとおりシダ植物を中心に、低い草木が生い茂っていて、登山道は整備されているとはいえ、ひと1人が通れるくらいの幅です。すれ違いが発生する時には注意が必要というか、踊り場になっている合目の目印のところで行うのが良さそうです。
さて、この黒島登山道からは、常にこのグレートなオーシャンビュー。だんだんと登るにつれて、周りの山向こうの景色まで開けてくるのが、モチベーションを高めます。
登り続けることおよそ30分強で、はやくも10合目まで達することができました。天上山、登ったり!
…と思うのはまだ早い。実はこの天上山、10合目こそすぐに辿り着けますが、ここからの行程が本当の山を楽しむところ。山頂がめちゃめちゃ広いのですよ。
ということで、10合目の目印でカタルシスを得る前に、早くも次の目的地へと歩みを進めます。
そうして到着したのがこちら、千代池(せんだいいけ)。本来なら数センチ〜数十センチの深さがある池になっているようですが、残念ながらこの日は干上がっていました。しかし!苔のある部分が池だったというのは、容易に想像がつきますね。
ところで重要なのは池の上です。なに、この眺め???なんなの???
これって、スイスに取材に行った時に見た、超標高の高い山々の見た目に近いんですけど…。実際、この天上山に登った人の感想としては、アルプスや富士山など、標高の高い山の印象を受けることが多いみたいです。不思議すぎる…。
千代池を過ぎて次に向かったのは「裏砂漠」と呼ばれる山上の砂漠地帯。ちなみにネーミングからわかるとおり、「表砂漠」も存在します。裏のほうが規模が大きく、満足感があるとはガイドの清水さん。
急激に岩場ばかりになり、ビックリしながらすすみます。この山、風景の変わり方が急すぎるんですよ。角を曲がったら別世界、みたいな。橋を渡ったら敵のレベルが段違い、みたいな。しかもその風景が、前述のとおりなんとなく高山なんですよねえ。
岩場の世界を少しだけすすむと…な、なんだここは…
急に月のような世界が開けました。これが「裏砂漠」と呼ばれる天上山の砂漠です。確かに今いる場所は山の上で、離島で、水平線が見えているのに、目の前には砂漠。もう頭の理解が追いつきません。これを絶景と言わずして、何といえば良いのか。文字通り、絶句する風景です。
なぜこんなことになっているのか?その答えは、天上山の激しい気候にあるようです。離島の山である天上山には、絶えず強い風が吹き付け、そしてひとたび嵐となれば激しい雨が降り続きます。そんな自然の力が、長い長い年月をかけて天上山に砂漠を作ったわけですね。
裏砂漠の端までいくと、崩れそうな岩場と休憩ベンチ、そして断崖がありました。見事に僕の中の勝手なライフワーク「エクストリーム・ベンチ」認定です。
海の向こうに見えるは御蔵島と三宅島でした。ここまででだいたい1時間と少し。お昼にします。絶景ランチですね…!
しばらく休憩して、再びトレッキングを再開。休憩ポイントからほど近いところにある「新東京100景展望所」では、近い順に式根島、新島、利島、大島が一直線に並び、その遙か向こうに富士山までもが見えました。この一直線の景色が見えるのは、当然ですが日本でもここだけです。
さらに進むと、天上山のご神体がある池+祠の「不動池」に到着。実はここ、雨がふった後の数日間だけはハート型に水が溜まることで有名なフォトスポット。一方で池中央の祠はのぞき込んではいけないと伝えられており、「見たら船が欠航しますよ!?」と教えてもらいました。きっと島でもかなり神聖な場所なのでしょう。池の脇にはまだ設置されたばかりのバイオトイレもありました。島民が部品を担いで登ってきて、みんなで建てたそうです。
実はこの天上山は、神津島の生活用水を生み出すための水源でもあります。そんなこともあって、バイオトイレをはじめ、山の環境整備には島のみなさんがとても力を入れていらっしゃいました。天上山は島にとって特別なもの。だんだんと、その凄みがわかってきた感じです。
さて、不動池で若干の休憩をはさみ、トレッキングも後半へ。次のフォトスポットは「天空の丘」と呼ばれる、ほぼ360度が水平線という珍しい場所。360度カメラやパノラマ撮影がはかどりますね。
天空の丘の近くからは、眼下に表砂漠が見えます。今回の行程ではこちらスキップしましたが、時間の無い場合は裏砂漠よりも表砂漠がコンパクトでおすすめとのこと。
そうして不動池から歩くこと20分。ついに…天上山 山頂へ到着です!こちらも先ほどの天空の丘に負けないほどのほぼ全周囲水平線。圧巻の眺めです。ただ、とにかく風が強い!そこまで広い場所でもありませんので、数人が立てばいっぱいです。落ちたりしないようにご注意を。
山頂のモニュメントとして龍が飾られていました。
さあ、山頂まできたら、あとは白島側から下山するだけです。
山頂からはいまきた道とは反対側をぐるりと回り込んでいきます。この時の斜面がまたものすごい。まるで龍が爪跡を残したような感じですね。聞けば、昔は山から崩れた岩や砂がさまざまな被害を巻き起こしたそうです。神津島にも、自然と人との戦いがありました。
下山し始めてすぐに到達するのがこちら、「不入が沢(はいらないがさわ)」。ここは神津島の由来にもなった「神集島(こうづしま、伊豆諸島の神が集ったという言い伝えに基づく」ストーリーの中心となった、神が集った場所と言われる場所です。その名の通り、島でも最も神聖な場所で入ってはいけない!ということから、ストレートにそんな名前になったわけです。
その後は「白島登山口」らしい風景の岩場を下り、五合目まで下山。
ここからは森の中を1合目まで下って、天上山の登山、無事に完了です!ちなみに白島登山口の1合目から5合目はなかなかハードな山道で
そこでこちらは登山口にせず、
借りた杖はどちらの登山口に返してもOKだそうです。
ということで登山はここまで。清水さん、お世話になりました!
神が集う星空を堪能
さて、天上山を登ったことで神津島での主たる目的は達成したのですが、まだ夜に個人的な目的がありました。それが神津島の星空撮影です。
今回は星空ガイドとして、自身も星景写真家として活躍する藤井さんにお願いしまして、星空解説と撮影ポイントの紹介などをしてもらいました。写真家ということで撮影についての知識がとても豊富ってのは嬉しいですね。これから星空写真にチャレンジしてほしい人にも、オススメのガイドさんです。
そして、撮影できた星空がこちら。まずは三浦展望台という、真っ暗なスポットで冬の星座を堪能。
圧巻です。曇さえなければ…とも思いますが、それはそれで良かったかなあ。
さらに移動しまして、こんどはジュリアおたあの十字架がある「ありま展望台」へ。ザ・インスタ映えとでもいいましょうか、完璧な眺望ですねえ…。
ものすごい空を楽しむことができました。藤井さん、ありがとうございました。
ちなみに天上山で夜景撮影なんて、良さそうじゃ無いかなあと思って聞いてみたんですが、天上山は島の人々にとって神聖な場所なので、夜に登山することは暗黙の了解として行っていないそうです。うんうん、こういうのは大事ですね。でも、本当は
ここに水が溜まっている状態で星空を撮ってみたいのが本音です。回数限定でもいいので、そういうツアーとかがあると、なお嬉しいかも。
のりおのまとめ
神津島って本当に魚のイメージしかなかったんですが、天上山は気軽に登れる山なのにあの絶景ですし、なにより星空!すごかったですねえ。
わすれちゃいけませんが、ここも東京都内。品川ナンバーです。東京の離島もいろいろ訪れましたが、その島ごとの個性がとても楽しいですね。ぜひみなさんも、東京の離島を制覇してみてください!
最後に、旅行中にたまたま見られた夕陽を紹介して、記事の結びとさせていただきます!
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