豪華絢爛「聖三位一体の柱」世界遺産を中心にオロモウツを街歩きする #visitCzech
オロモウツというチェコの都市は、黄金の都プラハに次ぐ文化財保有量を誇る街。確かに街中は中世の雰囲気が色濃く残っていて、そこら中に「これは???」というものが散らばっていました。ちなみに日本の都道府県で文化財2位なのは、なんと京都。数では東京都に譲るのですねえ。
ということで、そんな立ち位置であるモラビアの重要都市「オロモウツ」をご紹介します。
チェコ政府観光局のブロガーツアーにて、プラハ以外のチェコの魅力を探しに来ています。
モラビアの最前線都市として
ここチェコ共和国は、その地域を歴史的背景から大きく3つに分けることができます。ひとつはプラハも属する「ボヘミア」。もうひとつがポーランドを含む「シレジア」。そしてもうひとつが、チェコ東部にあたるこの「モラビア」です。
そのモラビアの首都を長らく担っていたのがこのオロモウツです。現在の人口は約10万人。中規模都市ですね。
古くはローマ帝国時代、かのカエサルが街を作り、前線基地が置かれていたといわれています。
そのため、中央広場にはカエサルの像が。
長い歴史の中でさまざまな統治を受けてきたオロモウツ。17世紀にはスウェーデンに占領されたこともあり、その際にモラビアの首都機能はブルノに移され、それ以降は「モラビア第2の都市」として機能してきました。
市役所のある中央広場(ホルニー広場)はとても雰囲気がよく、僕の好きな感じのベンチがたくさんありました。
ちなみにこの広場、冬場には仮設のスケートリンクが設置されます。
さらにクリスマスマーケットが開かれ、多くの人が訪れるのです。こういう広場って日本には無い感覚なので、訪れるとなかなか興味深いですね。
さて、今回は夏なので、冬場にはなかった噴水も稼働しています。噴水があると子どもが集まるのは、先のプルゼニュでも証明済み。もちろんオロモウツでも遊び場と化していました。
とても印象的なこの石像&噴水。オロモウツの広場には全部で6つの噴水がありますが、オロモウツ市民はラッキーナンバーの「7」を希望していました。ところが、残念な事に噴水事業は6つ目を作ったところで長らく途絶えてしまいます。最近では少し離れたところに7つ目ができたりしたようですが、6つでも十分にたくさんの噴水がある広場ですよね。
世界遺産「聖三位一体の柱」
さて、噴水を7つ作り逃したオロモウツですが、もう一つ作りたかったのが「3つの柱」です。そのうちの1つで世界遺産にも認定されているのがこちら「聖三位一体の柱」です。英語名「Holy Trinity Column in Olomouc」。
この柱を建てた理由というのがまたすごくて、当時のオロモウツの権威を周囲にしらしめるため、という、なんとも俗っぽい話。このあたりからしてもチェコはリベラルですね…。
そんなこともあって、とにかく豪華絢爛さを追求したモノが、この世界遺産なんです。例えば高さですが一般的には15m程度のものが多いこの手のモノで、実に聖三位一体の柱は32m。倍以上です。
外側は砂岩(Sand Stone)でできているため、経年変化でだんだんと黒くなっていますが、基本的には黄金色。実は中にチャペルがあって、一般公開はされていないのですが、ガイドツアーなんかだと入ることができるみたい。かのマリア・テレジアがチャペルで礼拝をおこなった初めての女性とのことでした。ちなみに鳩は聖三位一体のシンボルで、この日もたくさんの鳩が柱にとまっていました。
さて、同じく広場にある市役所の壁には、珍しい天文時計が残っています。
共産主義の時代に「労働万歳!」なテイストに変えられてしまったイラストは、皮肉をこめてそのまま。何度もいいますが、チェコ、リベラルです(笑
からくり時計になっていますので、キリの良いタイミングで訪れるのがよさそう。
オロモウツ街歩き!
さて、広場を堪能したあとはオロモウツ街歩き。この石畳の感じはかなりいいですね。この日は日曜日ということもあって、街中は静か。
まず向かったのは名物オロモウツチーズこと正式名称トヴァルーシュキという食べ物の専門店「Tvarůžkové cukrárna」です。よ、読めない。Google翻訳にかけたところ「Dairy pastry shop」という意味でした。
隣がランジェリーショップで、その脇の暗くて細い道を入っていくという、観光客的にはなかなか気合いのいる立地ですが、奥にあるのはかわいくてポップなお店なので、そのギャップにもびっくり。
こちらがオロモウツチーズで作られたケーキ達。
そもそもオロモウツチーズとは、自然発酵で作られたクセの強いチーズで、日本でいうなら…沖縄の豆腐ようが近い味わいです。
その酒のつまみっぽいオロモウツチーズをスイーツ化しているのがこちらのお店なのです。確かにチーズ入門としてはよさげ。
実食してみると、想像以上に豆腐ようです。プラズドロイが飲みたくなりますね。好き嫌いが決定的に出そうな食品ですが、好きなひとはたまらないんじゃないでしょうか。それにしても、どこの国に行っても発酵食品ってあるものですねえ。
街の郊外にむかって歩いていると、トラムの基地を発見。雰囲気は都電荒川線の基地と近くて、路面電車の基地って国を問わず似てきてしまうのかもしれませんね。
それにしてもカラーリングがかわいい。チェコの人は独特の色彩感覚があって、どこに行っても美しいカラーリングのものばかりでした。
これ、なんだかわかりますか?実はこれ、城壁です。オロモウツがまだ軍事都市として成り立っていた頃の名残だそうです。突然民家の敷地内にどどーんと現れるので、けっこう驚きますよ。
古い教会の雰囲気が最高(名前を失念したので調べておきます)。
通学路?の標識は世界共通の雰囲気ですね。
人が落ちそうな謎モニュメント。動くそうです。
ということで、次はこの雰囲気の良いお店でのランチをご紹介します。
のりおのまとめ
なんとなく個性的な成り立ちをもつオロモウツは、のんびり街歩きをするのにぴったり。チェコ第2の都市ブルノから車で1時間弱という距離なので、チェコの隠れた魅力ある都市の中でもかなり行きやすいほうです。
オロモウツ
スペシャルサンクス
今回のツアーを主催してくださったチェコ政府観光局、我々を受け入れてくれた各都市のガイドさん、ホテル、各施設の方々に感謝します。 Czech Republic – 旅費、宿泊費、食費、アクティビティ費をチェコ政府観光局に負担いただいております。公開される記事はブロガーの主観にまかされています。 また現地での回線を提供してくださったグローバルWi-Fiさん、スーツケースを提供してくださったレンタルサービスのアールワイレンタルさんにも感謝します。僕の旅では欠かせないコンビです。 海外WiFi レンタル | 海外WiFiならグローバルWiFi スーツケースレンタルは日本最大級の【アールワイレンタル】
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