1週間入院して関節遊離体と骨棘除去のための関節鏡手術を受けてきました【痛い写真あり】

2017/07/31サッカー/フットサル1週間,CHE,Cheero,川口工業総合病院,病院

先日のエントリーのとおり、右足の足首に軟骨遊離体(遊離軟骨、ねずみ)が発生してしまい、残念ながら足首がロックしてしまいました。幸いにして1週間経たないうちにロックは解除されたのですが、激しい痛みと可動域の制限が残ってしまいました。ということで、はい、手術です。入院して手術を受けたんです。

今回お世話になったのは、サッカー・フットサル関係者御用達病院のひとつ、川口工業総合病院です。病院の迷惑になるようなことは書いてないつもりですが、何か気になることがあればご指摘ください。

 

 

最新の病棟に1週間覚悟の装備で臨んだよ

ベッド周りはこんな感じ。実は2015年末に建て替えられたばかりで、いろいろと新しいのが嬉しいところ。床頭台も冷蔵庫つき、テレビは自由可動、コンセント2口に引き出し2段+引き出しテーブルに冷蔵庫付きという豪華な構成です。

ベッドもパラマウントの自動昇降付きベッドで入院中とても快適でした。なお荷物はかわるビジネスリュックにデジタル品を、車輪付きスーツケース(小型)に着替えと水を満載して持ち込みました。

 

まずは床頭台に前線基地を作成。今回持ち込んだデジタル機器は、MacBook ProとiPhone、Android(arrows F-01J *モニター品)、Androidタブレット(arrows F-04H ※モニター品)、ヘッドフォン以外は以下の通り。

 

充電器はこれ。

その充電器にこちらを2本。

またACを分岐しかつ伸ばすためにMacと相性の良いこちらを1本。

長丁場になるので機器と充電体勢に力を入れました。特にAndroidのタブレットは電子書籍に、映画視聴に大活躍しましたので、重要でしたね。F-04Hはarrowsの連載用に借りている端末ですが、底面に滑り止めが付いているので、立てかけやすく使いやすかったです。オススメ。

なんでこんなに端末をたくさん持ち込んだかといえば、無料のWi-Fiがあるから。20分に1度切断されるので中規模のダウンロード向きですが、そこそこの速度も出ておりまして、電子書籍や動画などをダウンロードするのには十分でした。

 

基地を作った後は病室の中をチェック。今回は溜まってる動画や電子書籍を消化する気満々で、個室と相部屋どうしようかなーと思っていましたが、最初の数日はそもそもベッドが空いて無くて差額無しの個室でした。結局差額が発生するようになっても、そのままこの部屋にいました。夜までブログ書いていたりしたので、これはこれで良かった。

洗面台。最近は病院着のレンタルがあって、そこに身のまわり品が付いており、コップと歯ブラシ、ティッシュまで付属です。水道からはお湯が出ます。

ここで持ち込んだ身のまわり品の話をしておくと、除菌できる手を拭くためのウェットティッシュ、体を拭くためのウェットティッシュ、ガム。さらに折れ曲がるストロー(寝ながらペットボトルを飲むため)、念のための割り箸、使い捨てスプーン、フォーク。あとは「あればあるだけ使う」と多くの人に言われたS字フックを7本。結局全部使いました。S字フックすごい。

他に下着を1週間分。着替えは支給されてますが、念のためシャツを5枚。短パン2枚。今回は足の手術なのでサンダルが禁止だったため、家から脱ぎ履きしやすいスニーカーを履いていきました。あとはメガネを予備含めて2本。コンタクトも3日分。とにかく簡単に物資補充がきかないので、無かったり壊れたりすると困るモノは予備を持っていくようにしました。

 

棚。上がハンガーポール付きで、下が段々になってるタイプ。ポールにはS字フックをかけていろいろひっかけました。

 

床頭台の上部分にはそのレンタルの病院着とタオルが毎日補充されてました。

 

床頭台の引き出しにはセキュリティボックスも。ただ小さめで財布しか入りませんでした…。入院費用はクレジット払いかのうなため、入院保障金以外は現金を持ってこなくても良かったかもしれません。

 

ペットボトルが立てたままたくさんはいる冷蔵庫。ベッドからも使いやすかったです。

 

床頭台のテレビのリモコンは、お年寄りでも使いやすいタイプに変更されていました。イマドキっぽくBSも映り、それが良かったです。

入院後、即バンドを付けられます。噂には聞いてましたが、本当でした。これがある限り病院から出られないのです!退院時、切ってもらう時は感慨深かったなあ…。

 

手術する方の足に、マッキーで直接印を付けます。絶対に間違えないためですね。これ以外にも、手術箇所の確認は本当にしつこいくらい行われました。医療ミスを防ごう、という気概を感じます。ちなみにこの矢印がまだ消えて無くて、子どもにわーわー言われます(笑

 

食事は想像以上においしく、毎回ほぼ完食でしたが、苦手なツナを使った小鉢が多くて難儀しました。何回か小鉢だけ残した。ただやっぱり淡泊なので、以下のようなふりかけを用意しました。

 

絶対に出なさそうなカレー味のふりかけ。これが大活躍しました。ちょうど1週間で全部使い切れたのも良かったです。ふりかけを持っていくってのは、Facebookで友人のアドバイスによって教えてもらいました。

 

ちなみにイマドキっぽさはもっとあって、なんと病院食が選択制になっていました。これは嬉しいし楽しい。もっと長期入院している人なんかにはとっても良いのでしょうね。

さて、痛い話に入る前に、病院生活についてですが、基本的にはとても快適。かつ、よく管理されていました。採血など針を刺すときは必ず腕輪と名前の自己申告でダブルチェック。2〜3時間おきに体温と血圧がチェックされ、すべてデータ入力して管理。術後の足には術後6日間24時間ずっとアイシングが実施され、夜中でもしっかり氷を変えてくれました(その度に起きましたが仕方が無い)。

暖かいお茶とおしぼりの支給は1日4回。体を拭くおしぼりは隔日で提供で、ベッドリネンは週末に交換。許可が下りれば洗髪ブースで頭を洗うことも可能(患部によってはシャワーも可でした)でした。さらにトイレはウォシュレット付きだし、エアコンも良く効きます。病棟が新しいということもありますが、これは大変に快適でしたね…。

ということで、痛くない話はここまでにしましょう。ここからは痛い写真も出てきますので、ご注意を。

 

 

手術の話

まずは症状のほうをおさらいします。こちらについては以下のエントリをご参照ください。

遊離軟骨が関節に入り込む「ねずみ」になり関節がロックました(要手術) [エアロプレイン]

 

このエントリでは軟骨遊離体にクローズアップしてますが、実は過負荷による骨の変形である「骨棘(こっきょく)」も発生しておりまして、今回はこちらも可能な限り取り除くということになっていました。ちなみに骨棘は負荷部分を守るための石灰化なため、削っても骨は痛くありません。

 

入院翌日には早速手術です。当日は朝から絶食で、手術は昼過ぎスタート。まずは午前中に点滴の管を入れます。

この管は途中でいくつか分岐があって、いろいろなものを簡単にアドオンできるようになっていました。また点滴がはずれないようにするためのシールがかなり強固でした。刺している部分も痛くならないので、これはすごく良かったです。

 

ポタポターっとね。この後術後2日目まで、抗生物質なども含めた点滴が続きます。

 

さて、そうこうしていると手術です。実は午前の別の手術が押したようで、予定よりも30分繰り下がってのスタートでした。このあたりはいつ呼ばれるかわからなくてドキドキします。手術前にT字帯(ようは使い捨てのふんどし)と手術着だけの姿に着替えます。いよいよだな、感が高まります。

手術するまでは歩けるので、自分で点滴を引いて手術室まで歩きます。関係者以外立ち入り禁止のゾーンを抜け、テレビなどでよく見る手術室へ。以外に手術台が小さくてビックリします。入出前には再度氏名と手術箇所を口頭確認され、念の入れようです。手術台に上ると、酸素マスクが付けられます。

そのうち点滴に麻酔がアドオンされて、いつの間にか意識を失って、次の瞬間には手術が終わってました。本当にいつ意識が途切れたのか把握できないくらい、すっぱりと意識が切れ、ふわっと目覚めました。自分が覚えている限り、目覚めての第一声は「今何時ですか?」で、手術時間が気になっていたみたいです。実際には約2時間半でした。その場で取り除いた骨が欲しいか?と聞かれたので欲しいと回答したのは覚えてますが、まだわりとぼんやりした感じ。

次に気がつくと病室に戻ってました。見せられたのは以下の写真。

 

これ、全部が右足首の関節内から取り出した軟骨遊離体ですって。っげーー。でっかい。こんなの、痛いよ!びっくりです。このほかに骨棘をそこそこの数削り取ったとのことでした。ちなみに足をロックしてたのは一番左の小さいヤツ。こいつが…!ちなみに生理食塩水に入れて持ち帰り可能でした。もちろん持って帰ってきました。

全体的に大きいのは、骨および骨棘が剥離した後に体の免疫機能で異物として包まれ石灰化が進むからなんだそう。いわゆる「育つ」ってやつで、遊離体はどんどん大きくなってしまうのですね。そうやってできたのが、あの1センチほどの遊離体だったわけです。医師によれば、骨棘はもともとの骨からはがれやすく、遊離体になりやすいとのことで、競技による負荷→骨棘→負荷→遊離体という良い感じのサイクルになってしまってるみたいですね。これはもう職業病なんだなあ…。

なお今回選択したのは関節鏡(内視鏡)による手術。そのため、傷口は1〜2センチの小さいものが関節の左右に2箇所という、最小限のものになっています。皮膚こそ切開していますが、筋肉や関節、骨そのものへのダメージがほぼゼロなため、回復がとても早いのが特徴ですね。また、足首の遊離体除去手術は手術中に遊離体が関節の反対側へ抜けていってしまうという難点があるそうなんで、その場合はさらに反対側2箇所にも穴を空ける必要がある、というのは事前に聞いていました。しかしながら、川口工業総合病院はこの手のプロフェッショなるですので、それをうまく防ぎつつ、最小限の傷(2箇所のみ)に留めてくれたそうです。ありがたすぎる!

手術翌日こそパンパンだった足首も、3日後にはここまで腫れが引きました。

 

左右の足を比べなければ、どれくらい腫れているのかもわからないレベルです。なんていうか、医学の進歩すごい…。術後は快調そのもので、術後すぐに歩行訓練からスタートし、現在は短距離なら自由歩行(松葉杖なし)もOKが出るほどまでに回復しています。関節の中をクリーニングしたのに、もう歩けているとか、信じられないよね。びっくり。

ということで、長年悩まされてきた骨棘による痛みもなくなり、ここ1ヶ月地獄の苦しみだったロッキングによる関節可動域の現象も改善しています。盆と正月がいっぺんに来たような手術だったな、これは。

なお良いことばかり書きましたが、こちら全身麻酔の手術になりましたので、導尿管を入れる必要がありました。聞いてはいたけど、これ、めっちゃ痛い。すごく痛い。足の傷よりこっちが痛くて何度も起きたくらい。抜くときも独特の痛みがあります。翌日には抜けるんですが、うん、これが一番難関かも。あと1週間ほどはお風呂に入れませんので、覚悟のうえで。

 

のりおのまとめ

いまのところ、やってよかったという感想しかないですね。関節遊離体で悩まれている方は、ぜひ関節鏡(内視鏡)での手術を検討してみてください。スッキリしますよ!ただ、再発の可能性はゼロではありません。これはスポーツやっている以上仕方が無いですね。

今回は川口工業総合病院にめっちゃお世話になりました。ありがとうございました。まだ抜糸やらリハビリやらでお世話になります。よろしくお願いします。

 

川口総合工業病院

医療法人新青会 川口工業総合病院

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。