SIGMA 12-24mm F4 DG HSM Art 旅先で気持ち良いほどの超広角を【製品モニター】

2017/06/07カメラ(主にキヤノン)12mm,Art,F4,HSM,SIGMA,モニター

「シグマ・Foveonスクウェア」の製品モニター企画にて、超広角レンズ「SIGMA 12-24mm F4 DG HSM Art」を1ヶ月弱、使わせていただきました。今回は作例を中心に、こちらのレンズを紹介しておきたいと思います。

 

 

このレンズを選ぶメリット

まずレンズの焦点距離についてですが、12−24mmと、昨今のレンズの中でもかなり広角な部類に入ります。超広角と呼んでも間違いでは無いはずです。広角ってことは広い範囲を写せるわけですが、世間的に「超」の付く広角レンズは、樽状に歪むというのが共通認識です(よね?)。魚眼レンズなんかが代表的な例で、あの種のレンズは歪む代わりに広角の焦点距離を得ている側面もあるわけです(よね??)。実際は歪みも表現として使われることも多く、僕も魚眼レンズは好きです。1本もってますし。

ただし、歪ませたくない、って世界もあるんですよね。例えば建築系の人なんか顕著で、直線が歪むと仕事的に困ったりもするわけです。また、歪みが表現である反面、超広角で歪んでいないのもまた表現に成り得るかな、と僕は思っていたりもします。実際そういう需要はあるので、キヤノンなんかで超広角だけど歪まないってレンズがこれまた超高価な値段で発売されています。

 

で、結論からしてこのレンズはどうかというと、なるべく安価で、超広角で、しかも歪まない、という方向性を目指した、シグマの挑戦的レンズになっています。実際、このレンズには「ゼロ・ディストーション(歪みゼロの意味)」といううたい文句が付けられていて、歪みの無さが特徴のひとつになっています。

と、ここまでたっぷり文字を書いてきたので、あとはいくつかの作例でレンズの実力を紹介していきたいと思います。夜景の写真以外は基本的に撮って出しです。

 

12mm側。子どもと公園にて。子どもはすぐ目の前にいるのですが、12mmで撮るとこの不思議な広がり感が出てきます。この焦点距離は「肉眼でみた風景」と少し異なる絵が出てきますね。僕はこういうの、好きです。

 

同じようなところで上から12mm。ほんの少しだけ「果て」を入れることで、このレンズの不思議な感じを出せる気がしました。

なお、F4通しのレンズなので、背景はけっこうボケます。

 

取材で行った伊勢神宮を12mmで。。大きな鳥居をほとんど目の前からでもほぼ収めることができます。間に人がはさまらないので、鳥居の形を出しやすいです。

 

同じく伊勢神宮の杉の木を見上げて(12mm)。驚いたことに、ほとんど木が湾曲しません。この焦点距離のレンズでこの直線が出せるのは驚きです…。

 

こちらも取材で訪れた志摩地中海村より(12mm)。超広角で撮りたい感じの街並みをイメージ通りに撮れました。これはこの焦点距離と歪みの少ないレンズじゃないと出せないです。

12mm側は直線こそ出せますが、実は4隅において少し映像が伸びるという現象が現れます。なので、4隅には人の顔だとか、円形のものだとかを配しない方が素直な写真になるかなと思いました。あったらあったで面白いのはそうなんですが。

 

同施設から、深夜1時頃(12mm)。満点の星空です。たくさん星が見えるところでも大活躍しそうなレンズですね。

 

とにかく肉眼とは少し違った写真が出せる、ってのは最大の特徴に思えます。旅や空の写真で活躍しそうですから、ここぞ!という時に持ち歩きたいですね。ただし1.15kgとそれなりの重量感はありますので、ご注意を。

 

のりおのまとめ

開けた風景を撮影するときには、1本もっていきたいレベルで欲しくなるレンズでした。なお、24mm側の作例が無いのは、24mmだったらいつも使っているレンズで撮れてしまうため、あえて撮らなかった感じです。

うーん、返すのが惜しい。1本もっておくと楽しいな、というレンズの代名詞みたいなレンズだなーと思いましたよ。

 

SIGMA 12-24mm F4 DG HSM Art

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Posted by norio nakayama