チェコのリトミシュルでスメタナの生家かつ世界遺産の城に泊まる超体験 #visit_Czech #link_cz #チェコへ行こう
チェコ政府観光局と編集長をつとめるLinkトラベラーズの企画で、チェコを旅した。
今回の取材では、スタンダードなチェコであるプラハ以外に、隠れた人気といわれる世界遺産の街「リトミシュル」を尋ねた。果たしてこのリトミシュルは、大変に素晴らしく、コンパクトでありながらも見所十分という、旅にうってつけの街であった。
何より良かったのが、この世界遺産「リトミシュル城(ヴァルトシュタイン家の城)」だろう。1,568年建造という歴史もさることながら、途中でかの大作曲家「スメタナ」が生を受け暮らしたこともあるこの城には、なんと、宿泊することができる。世界遺産に泊まる、しかも城の中、というのはなかなかにレアだろう。
大作曲家スメタナ
このリトミシュル城を語るには、2つの話題が必要だ。
そのひとつが、チェコが世界に誇る大作曲家、スメタナである。
ご存じのとおり、スメタナは代表作「わが祖国(中でもモルダウが有名)」がとても有名で、この曲の一部であっても聞いたことが無い、という人のほうが希だろう。ちなみにチェコ出身の作曲家といえば、他にもドボルザークやヤナーチェクが有名だ。
スメタナはこの部屋で生まれた。
彼の家族は、この城でビールの醸造業を担っていた。スメタナは音楽を趣味にしていた父の影響もあって、小さな頃からピアノの才能を発揮していたそうだ。
このテーブルで実際に楽譜を書いたりしたとのこと。実際に活躍するのはプラハに移住してからのこととなるが、人に歴史有りというか聖地訪問というか、スメタナファンにはたまらない体験となるだろう。
ちなみに建物としては城の別館的な扱いで、城の敷地内に建っている。
ヴァルトシュタイン家の城
さて、一方でこちらが世界遺産の中心となるヴァルトシュタイン家の城だ。中庭の壁に描かれた巨大な壁画は、聖書由来のものとして有名だそう。
この日は12月のクリスマスシーズンだったので、リースが飾り付けられていた。
これもリースの一種だろうか。
城の中でも最も重要なものといわれているのが、このバロック様式の小劇場。とても良い状態で残っており、世界にも数カ所しか見られないほどの貴重なものになる。
さらに特徴的なのが、城の内部にある階段だろう。一見して、通常の階段に比べて明らかに1段が低い。
これは一体なぜ?
答えは後述するので、ぜひ考えてみて欲しい。
近づくとこんな感じ。だいたい一般的な階段の1/2〜1/3くらいの印象だ。
この城は社交の場としても有名で、内部は大変に煌びやかな作りとなっている。
このシャンデリア!
部屋ごとにテーマカラーが変わるので面白い。調度品も上品だ(雰囲気を合わせた現代のものも含まれている)。
廊下はこのように突き当たりまで突き抜けている。
お茶の間、だろうか。
一見壁のように見えるが、じつは暖炉である。
当時はこの廊下を召使いが忙しそうに歩いていたのかもしれない。
大きな絵の飾られた間。
実はこちら、趣味の間となっていて、当時の代表的な嗜好品でもあるパイプなどが飾られている。
大型のオルゴールまで。残念ながら音は出せなかった。
いちいち美しい。
さて、様々な部屋がある中でも、特に異彩を放っているのがこの間だろう。通称「馬の間」。そう、実はこの部屋には、馬に乗ったまま入ることができたのだ。
となると、自然にさきほどの階段の疑問も解消できるというものだろう。あの低い階段は、馬での上り下りを想定して作られていたわけだ。
最後に、物置兼召使いの部屋もあった。想像以上に良いベッドで驚く。
昼間に撮った外観写真が無かったことに気がついたのだが、左が今紹介した城。右の建物がスメタナの生家だ。
城の外壁はスグラフィットというだまし絵の技法で作られていて、レンガのように見えるが、実はこれ、模様である。しかも全ての模様が異なっているという手の込みよう。
様々なものが描かれているので、奇抜なものや悪戯的なものを探す楽しみもあるそうだ。たしかに、この一部だけでも変なものがある。
なお、1,500年代に建てられたこの城はリトミシュルの街の歴史と連動していて、以下、段々と拡張されていくのがわかる。
城にも歴史あり、である。
世界遺産に泊まる
さて、ここまでは城の内部を紹介してきたが、ここからは実際に宿泊できる世界遺産の紹介をしておこう。前述のスメタナの生家の建物は、全体がホテルになっていて、そのうち何部屋かは宿泊をすることが可能となっている。
今回泊まったのは定員4人?の、最上階の角部屋。雰囲気ある木のベッドに寝ることとなる。
各部屋にはチェコワインのプレゼントがあって、楽しむことができる。
僕のとまった部屋には、なんとなんと、レコードプレイヤーとレコード盤の設置があった。
もちろん再生するのはスメタナ。
このあたりの話は別の記事してあるので、もしよければどうぞ。
チェコしかもスメタナの生家で「スプラフォン」のレコードを聞くという贅沢 #visitCzech #チェコへ行こう #link_cz [エアロプレイン]
スプラフォンの狂喜する珍しい人間がいた。
僕のことだ。
スメタナの生家でスメタナのレコードをかける…たまらない体験である。
ダイニングなどもあり、自炊して食事をとることも可能だ。
シャワー設備などは最新だった。安心。
トイレも標準的というか、とてもキレイ。基本的に設備は新しいようだ。鍵以外。鍵はかなり古いタイプのものだった。
棟内にはもう少しモダンな部屋などもある。
こちらも宿泊可能な部屋である。
さらにシックでリッチな部屋もある。
旅行者が泊まるには十分すぎる設備だろう。
ちなみに基本的なものだけだが、朝食も提供される。こちらはハム類。
チーズとヨーグルト類。
フレーク類。
相変わらずパンはおいしい。
暖かいコーヒーもセルフで淹れられる。
ということで、世界遺産に泊まるということで身構えてしまいがちだが、設備やアメニティは標準的なもので、安心して宿泊することが可能だ。
なにより世界遺産の城で一晩過ごすという貴重な体験をできるのが素晴らしい。
もしリトミシュルへと訪れることがあるのなら、絶対に外したくない選択肢のひとつだろう。
のりおのまとめ
さすが世界遺産ということで、建物の雰囲気が最高だった。リトミシュルという街そのものもコンパクトかつ見所たくさんで、これからチェコの主要旅行先として流行るのでは?そんな予感もする。
なおリトミシュルの街についてはまた改めて紹介したい。
これまでのチェコの記事はこちら。
世界遺産に泊まる
スペシャルサンクス
今回のツアーを主催してくださったチェコ政府観光局、我々を受け入れてくれた各都市のガイドさん、ホテル、各施設の方々に感謝します。 Czech Republic – プラハ また現地での回線を提供してくださったグローバルWi-Fiさん、スーツケースを提供してくださったレンタルサービスのアールワイレンタルさんにも感謝します。僕の旅では欠かせないコンビです。 海外WiFi レンタル | 海外WiFiならグローバルWiFi スーツケースレンタルは日本最大級の【アールワイレンタル】
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