世界盆栽大会「日本の盆栽水石至宝展」が想像を凌駕する素晴らしさでおすすめしない理由がない!
土曜の深夜に、日曜までのイベントのことを書くのは抵抗がある。しかし、これは書かざるを得ない。一刻も早くこの事実を伝え、1人でも多くの人にこの体験をして欲しい。
そんな希有なイベントが、先日より猛プッシュしている我らがさいたま市の国際的イベント「世界盆栽大会」における「日本の盆栽水石至宝展」@さいたまスーパーアリーナだ。これは、おすすめしない理由がない。やばい。GWの1日つぶしてでも行ってほしいと強く勧めたい。
関係者曰く「もう2度とこのクオリティでは実施できないかも」
この世界盆栽大会は、盆栽町の、そして大宮の、さいたま市の、いや日本の威信をかけて、盆栽という文化と芸術の全てを表現するため、用意周到に準備されて来た。そして、その結果、想像を遥かに凌駕するものすごいクオリティのイベントとなってしまったようだ。特に先ほど行ってきたばかりの「日本の盆栽水石至宝展」は、手放しで賞賛していいものだろう。
実は僕も、これまで何度も盆栽美術館に行き、自分でも盆栽をはじめ、ある程度の盆栽も見て来たとは思っていたので、いかにさいたまスーパーアリーナで開催されるとはいえ…という思いがあったのは否定できない。あの広大なスペースに、日本の至宝レベルの盆栽がところせましと並べられ、丸1日楽しめる内容になっているなど、誰が想像できただろうか!
ちなみに関係者も「ここまでコンディションよく最高レベルの盆栽を一同に楽しめるのは異例で、次はいつになるかわからない」と語る。実際に見て来た僕もそう思う。紛れもなく、ひとつの芸術文化における世界最高の舞台となっているわけだ。
と、たくさん語っても仕方がないので、撮ってきた写真のいくつかを貼り付けておきたい。ちなみに場内はほぼ撮影自由。柵などもなく、基本的には参加者の良心のもと、自由に鑑賞することができるという、主催者と参加者の信頼によって成り立っていることもまた、素晴らしい。なんせ手の届く「そこ」にあるひと鉢は、数千万…いや、億を超えるかもしれない「生きた美術品」なのだ。
では場内に展示されている盆栽の様子を、ほんの一部ではあるがご覧頂こう。あえてクローズアップした写真も用意したので、いったいどんな盆栽なのかを、そしてこれが何をイメージしているものなのかも想像しながら、会場への来訪を検討してほしい。
天皇家へ奉納された鉢。なのでこの文様。
美し過ぎる。
とにかくコンディションが最高。生きているのが盆栽の良いところでもあり、難しいところでもある、のにだ。
わかってる来訪者も多く、下からのぞき込む人も少なくない。そのため、超高価な盆栽であっても、好きに楽しむことができる。信頼ベースでしかできないよ、こんなの。
どういう場所で育ったら、こんな力強い幹になるのだろうか。
海外からの取材も多数。80を超えるメディアが集っているそうだ。
ステージでは実演も。立ち見続出。
岩じゃなく、れっきとした盆栽である。
実は貴重盆栽は、こうした岸壁に生えているものを見つけて採取してくるところがスタートなのだが、それを見立てていると理解した。
大きさの感覚が狂ってくるもの盆栽の特徴だ。大きくも、小さくも見える。
当然だが岩ではない。木、である。
こういう鱗のような盆栽を見ると、龍って盆栽から想像されたのではないかと思ってしまう。
緑が美しい。
ものすごく細かい作業で仕上げられている。
ため息がもれる。
森の中へ迷い混んでしまった気分だ。
白骨化しているが、生きているのだ。
今回の数多い盆栽の中でも、かなり心を奪われたのがこのもみじ。スケール感がもうわからない。
たくさんの人が、自由に楽しむ。素晴らしい空間。
老若男女を問わない楽しさ、それが生きる芸術品、盆栽である。
のりおのまとめ
地域も盛り上げようとがんばってくれていて、嬉しくなる。
とにかく無心で楽しみたいイベントだ。惜しむらくは、明日の4月30日(日)までということ。
詳しくは公式サイトでチェック!
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