Nestlé Maison Cailler(メゾンカイエ)スイスの伝統あるチョコレート工場を味見する #ユーレイル
ユーレイルによるヨーロッパの旅。ユーレイルのセレクトパスを使うと、指定の国では電車に乗り放題か、特別な列車なら割引が受けられます。ということで乗った「チョコレート・トレイン」は、最初の目的地であるNestlé Maison Cailler(メゾンカイエ)に到着。こちら、ネスレの子会社で、スイスにて最も古く伝統あるチョコレート工場になっています。
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かの「チャーリーとチョコレート工場」のような世界最強のチョコレート工場
さて、チョコレート工場といえば、イメージするのはかのティム・バートンの名作「チャーリーとチョコレート工場」ですが、まさにメゾン・カイエはあんな感じの工場見学を実現しております。
というのも、工場の中はチョコレートの歴史とカイエの歴史を学べるアトラクションになっているのです。これは知らなかったので、到着してからビックリ。てっきりチョコレートの製造工程を横から眺めるだけだと思っていました。
ただ、残念ながら日本語の音声案内は無いので、多少は英語がわかったほうが楽しめそう。とはいえ、アトラクションもなかなか楽しいので、お子さまなんかはドキドキしちゃうかも?
こんなアトラクション
当然というか、工場内には入った瞬間から濃厚なチョコレートの香りがただよいます。これだけでも結構テンションがあがりますね。
まず最初はカイエの商品を軽くおさらい。
歴代のパッケージなどが並びます。
そもそもカイエとは、人の名前。創始者François-Louis Caillerは、1919年にチョコレート会社を購入して、この事業がスタート。その後、孫に当たるAlexandre-Louis Caillerが、このBrocの地に工場を建て、今に至ります。
さて、なぜ工場がスイスに建ったのか?それはスイスには良質なミルクがあったから。カイエは、ミルクチョコレートを作るための工場だったわけですねえ。
さて、アトラクションのほうは一気に本格化。ホーンテッドマンションを彷彿とさせるエレベーターを降り地下の世界へ。
こちらはチョコレートの歴史コーナー。そもそもアメリカ大陸では、原住民がカカオを栽培し、嗜好品として好まれていたのだとか。
それをヨーロッパに持ち帰ったのが、かのコロンブス。そのカカオは飲み物としてスペインの王族から庶民へと伝わっていったそうですが、そこで行われたのが大幅な味の変化。原住民が大量の唐辛子を入れて飲んでいたところを、唐辛子ではなく砂糖やシナモンへと変えていったのだそう。
とはいえ、カカオは大変に貴重なものだったため、基本は王侯貴族の飲み物。贅沢品として扱われていたのだとか。
このあたりの説明が良くわからなかったのですが、どうやらヨーロッパの戦乱期にチョコレートは一般へと普及していった模様。Wikipediaによれば
19世紀初頭のシモン・ボリバルによる南米の動乱からカカオ生産が落ち込み、続くナポレオン戦争の影響で贅沢品に対する購買力が落ちた上に、大陸封鎖で品薄となった代わりに紛い物が出回り、品質に対する信用も低下し、チョコレートは停滞の時期を迎えた。しかし、チョコレートの技術革新が起きたのは、この低迷期だった
チョコレートの歴史 – Wikipedia
とのこと。
この時活躍したのが、バンホーテンの創始者だったり、リンツさんだったり、そしてネスレさんだったそうです。今でも有名なチョコレートメーカーは、この時代からの活躍だったわけですね。
当時の工場が再現されていました。
歴史コーナーを抜けると、原料コーナーです。
カカオ豆やナッツがこれでもか、と展示されています。試食も可能。
カカオバター!?
そうして最後に到達するのがこちら、工場の最後の部分であるパッケージセンターです。そう、実は工場の内部はそこまでたくさん見られる訳では無いんですね。
個人的にはこの雰囲気が胸熱。
機械がガンガン選別する姿はかなり注目を集めていました。
流れてきたカイエのチョコレートは食べ放題。そう、ここからスーパー試食ゾーンがはじまります。
最高級ブランド「カイエ」が食べ放題
カイエといえば、ネスレの中でも最高級のチョコレート。そのチョコレートがいくらでも食べられるという、凄いゾーンがはじまります。
原料とともにチョコレートの見本が飾ってあり、その手前に無数のサンプルが置かれています。
同じブランドでもずいぶん味の幅があるんだなと感心しました。
個人的にはシンプルなミルクチョコレートが好きかな。
記念写真を撮れるゾーンでは、なんとその場でメールアドレス宛に送ってくれるサービスが。すごい。
見学が終わるともちろんお土産ゾーンです。
他、パーソナルチョコレートを作ってくれる場所もありましたが、今回は時間の都合でパス。もしお時間さえあれば、立ち寄られると良いのかな、と思います。
のりおのまとめ
なんともスケールの大きな工場で、最後の試食の嵐は圧巻でした。
おまけですが、工場の外には猫がいますので、運が良ければ遊べるかも?
さあ、工場をあとにすると、次はグリュイエール村へ向かいます。チョコレート・トレインのツアーですが、ここはバス移動に(笑
続きはまた後ほど!
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またLinkトラベラーズでも平行してレポートしていく予定です!
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