脱「茶さじ1杯」おいしくお茶をいれるポイントがそこにある(計量のススメ)
みなさん、お茶飲んでますか?実はお茶農家の家系だったこともあり、食卓には常にお茶があった環境で育ってきたため、お茶がないと落ち着かないんです。そんなわけで、今でも毎日お茶をいれています。
ということもありまして、今後はお茶に関することも書いていこうかなって思っています。まず今回は誰でもできるおいしいお茶をいれるためのポイントをご紹介します。特に今日覚えてほしいのは「茶さじ○杯」を卒業するってことなんですよ。
ポイント1:茶葉の量を正確にはかる
おそらく世の中のほとんどの茶葉は「茶さじに○杯」みたいなことが書いてあると思いますが、今回のコラムではそこから脱することをオススメしたいと思っています。なぜなら、それだと正確な茶葉の量がわからないからです。
余談ですが、じゃあ茶さじ1杯って何グラムなの?という疑問がわきますよね。これは大変難しい話で、なぜなら茶さじによって大きさが違う上に、茶葉の大きさ・粒度によって1杯ですくえる量も異なってくるからです。だから僕は「茶さじ○杯」を信用しません。目安にはしますけどね。お茶いれるのだって立派な料理だと思うんですよね。だったら再現性のあるよう、グラムではかるのが妥当だと思うんですよ。
ということで、お茶をおいしく入れるポイントは、まずはある程度正確に茶葉の量をはかることです。お菓子ほどでなくてもいいですから、せめてグラム単位ではしっかり計りましょう。3gが4gになったとすると、25%も差が生まれてますよ。グラム単位のスケールの場合は、3.1g と 3.9g の差がわかりませんので、ご注意を。ちょっとずつ入れて、3gなら3gすれすれで止めるのがポイントです。
ちなみに我が家ではこのスケールをつかってます。
TANITA デジタルクッキングスケール シルバー KD-400-SV
グラム単位でしか計れませんが、たたんで立てておけるのでとても便利。数字が落ち着くまでには多少ラグがあるので、そこだけ注意ですかね。
脱茶さじ○杯。まずこれが第1のポイント。
ポイント2:お湯の量を正確にはかる
茶葉の重さをはかったら、一旦スケールを0にリセットします。そのまま同じスケールを使ってお湯の量も正確に計測するのです。こちらもお菓子作りほどの水準でなくてかまいませんので、せめてグラム単位でははかるようにしましょう。180ccなら180cc(180g)で。これが200ccになると、10%以上も差異が生まれているわけです。大きいですよね。
ポイント3:蒸らし時間を正確にはかる
茶葉は計った。お湯も計った。そしたら次は時間をはかりましょう。こちらもできれば正確に。2分半(150秒)のお茶に対して3分(180秒)やってしまったら、数字上では20%も差が生まれます。
僕はハリオの茶こしつきティーポットを使うことが多く、ここ最近に限っては時間になったところで茶こしごと茶葉を引き抜いています。茶こしが使えないタイプの場合は…やはりそそぎはじめる時間になるのかな。フレンチプレスとかだとこのあたりは悩みどころ。
実は最も大切なこと…次に調整すること
はい、ということで、重量、湯量、時間を正確にはかってもらいました。お茶はおいしかったですか?いまいちでしたか?
実は、ここってまだスタート地点なんです。ごめんなさい、本当に自分にとっておいしいお茶が飲めるまでには、あと2回くらい必要です。
今回のポイントが何かといえば、正確にはかることで、次回から微調整ができるよ、ってことなんですよ。お茶ってあまりにも嗜好品すぎるので、濃い・薄い、甘い・苦いなどの味の嗜好が激しく出るんです。だから、僕のベストないれかたがみんなのベストとは限りません。大事なのは、自分のベストがどうなのかを把握しておくことです。
たとえば今回「3g 180cc 3分半」でいれた紅茶が予想よりも濃かったら、次回は茶葉を減らしたり、お湯を増やしたりするなど工夫をするのが大事なんです。どこかでベストなポイントが生まれます。当然ながら茶葉ごとにゴールデンルールはありますが、僕は個々人で微調整して楽しむものだと思っていますよ。こんなこと書いたら偉い人に怒られそうだけど(笑
ただ、あんまり神経質にやりすぎると、今度はお茶をいれるのが面倒になってしまうかもしれません。適度に、楽しめる範囲でやりましょう。毎日おいしく飲めるくらいの強度でこだわるのが、楽しむコツなんじゃないかって思います。
ちなみに、緑茶の場合は苦味や甘みについてはお湯の温度でコントロールするのをオススメします。紅茶については、いれてからお湯を足すなどして調整することをオススメします。
のりおのまとめ
本当はもっとたくさんのチェックポイントがあるくらい、お茶をいれる行為って深いです。ただ、日常で簡単にできるレベルだと、この「はかる」って行為にフィーチャーするのが良いのではないかな、ということでまとめてみました。
今後もお茶についてはちょこちょこ書いていこうと思っていますので、お楽しみに。