脱臭機能付きトイレの性能を100%発揮させ、臭いを軽減する技
世はウォシュレット全盛期。お尻の清潔がいつでも守られるようになりました。しかし、ウォシュレットで脱臭機能が付いているにも関わらず、臭いが気になる…そんなご家庭はございませんか。あるでしょう、うちもそうでした。あることに気がつくまでは。
今日は、逆転の発想でトイレの臭いを抑えるテクニックをご紹介します。なお、脱臭機能付きのトイレに限りますので、ご容赦をば。
なぜ臭いか考えてみた
そもそもトイレがなぜ臭いか。そりゃー排出されたものが臭いわけですが、でもウォシュレットなどには「脱臭」機能がついているわけじゃないですか。あまつさえ、うちの商品には強力な「パワー脱臭」まで付いています。でも、自分の後にすぐ入られたらきっと臭いだろうな、と思うわけです。だから「トイレその後に」みたいな商品がうまれるわけですよね。
でもそもそも考えたらおかしいんです。脱臭機能がガンガン働いているにも関わらず、なんで、脱臭機能無しのトレイとそんなに変わらないんだろうか。
そこで様々な調整をしてみたところ…その鍵が「換気扇」にあることに気がつきました。
むしろ吸い上げちゃってたよ換気扇
僕らは換気扇を疑うことがありません。そりゃそうだ、換気扇はこもった空気を外に排出するもので、臭い空気を外に出すにはうってつけの機械です。でも、ふと思ったんです。ウォシュレットの脱臭機能と、換気扇の機能って、コンフリクトしているんじゃないかと。
仮説としてはこうです。
トイレの標準的な換気扇は、天井に付いています。そして、空気の入る通気口は足下にあります。つまり、換気扇を付けた時の空気の流れは、下から上になります。
一方でウォシュレットの脱臭機能は、便器内の空気をウォシュレット本体が吸い込むことで機能しています。臭いが上昇・拡散するのを防いでいるのです。空気の流れはほぼ水平です。
この両者、考えてみたらお互いを打ち消しているように思えませんか?必死に便器内の臭いが上昇・拡散しないようがんばっているウォシュレット本体に対して、空気を上昇させようとがんばる換気扇。トイレが臭うのって、もしかしてこの関係が問題なんじゃないの?
換気扇を止めるという逆転の発想が大成功
ということで、試してみました。トイレをするときに、換気扇をまわさないようにしてみたのです。結論としては大成功。自分が座っている間の臭いでさえ軽減された感じです。やはりウォシュレット本体の脱臭機能は十分に強力で、それを阻害していたのは換気扇だったのです。じゃあ換気扇は永遠に使わないかといえばそんなことはなく、自分がトイレから出る時にちょっと回すことで、トイレの空気の入れ換えに大きく貢献してくれました。
これ、本当はガラス張りのトイレで線香の煙などを満たしてやればわかりやすいんでしょうけど、一般家庭ではそうもいきませんでした。あくまで僕の個人的体感ですが
- 脱臭機能付きトイレを使う時は換気扇を付けない
これはなかなか効果あるんじゃないかな、と思えました。
ご家庭や環境によって差はあるかと思いますが、ぜひみなさんも試してみていただいて、ご意見をいただければ。
ちなみにウォシュレットはTOTOの商標、シャワートイレはINAXの商標なので、一般的には「温水洗浄便座」が商品名ですね。豆知識でした。
ディスカッション
コメント一覧
中古リフォームで購入した我が家は簡易水洗で、その脱臭機能付きトイレです。
簡易水洗だからなのか型式なのかわかりませんが、脱臭の配管が便槽から出ている臭突につながっています。
トイレに換気扇は無いのですが、脱臭機能が優秀なのか夏場は問題なく使えていました。
しかし冬場、寒くて窓を閉めきってしまうとなにか嫌な臭いが鼻をつきます。
窓を閉めることでトイレの密閉度が上がり、ドアを開けるときに臭突につながった配管から臭気が逆流していました。
脱臭機能をオフにして、配管に詰め物をし、窓を少しだけ開け、ドアをゆっくり開けるようにしたら嫌な臭いはしなくなりました。
レアなケースだとは思いますが、まさかの逆流でした。