デュアルコアCPUは伊達じゃない。NASもDLNAも快適なハイパワー無線ルーター「WXR-1900DHP」は細かい親切さも嬉しい!
ずっとバッファローの無線LANルーターを愛用しているのりおです。最新無線LANルーター「WXR-1900DHP」と「WEX-733D」の組み合わせは、うちのような鉄筋コンクリートマンションには最高なんじゃないのか…!ということで、縁あって製品を提供いただいたのでレビューしておきます。
BUFFALO【iphone6 対応】11ac/n/a/b/g 無線LAN親機(Wi-Fiルーター)エアステーション AOSS2 ハイパワー Giga 1GHzデュアルコアCPU搭載 1300+600Mbps WXR-1900DHP (利用推奨環境6人・4LDK・3階建)
ずっとバッファローの無線LANルータだった我が家
2006年に「WLA2-G54C」を導入、その後2011年から「WZR-HP-AG300H」に切り替えて使ってきた我が家。最初こそ快適だったAG300Hも、接続機器や利用シーンの変化によって、速度的/電波強度的な限界を感じ始めており、買い換えを検討していました。そこで救世主として現れたのが「WXR-1900DHP」と「WEX-733D」です。
バッファローのルーターの特徴といえば「親切さ」だと思っていたんですが、この新機種は「電波の強さ」をうりにしているだけあって、非常に強力な電波強度を感じています。もちろん親切さはそのままに。
居間から最も遠い場所に置かざるを得ないルーター
我が家の間取りは長方形型で、光回線引き込みの関係から、家の端であるPC部屋(兼書斎)にNTTのONUがあり、その近くに無線LANのルーターを置いています。しかしながら、最も無線LANを頻繁に使うであろう居間は正反対側の端にありまして、いままでのAG300Hでは2.4GHzでもギリギリ届くか届かないか、という電波状況でした。もちろん5GHzではもうぜんぜんダメです。ちなみにその間には木製のドアが2枚と、廊下がありました。
ざっくりと図にしたものがこちら。
↑部屋の感じはこんな配置。各部屋が廊下と面しているところには木製のドアがあります。
WZR-HP-AG300H単体で使うと電波のイメージとしてはこんな感じ。黄色の濃い円が電波の強いところ、薄い円が弱いところ、その外側はアンテナ1本立てばラッキーなくらいと思ってください。実際には居間にいると電波を見失ってしまう…みたいな状態でした。電波を拾えても微弱だったため、だったら3G(当時)のほうがマシだよ!ということが何度もありましたねえ。
↑そこで中継器(子機)の「WLAE-AG300N」を導入して、なんとか家中に電波のある状況を作り出した時のイメージがこんな感じ。このAG300Nはそんなにパワーのある中継器ではないのです。
電波的にはなんとか、ちょっと壁に回り込むとちょっと怪しく、ルーターと子機のパワー不足からか接続機器が増えたときにフリーズしたり、IPアドレスが取得出来なくなったりすることがままありました。後でバッファローの方に聞いた話だと、この世代ではやっぱりCPUパワーに課題があって、昨今の高速回線を必要とするPC+スマホが4台くらい繋がったとき、苦しさがあったのは事実なんだとか。
このルーターには簡易NAS機能なんかもあったんですが、やはりパワー不足であまり実用的ではありませんでした。
強烈な電波と、真面目に調整すればするほど効果のあがるアンテナ
そんなAG300Nの導入からはや3年強。DLNAも使いたいし(仕様的にはできたんだけど、圧倒的にパワー不足で現実的では無かった)、そろそろ無線LANのルーターを買い直すか…というところでタイミング良く提供してもらえたのが、今回の最新型ハイパワールーターの「WXR-1900DHP」と中継器になる「WEX-733D」でした。
BUFFALO【iphone6 対応】11ac/n/a/b/g 無線LAN親機(Wi-Fiルーター)エアステーション AOSS2 ハイパワー Giga 1GHzデュアルコアCPU搭載 1300+600Mbps WXR-1900DHP (利用推奨環境6人・4LDK・3階建)
こちら本体の箱。
↑開けると正方形で、中央がややふっくらした形のルーターが出てきます。
アンテナは自分で付けるようになっています。ちょっとテンションがあがりました(笑
↑MBAの15インチとくらべるとこんなサイズです。うちで使っているONU「PR-S300SE」の横に置くとバランスとても良い感じ。
さて、WXR-1900DHPを設置してまず最初に衝撃を受けたのが、その電波の強さです。さすがに2世代くらい変わってるのでそりゃそうだろ、と思うところもありますが、それにしたって強い。中継器が無ければ電波の届かなかった居間にも、WXR-1900DHPのみで十分に電波が届きます。
とはいっても、今回は安定性と速度にこだわりたいということで、中継器の「WEX-733D」も設置しました。全て前機種のあった場所をそのまま入れ替える感じで設置しています。して、電波がどうなったかというと、イメージ的にはこうなりました。
いやー、ほんとすごい。とにかく電波が屋内どこでも「強」の状態で受信できるんですよね。いままで安定性はあきらめてた風呂場なんかでも、十分に高画質なオンデマンドができる強さで受信できています。
なにより、3本のアンテナが効いています。バッファローもアンテナにはかなりこだわりがあるようで、アンテナ設定虎の巻的なコンテンツをWebで公開しています。
このアンテナ角度を変えることで、ピンポイントに電波を調整することができます。うちの場合は居間で使うこともある上に、上記の通り中継器を使いますから、そこに対しての角度を何度か調整することで、理想の電波環境を得ることができています。
驚きの処理能力?
で、WXR-1900DHPをこの2週間ほど使ってみて実感しているのは、いままでに比べルーターの安定性が増したということです。前述の通り、前機種では接続機器が増える時や、負荷の高い通信を行う際にはルーターのフリーズを警戒していましたが、さすが最新機種は複数CPUを積んでいるというだけあって、5台、6台と機器が増えていっても重さを感じません。恐るべし。
一世代前のPCのCPUクロック数に匹敵する汎用デュアルコアCPUを1つ、無線通信専用のCPUを2つ、計3つのCPUを搭載
>無線LAN親機(Wi-Fiルーター): WXR-1900DHP | BUFFALO バッファロー | BUFFALO バッファロー
http://buffalo.jp/product/wireless-lan/ap/wxr-1900dhp/
ルーターなんて中でやってることはPCと同じですから、こうしてPC並のCPUを搭載してくれるのは心強いですね。
処理能力があがったことで恩恵を受けたのは通信速度だけではありません。USB3.0を使った簡易NAS機能は快適そのもので、写真のロウデータを簡易NAS上に置き、Lightroomでそこを参照して処理する、なんてことを行っても、さほどストレスを感じません。いや、むしろUSB2.0の外付けHDDより快適かもしれません。あくまで体感値にすぎませんが、これはすごいことなんじゃないかと感じています。
外からのアクセス設定も出来るため、出先から家のNASのデータを読み込んで…ということも可能です。僕は使ったことがないのですが「IPsecVPS」対応ってのもすごいですよね。これ家庭用ルーターですよ(笑)いまどきは対応を迫られるのかなあ。
細かいところにバッファローの良さを感じる
ほか、細かいですが本体側面のパネルを開けると、SSIDとパスワードの初期値が書いてあり、これは設置後大変に助かる人が多いのでは、と思いました。これ素晴らしいですね。
>無線LAN親機(Wi-Fiルーター): WXR-1900DHP | BUFFALO バッファロー | BUFFALO バッファロー
http://buffalo.jp/product/wireless-lan/ap/wxr-1900dhp/
また、僕は使わなかったのですが「AirStation引っ越し機能」を使うと、過去のバッファロールーターのSSIDその他設定が全て引き継げるというのも斬新だなあと思いました。もちろんそのまま持ってきてしまうがゆえの「あの設定は不要になったな…」というケースもあるかとは思いますが、一般家庭で使うとしたとき、このお手軽さは素晴らしいなと。もちろんネット家電系やゲーム機の再設定も不要になるので、家族全体として負担が少ないですよね。よくできてる。
中継器も良好だが、唯一の課題が「受け渡し」
もちろん中継器もパワーアップしています。AG300Nに比べて、有線ポートこそ2つから1つに減ってしまいましたが、本体の大きさも小さくなり、色も黒から白になって部屋に溶け込みやすくなりました。また、物理スイッチを搭載したことでもしものフリーズ時にも簡単にON/OFFが可能に。これは地味ながらも嬉しい仕様変更に思えます。前ほどフリーズしないとはいえ、狭い場所に設置することもありますんで、このスイッチの存在は大きいように思えます。
また、親機との通信状態をLEDの点滅で表現できるようになったため、中継器そのものにログインする必要がなくなりました。
>無線LAN中継機 : WEX-733D | BUFFALO バッファロー
http://buffalo.jp/product/wireless-lan/extender/wex-733d/#feature-6
こーゆー地味な進化、大好きです。
ただひとつだけ難を挙げるとしたら、親機→中継器→中継器の機器間での端末受け渡しが少し苦手なことですかね。今回の中継器は親機とAOSS接続することで、SSIDの共通化が行われて、接続先がルーターなのか中継器なのかを意識せず使うことが可能ですが、例えば親機のそばから中継器のそばに移動したときなどに、うまく接続先の引き継ぎが行われません。下手をすると、中継器の目の前なのに電波が弱い、みたいなケースもあり得ます。
この弱点の対処法としては、ひとまず端末側でWi-FiのON/OFFを行うことです。これにより、正しく直近のアンテナが親機なのか中継器なのかを判別して繋ぎ直しができるもよう。困っている方は試してみてください。ここはファームアップでの改善に期待ですね。
のりおのまとめ
妻からたびたび「ルーターにつながらないんだけど」と言われていたここ数年でしたが、ついにその状況を脱却することができました。それどころか、ルーターのパワーがあるため、NASやDLNAなど、いままで実用的でないと判断してきた機能にもトライすることができそうです(軽く使った感触ではかなり良好)。
全部入りの印象ですが、一般家庭においてもオーバースペックではなく、この先を考えたら良い選択肢になるんじゃないのかな。接続する端末の性能がどんどん上がってきたとき、対応できる処理能力の高いルーターが必要ってことは、前機種で僕も痛いほど実感しましたんで。
buffaloさん、WXR-1900DHPをレビューさせていただきありがとうございました。なお、さすが実力のある機器ということで、Amazonをはじめ全国的に品薄状態だそうですので、もし気になる場合はお早めの確保をば。
製品リンクなど
BUFFALO【iphone6 対応】11ac/n/a/b/g 無線LAN親機(Wi-Fiルーター)エアステーション AOSS2 ハイパワー Giga 1GHzデュアルコアCPU搭載 1300+600Mbps WXR-1900DHP (利用推奨環境6人・4LDK・3階建)
BUFFALO 無線LAN中継機 エアステーション 11ac/n/a/g/b 433+300Mbps WEX-733D
>無線LAN親機(Wi-Fiルーター): WXR-1900DHP | BUFFALO バッファロー | BUFFALO バッファロー
http://buffalo.jp/product/wireless-lan/ap/wxr-1900dhp/
スペック的なことなどは、こちらの記事をご参考のこと。
>【清水理史の「イニシャルB」】 スペックで海外勢に真っ向勝負 バッファロー「WXR-1900DHP」 – INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/…