イベントなどで投影スライドを撮影する時、変色させない方法を知っておこう

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イベントにでて、登壇者のスライドをデジカメで撮影したら…あれ、色がおかしい!?ってこと、ありませんか?ありますよね。これ、多少の設定で防ぐことができますので、イベントに参加することが多い方は、対処法を覚えておきましょう。ちなみに「フルオートでしか撮影できない」という場合は、残念ながら改善することができません。露出やISOが調整できるカメラをご用意ください。

(専門的な説明や正確性は抜きにして、なるべく誰でもなんとかできる記事にしております)

こんな感じの変色した写真を防ぐ!

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どうです、こんな写真に見覚えがありませんか?

白いスライドを撮影したはずなのに、色が付いてしまったり、変色してしまう。これはまだ良い方で、下手をすると真っ黄色だったり、紫だったりすることもあるでしょう。

さて、そんな失敗を防ぐために、まず「なぜそうなるのか」を少しだけ学びましょう。めんどくさい人は次の見出しまで飛ばしてください(笑

変色するのは「点滅」とシャッタースピードが合ってないから

写真が変色してしまう理由、それは投影が「点滅」によって成り立っていることに起因しています。

この点滅は1秒間に60回~75回(つまり 1/60 や 1/75)ととても高速なため、肉眼で見た時こそ感じられませんが、1/400 など点滅より速いスピードでシャッターが切られると、点滅の影響が上記例のように変色として現れてきてしまいます。

つまり…変色させないコツとは、この点滅回数にシャッタースピードを合わせることなのです。

投影の場合、だいたい1/60のシャッタースピードなら大丈夫かな

といってもプロジェクターの点滅回数なんて、毎回把握できませんよね。実際はリフレッシュレートとして○○Hzと記載されいるのですが、自分が主催者でもない時に、この値を確認するのは難儀でしょう。でも大丈夫。おおよそのプロジェクターにおいて、この点滅回数は60回か75回になっています。つまり…シャタースピードを 1/60に落とせば、ほとんどの場合で変色を防ぐことが出来るのです!

ちなみに同じようなことは液晶ディスプレイや蛍光灯でも起きています。液晶ディスプレイなら60~85Hzくらい、蛍光灯なら関東50Hz・関西60Hzだと思いますので、何か影響が出る場合は、シャッタースピードをそれにあわせてください。写りが改善するはずです。プロジェクターだけの問題だとおもったら、蛍光灯も影響していた…というのは良くある話で、 1/60 でダメな場合は 1/50 などにシャッタースピードを下げてみてください。僕の場合、困った時は自分が手ブレしない安全ラインの 1/40 か 1/30 で試してみるようにしています。本当は最大公約数のシャッタースピードがいいのですが、とにかく難しい言葉は覚えずとも、「色が変な場合は直るところまでシャッタースピードを落とす」さえ意識していれば大丈夫なはず…です。

なお「シャッタースピードの落とし方なんてわからないよ!」という方は、ISOの値を小さくしたり、露出を上げたり、F値を大きくすることで、間接的にシャッタースピードを落とすことができます。シャッタースピード優先モードのあるカメラなら、設定で 1/60 などにシャッタースピードを固定してしまいましょう。フルオートでしか撮影できないという方は…ごめんなさい。

最大の注意点としては、前述のとおりシャッタースピードが落ちることによって手ブレの可能性が高まることですね。しっかりとホールドして、ぶれない写真を撮るように気をつけてくださいね!これでイベントレポートのスライド写真も、キレイに撮影できるはず!

ちなみに専門的にはすごく難しい話になると思うのですが、なるべくそういうことは抜きにして、どうしたらいいかだけまとめました。もっとこうした方が良い!というテクニックがあればご指摘ください。

 

これを機にシャタツピードについて学びたい場合は、3月に出ていたデジタルカメラマガジンの特集がわかりやすかったので、オススメしておきますね。ちょうど同じような話も載ってた気がします。

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。