住友スリーエム(3M)さんの会社はさながらおもちゃ箱のようだった
AMNさんの企画で、住友スリーエムさん(3M)の会社にお邪魔してきました。なんとも不思議な、そう、これはおもちゃ箱のような会社だな…という感じでしたよ!
3Mさんというと、みなさんはどんなイメージを思い浮かべますか?僕はといえば、古くは当時部門として存在したフロッピーディスクが、そして今は毎日お世話になっているスコッチ・ブライト製品の印象がとても強くあります。そんな3Mさんの実際とは!?
あれもこれもそれも3M
今回3Mさんに行ってみて思ったのが、この会社のカバーする範囲の広さと、僕らの生活との近さです。
道路案内標識(反射材)
研磨材系(コンパウンドなども)
コーティング系(サンドペーパー)
セラミック
マイクロニードル(痛くない注射針)
我らがスコッチ・ブライト
ウィンドウフィルム(貼ったほうは熱が抑えられています)
その他フィルム
フッ素加工品
文具のいろいろ
米軍が現場で使うような高性能マスク
よく見かけるタイプの聴診器(下段には3M製品が宇宙でも使われているという話)
歯科系の製品
(なぜか)ハンディデジタルビデオ&プロジェクター
とまあ、出るわ出るわの商品群なわけです。事業部も他社とは考えられないほどたくさんあって、そもそもは45のテクノロジープラットフォームを利用して、幅広い製品を日々生み出しているとのことです。
おもちゃ箱、でも中には信頼が詰まってる
そんな3Mさんに抱いた印象といえば、おもちゃ箱です。中にはたくさんのおもちゃ(製品)が入っていて、みんなが遊ぶことが出来ます。遊んでいるとだんだんお気に入りが出来てきて、自分なりのストーリーがその製品との間に生まれます。でもよくよく考えると、そのストーリーは製品の完成度や機能性、信頼性から生まれているのではないか?と思うんですよね。
わかりやすい例では、こんなものがあります。
これは3Mさんのポスト・イットと、他社の同等製品です。一見同じものに見えますが、ファイルを丸めてみると…
この通り、他社のものははがれてしまいます。また、ペンで書いた時も
3M製品のポスト・イットにはくっきり書けますが、
他社のものはかすれがち。
やっぱり最後には3Mに帰ってきてしまうのかな、と思いました。やっぱりお気に入りになる製品には「何か」あるんですよ。スコッチ・ブライトだってそうです。だってよく落ちるもんね。
床ふきに至っては
薬剤無しでこの違い!なんだこれ!もっと流通してよ!って思っちゃいますよね。
で、3Mの製品はすごいよなーと思っていたところで紹介されたのが、このリットマン聴診器です。
リットマン聴診器
ご存じの方もいるかもしれませんが、実は僕の家系は心臓に先天性の疾患をもっておりまして、循環器系のお医者さんには普通の人よりも多めにお世話になっているのですが、その際、ドクターが使っている聴診器は「ほぼ必ず」と言っていいほど、このリットマン聴診器です。
PCとはBluetoothで通信。
内臓のレコーダーで症例(音)を記録。もちろんPCに飛ばせます。さらに音量の調整&ノイズキャンセリングが可能で、屋外のような騒音の多い場所でも、正しい判断が下せるとか。今回の震災での屋外診療にも大活躍したそうです。
うむ、カッコイイ。
でも、そこまで最先端の技術を導入しても、形はそのままだし、音を拾ってパイプで響かせてドクターの耳に届かせるという、一見アナログなその仕組みもそのままなんだそうです。ハイテクとローテクをうまく組み合わせて、使い手であるドクターにとって最適な機能に仕上げていると言えるんじゃないでしょうか。
なんか、感慨深いものを感じましたね。今後は内科に行っても聴診器を確認しちゃいそうw
わくわくをみんなでカタチに
そんな3Mさんの標語がこれです。
うん、きっと体感値とかなり近い、と思いましたね。企業の標語が、僕ら利用者の感じるイメージと近いって、なかなか聞かない気がします。それくらい3Mさんは徹底してこの意識をたもっているんじゃないのかな?なんて思いました。
僕にとって3Mは、最先端技術を知らぬ間に身近なものに適用して使わせてくれている、いわゆる「凄いおもちゃ」をつくる企業というイメージでした。そしてそれは、間違ってなかった、と再認しました。
うん、いいね、3M。
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