日本版「バルサTV」は生まれるか!?Fan+とガンバ大阪、ヴィッセル神戸の挑戦 #apfn
AMNさんにお誘いいただいて、先日行われたFan+(ファンプラス)のセミナーに参加してきた。サッカーファンにとってなかなか興味深い発表もあったので、その辺りを中心に内容をご紹介。
Fan+ってなに?
このFan+とは、NTTプライム・スクウェア株式会社が展開する「進化型コンテンツサービス」のこと。このサービスのキモは、単なる電子書籍サイトや、動画配信サイトではなく、ここにしかないコンテンツやコミュニティを、パソコンやスマートフォン、さらにはケータイなど、デバイスを選ばず好きな場所で閲覧できるところ。しかも一度購入したコンテンツはクラウド上にあるMyBoxに永久かつ無限にコレクションされるそうで、過去のコンテンツはいつでも閲覧することが可能。今回特に気になったのは、まさにサッカーファンをターゲットとしたコンテンツ「月刊サッカーファン」「月刊ガンバ大阪」「月刊ヴィッセル神戸」の3本で。でもこれって、いままでのサッカーメディアと何が違うのだろうか?
クラブが新しい情報発信をする
Fan+の面白いところは、出版社やコンテンツ制作会社がガンバやヴィッセルに取材を行い、書籍とともに電子版を提供する…というような形態ではなく、クラブの広報とFan+ががっちり肩を組んで、クラブ側が新しいチャンネルとして積極的に情報発信を行うところにあるようだ。例えば「月刊ガンバ」を見て面白かったのは、選手が練習後、着替える前にぶっちゃけトークを収録したりしているところだ。選手が練習そのままの格好で集まり、コントのようなやりとりをしているところなどは、普通であれば練習場でしか見られない光景だろう。そう、このFan+のコンテンツは、時間的・距離的な制約をもったファンに対しても、まるでクラブの練習場を見に行ったかのような、血肉の通った、いやむしろ汗くさいくらいの「生きた」コンテンツを提供できるのだ。
0.1%にかける
こういった番組に対して、コンテンツ提供側は「我々は視聴率0.1%のコンテンツを100本出す、それくらい特定のセグメントを深掘りしたメディアを考えながら作っていきたい」と熱い意気込みを語っている。これは、逆に言えば「視聴率が0.1%でも取れれば、可能性がある」ということでもあるだろう。いま大手のメディアは生き残りに必死であり、どうしても多くの人が抵抗なく受け入れられるような、言葉は悪いが個性の薄い情報を扱いがちだ。しかしFan+はどうだろう。視聴率が0.1%あればいい、という宣言を言葉通りに受け止めるなら、それは今まで表面に出てこなかった様々なコンテンツが再評価される可能性を秘めている。これは消費者から見れば、「これが見たい!」という声を吸い上げてもらえるチャンスが増えるということでもあるだろう。仮に視聴率0.01%を見る側が保証すれば、Fan+によって贅沢なコンテンツとして提供してもらえる可能性があるのだ。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=J8JKH9H-I_I[/youtube]
世界中のファンを相手にするサービスになれる
話をサッカーに戻す。そんなFan+に期待してしまうのは、やはり「バルサTV」や「チェルシーTV」などに代表される、海外ビッグクラブが展開する独自のメディアへの進化だろう。彼らビッグクラブは、世界中に自分たちのファンがいることをよく熟知しており、そんなファンのために、コンテンツの提供を惜しまない。なぜなら、そのコンテンツの提供が、より深く繋がるための手段であると良く理解しているからだ。バルセロナに住んでいない人間にとって、バルサTVが提供してくれる内容はとても興味深く面白かった。あれだけ濃い情報を地球の裏側でも見知ることができるのは、まさにファンとして「幸せ」なことである。Fan+がJリーグの魅力を世界に伝えるひとつのターニングポイントとなってくれることを願いたい。
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「大好き」が、ここにある。Fan+(ファンプラス)
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