CANON DR-C125 は「足下に置ける」斬新なドキュメントスキャナーだった
今回、キヤノンさんとAMNさんのお誘いでimageFORMULA DR-C125のレビューをさせていただけることになったので、ご紹介します。「置き場所」というドキュメントスキャナ固有の問題をかなーり賢く解決してくれた、このimageFORMULA DR-C125の実力とは!?
ドキュメントスキャナには悩みがあった
実は、ドキュメントスキャナはこの機種がはじめてではないのですが、いままでの機種にはある共通する悩みがありました。それは、「置き場所」の問題です。実はドキュメントスキャナって、置き場所を取るんですよね。というのも、これから読み込む紙をセッティングする「給紙」のための面積と、読み込んだ紙を排出する「排紙」の面積、つまり単純に考えてもA4用紙にして2枚分の面積が必要だったわけです。もちろん折りたたみ型などによって面積を減らそうと工夫している機種もありましたが、やはり稼働時にはそれなりの面積を必要としており、僕のように机が片付いていない人間にとっては
・ドキュメントスキャナを使うために机の上を片付ける
というよくわからない状況が生まれておりました。まあ、自分が悪いわけなんですが…。
置き場所を取らない DR-C125
ところがDR-C125はちょっとした工夫でこの問題を解決していました。そもそも、既存のドキュメントスキャナの形には見覚えがあります。それは、昔のインクジェットプリンタの形です。上から給紙して、下に排紙される。面積を取るあの古き良きプリンタの形は、まさにいままでのドキュメントスキャナの形とうり二つにしか思えません!じゃあプリンタの今はどうなったのか!?と考えると、なんとなく答えは見えてきます。プリンタは内部で紙をUターンさせることにより、A4で2枚分のスペースを、A4で1枚ぶんちょっとのスペースに縮めました。この方法、ドキュメントスキャナでもうまく取り入れられるんじゃないの!?
と、キヤノンの方が思ったかどうかはわかりませんが、結果として出来ました。それが「ラウンド・スキャン」なるU字型給紙・排紙を採用したこのDR-C125なのです。
そう、見ての通り、こいつは「縦型」のドキュメントスキャナなのです!
蓋を開けると
このように給紙面が現れ、さらに給紙を安定させるため
上部がV字型になるバルタン星人モード(勝手に命名)へと変形するのです!…あれ、バルタン星人というよりも、コンバトラーVかも…。(もちろん垂直に延ばすこともできますよ)
さて、折角なのでこの機種がどんな感じでスキャンするか、動画でご覧いただきましょう。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=tz-FivbTzR4[/youtube]
どうです?書類がサクサクッと読み込まれたかと思ったら、Uターンして戻ってきましたよね。かなりの速度で紙が上に向かって生えてくる(戻ってくる)のは、不思議な光景に見えても来ます。
足下に置いて使えるスキャナは初めてじゃないか
と、ここまででの写真や動画で、何かお気づきではございませんか?
そう、ご名答、このDR-C125、床に置いて使えるのです。いや、床に置いてこそ便利なのです。
僕の使い方はこうです。DR-C125を机の脇の足下に置いておきます。そして、読み終わった書類をどんどん給紙トレーに突っ込んでいきます。数日経ってある程度書類がたまったところで、一気にスキャン。こうすることで、「読み終わった・処理し終わった」書類を置く場所とスキャンする場所を同一にすることが出来るわけです。正直コレは便利ですよ。いままで棚の上しか考えられなかったドキュメント・スキャナの置き場所が、足下でいいわけです。しかも立てて使えるから省スペース。必要なスペースは、A4用紙の2/3くらい。
こんな感じね。読み込んだ書類はシュレッダーにかけるなり、ゴミ箱に突っ込むなどすれば、見事な電子管理の流れが完成、というわけです。なお写真では配線の関係でこの向きとなっております。本来はボタンが手前に来るよう、180度反対向きに設置した方がいいかも(説明書には「操作、保守、換気のために、製品の背面および左右側面に、10㎝のスペースを確保して下さい」とあるので、実際にはもう少しスペースが必要ですね)。
いやー足下にスキャナがあるってこんなに便利なのか…という感じですね。目からウロコとはこのこと。もちろん棚の上に置いても便利ですが、僕は足下に置くことを推奨します!きっと新しい感覚に痺れるはず(言い過ぎ?)。でもね、本当に試して欲しいわけです。
ちなみに本機はしばらく継続してレビューさせていただけるそうなので、使い勝手などは追々レポートさせていただきます!
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