あれから半年、東日本大震災の定点観測写真を海外メディアで眺める…
なんだか空しいなあと思ったので軽くご紹介。
3月11日の東日本大震災では、日本の大手メディアのダメさ、勇気のなさ、行動力・アイデアの無さがとても良くわかりました。それは、この記事へのアクセスが半端なかったことからも僕自身が強く感じたコトであります。
日本では、これだけの数で、この圧倒的な真実を報道するようなメディアがほぼ皆無でした。我々は、国内の状況を知るのに、海外のメディアに頼らなくてはならなかったのです。これはとても残念なことでした。
そして半年。同じようなことが起きています。
The Frame: Japan marks 6 months since earthquake, tsunami
これは、震災後の様子を定点カメラでとらえたものです。3枚の写真が1セットになっています。復興が急速に進んでいる様子もさることながら、緑の力強さに驚かされます。自然が壊した街並みを、自然が彩っている。不思議な光景です。
さて、一方で国内でこういった報道・特集を見たことはあったでしょうか。実際、TV局などがスポット的に特集を組んだことはあったかと思います。しかしそこまででしたね。一応断っておきますが、現地復興を応援することと、こういった定期観測的な状況を伝えることは別だと思っています。しかし、半年前の地震の記憶が(被災地以外で)薄れてきているこの現状にて、「忘れさせない」ために何かをやることは、間違いでは無いと思っています。
国内のメディアは、海外のメディアがこういうことをしていて、それを賞賛する声が上がっているのを見て、悔しいと思わないのでしょうか。不思議でなりません。
ちなみに同様のコンテンツを探しましたが、各新聞社ともに「半年たって…」みたいなニュースや識者コメントがあるだけで、こういったものはありませんでした。唯一、テレビ朝日が定点カメラの番組を放送していたことと、毎日新聞が半年分の記事を再編成した冊子を出していたことがわかりました。あとは不明です。短時間で調べたので、実はもっとあるのかもしれません。いやむしろ、もっとあってほしいです。「おまえ、国内でもこんなに良い記事あるよ!知らないのかよ!」とディスられたほうが良いくらいです。
震災後のBOSTON.com しかり、今回のsacbee.com しかり。日本の報道にももっとがんばってほしいなあ。年末に期待、なのかな。
こういった本が継続的に出ればいいのだけど。
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