ロジクール Ultimate Ears 600vi は高コスパ!(1万以下、非ドンシャリ、ボーカルがキレイに聞こえる)
AMNとロジクールさんのモニター企画にて、Ultimate Ears 600viを提供していただきまして、レビューしております。
ロジクール アルティメット イヤーズ 600vi ハンズフリー高遮音性イヤフォン UE600VI
結論から申しますと、これが1万円以下ならとてもコストパフォーマンスいいんじゃないかなあと。
まずはスペックを確認
先に僕の状況を説明しておきますと、主に聞くのはクラシック、ロック、JAZZ、J-POPです。ヘッドホン環境としては、ソニーのスタジオモニターMDR-CD900STを愛用しておりまして、他、オーディオテクニカのATH-CKS77 、iPhone5の純正を使っております。
重視するのはバランスで、ドンシャリはあんまり好きじゃ無いです。とはいっても、あまり力強さがなくても嫌かも。長く聞いていても疲れないヘッドホンがいいですね。その意味ではMDR-CD900STはけっこう理想型だったりします。
さて話は戻ってUltimate Ears 600viです。
開封するとハードケース付きでした。これはポイント高いです。
ヘッドフォン部分はこんな感じ。リモコンは右側についていて、その右側だけ赤いクリアパーツでできているのですが、あんまり視認性は良くないですw写真でいうと、右側がちょっとだけ赤いのがわかりますかね。標準のイヤーパッドで遮音性はそこそこ、装着感はすこぶる良いです。なおイヤーパッドはサイズ別に4種類付属。それとは別に低反発遮音イヤーパッドも付属していますが、僕は苦手でした…。
リモコンはこんな感じ。機能としては、iPhone純正とまったく同じです。純正に比べて分岐点に近い位置に設置されています。なおコードには移動できるクリップが着いているので、固定は楽です。線がこすれたりすることで発生するタッチノイズもそこそこありますが、耳の上からかける方式にしたら激減しましたのでオススメです。
このかけ方ね。
心配なのはこれ、ジャック部分です。L型ジャックなら、断線予防処理はしてほしかったなあ。これ、ぜったい断線するんだろうな…。
スペックですが公式情報によれば
イヤフォンタイプ: インイヤー(カナル型)
ドライバータイプ: トップファイア型アーマチュア
周波数特性: 20 Hz ~ 20 kHz
インピーダンス: 13Ω
入力感度: 115 dB SPL/mW
ノイズアイソレーション(遮音性): 26dB
マイク周波数特性: 200 Hz ~ 10 kHz
マイク入力感度:-58 dBV/Pa
保証: 2年間ケーブル長: 117cm
入力タイプ: L字
入力端子: 3.5mmステレオミニ
こんな感じ。 トップファイア型アーマチュアってのは初めてだったんですが、そもそもこのアーマチュア型ってのは、小さく軽い本体でも高い解像度を得られるタイプのヘッドフォン。ただし低音はそこまで鳴らないみたいなので、ドンシャリとはまったく逆方向と思っても良さそうです。ちなみに「トップファイア型」ってのが何を指すのかはわからなかったです…。
いちおうロジクールのサイトから探してきたところでは
フルレンジに対応した独自開発の中型ドライバーで、精密性に優れ解像度の高い再生性能を特長としています。Ultimate Earsはこれらに加え、最適にチューニングされた独自アコースティック フィルターにより更に音の解像度を高めました
と書いてありました。
別モデルで画像もあったんですが、アーマチュアの形が違うってことなのかな。
中高音にかけてバランス良し、女性ボーカル曲向け
で、気になる音質ですが、極めて良好です。特に中音から高音にかけての抜けが良くて、女性ボーカル曲が気持ちよい感じ。低音は確かに鳴りが甘い気がするのですが、音はしっかりしています。ただキックなどの打撃音は苦手っぽくて、隠れちゃいますね。音は大きめ。小さな音で鳴らしてもしっかり鳴ってくれます。まだ使い始めなので、1カ月後くらいには良い感じで熟成しそう。
ただし前述の通りドンシャリ系の音が好きな人は買っちゃだめです。しっとりした音が好きな人には、ベストチョイスに近いかもしれません。低音が物足りない場合は、イコライザー付きのアプリを使って、すこーしだけ低音を補ってあげれば不満の少ないヘッドフォンに化けそうです。詳しくは末尾にて。
なお、今回試聴に使った曲とそれぞれの感想は以下の通り。
エリック・クラプトン レプタイル (OneMoreCar OneMoreRiderツアーライブ)
ギターやキーボードの音が心地よいです。シンセのアタック音が少しだけ耳に付くことがあるかも。ドラムのキックのアタック音は、もう少し聞こえると嬉しいかな。音の高低でアタック音の扱いにけっこう違いがあるんだなあ。でも聞いていて心地よい感じで、レプタイルの音の厚みが十分にわかります。ライブの空気感は十分に感じられます。
Perfume ナチュラルに恋して
やっぱりこのイヤフォンは女声向きだと再認させられます。とにかくボーカルがキレイ。一方でブーミーな感じのベース音は少し物足りないかも。ただ、バランスはとてもいいです。ずっと聞いていても疲れません。
Jamiroquai Travelling Without Moving
カッチリしたベースの粒は良い感じで聞こえます。ボーカルもとても聞きやすくて、やっぱりドンシャリとは遠い位置にあるイヤフォンだと再認。ドンシャリじゃなくてもベース音は聞かせられるという良い例なんじゃないでしょうか。
ポリーニ ショパン ポロネーズ第5番
生音も十分にこなせるヘッドフォンだとわかりました。惜しむらくは、やっぱりアタック音が弱いことかなあ。好みかもしれないけど。
ということで、総じて良かったです。これが1万円以下で買えるなんて、良い時代になったんじゃないかなあ。そもそも僕はドンシャリ系が好きってわけでもないので、僕にはかなり良いイヤフォンです。低音量でもしっかり鳴って聞こえるって大事ですよね。レビューさせていただいてありがとうございました。
ロジクール アルティメット イヤーズ 600vi ハンズフリー高遮音性イヤフォン UE600VI
なお、前述の通り、もし低音が物足りないという人は
この辺りのアプリで補正をかけると良いかも。そもそもデフォルトのミュージックアプリに比べて音質も向上するので、iPhoneで音楽を聴くなら必須でしょうか。DRM曲が聴けないことと、Denonのほうは若干電池を食い過ぎな感じがするのが注意点です。