くじゅう~黒川温泉! 博多熊本阿蘇旅行 3/5
夏休みに博多熊本阿蘇旅行に行ってきました。レポート第3弾は、くじゅう~黒川編です。昨年、由布院に行った時から気になっていたくじゅう・黒川にこんなに早く来ることができるとは。ちなみにレポートは全5回(予定)。博多、熊本(熊本城)、くじゅう~黒川、阿蘇山、JRの各章に分かれております。
くじゅう編の目次
- くじゅうの由来
- くじゅう花公園
- 黒川温泉・のし湯
では行ってみましょ-。
久住、九重、どっち?
実はJR+阿蘇を経由しているのですが、それは次回以降に書くとして、今回はくじゅうです。このくじゅう、不思議なことに「九重」と「久住」という表記が混在しておりまして、場合によっては「くじゅう」と平仮名表記になったりするなど、なかなか複雑な場所であります。
場所は阿蘇の北、由布院の南西。大分と熊本の県境近くですね。
Wikipediaによれば
この地域の名称としては、「九重」(くじゅう、ここのえ)と「久住」(くじゅう)の2通りの表記及び読みが用いられてきた。
その起源は、延暦年間(800年頃)にこの地に九重山白水寺と久住山猪鹿寺の2つの寺院が開かれたことにさかのぼる。近代に入ると、山群の北麓に九重町(ここのえまち)、南麓に久住町(くじゅうまち、現・竹田市久住町)が誕生したことから、それぞれの表記が特定の地域に結びつくことになり、地域全体を指す時にどちらの表記を用いるかという問題が大きくなった。
現在では、火山群や周辺地域全体を指す場合に「九重山」や「九重連山」を用い、その主峰である単独の山を指す場合に「久住山」を用いるのが一般的である。
また、近年では、混乱を避けるためにひらがなの「くじゅう」を用いることも多い。例えば、「阿蘇国立公園」にこの地域の名称を加えて改名する際には、「九重」と「久住」のどちらかにするかで長らく論争が続いたが、「阿蘇くじゅう国立公園」とすることで決着した。また、坊ガツル・タデ原のラムサール条約への登録名も「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」とされている。
とのこと。地元の意地がぶつかって複雑なことになっているみたいですね。観光のためには統一した方が良さそうですが…。
とまあそんなわけで、今回の記事では「くじゅう」表記をとることにします。
で、くじゅう
くじゅうなわけです。じつは、あいにくの豪雨。この日は阿蘇駅で日産マーチをレンタカーして乗っていたのですが、まあ、マーチじゃ怖かったですねw 豪雨の山道を走るには装備がチープすぎるよ!
とは言ったものの、ここは外せない…ということで、雨が小降りになったすきにこちらへうかがしました。
くじゅう花公園
くじゅう花公園は、1年中花が咲き乱れるという素晴らしい自然公園です。かなり手が行き届いて美しく管理されていると聞いていたので、期待して行ってきました。
で、こんな感じ。
おおー!
美しい!これはケイトウ(鶏頭)…だと思った。
天気はあいにくでしたが、かなり良い感じに咲いてます。
猫が喜びそうな花ですw
晴れの日は、ここを馬車が走るそう。いいね。
園内はかなり広くて、橋でゾーンが分かれていたりします。ドラクエかw
雨さえ降ってなければね-。
妻は花好きなので、満足そうでした。
謎の虫がいたり。
小さな滝があったり。
それにしても水がキレイ。熊本は水がいいってのは本当だなあ。
ひまわりも元気でした。
ハーブ園なんかもあって、すごく良い感じでしたよ。天気を気にしてサクサク動いていたはずなのに、気がつけば1時間半くらいたってたくらい。
つまりのんびりしすぎたって事で…
最後に豪雨がやってきました。
川。
KAWA!!
かわああああああ
テラスにいるのが不可能なくらい豪雨。
出口まであと少しなのに…ショップで雨宿りしているうちに、ジェラートを食べてしまってまさに術中にはまりました。でもおいしかった。
なかなかやみませんでしたが、30分ほど待ったところで切れ間が生まれたので、そこで退園です。
いざ、黒川温泉
次にむかうは黒川温泉です。黒川温泉といえば、秘湯でもかなり名の知れたところ。狭い地域に様々な泉質の源泉が沸いていて、手形を持って巡る…というのが楽しみ方だと聞いています。しかし今回は天候もわるかったので、お宿でまったりすることに。
宿は黒川温泉でもかなりの評判だった「お宿 のし湯」さんです。結論だけ言っておくと、かなりのハイレベルな満足でしたよ。
のし湯
すでに入り口から風情が押し寄せてきています。入り口から50mほど先の駐車場に車を止めていると、女将さんが荷物を持ちに来てくれました。こういうのは嬉しいですね。
まずはウェルカムドリンクと和菓子。
チェックイン手続きをするロビーが既に良い感じ。
ロビーから玄関側を。
逆に玄関からのビューはこんな感じ。左手に談話室、右手に食堂です。奧の階段を下ると大浴場。ただし今回は部屋に露天付き&貸し切り露天がいくつかあるので、大浴場は使いませんでした。
小物がわりと好き。
談話室。置いてあったスピーカーが凄まじいものでびびった。
母屋からはなれの部屋に移動します。一見森の中ですが、敷地内です。
途中、喫煙所兼休憩所のいろりスペースが。良い香りがしています。
立ち寄り湯と喫茶が併設されています。
昼間の入り口。
夕方の入り口。
風情があります。
木べえってのが立ち寄り喫茶ですね。
マップ…か?
入り口から右に行くと、今回泊まったはなれです。
はなれ。
苔は好きです。
この宿は雨が似合うなあと思いました。
雰囲気作りもうまいです。外界から隔絶されている感じ。
で、はなれの部屋です。
ブランコがありますw
夜、樹液を求めて虫の集まるゾーンもあります。もちろん外ですよ。嫌な人は照明を消しておくと良いでしょう。
部屋はこんな感じ。実は、右手の奥に階段があって露天風呂がついています。さっそくひとっ風呂浴びて、素晴らしいという噂の食事へGO!
のし湯の懐石が最高すぎた
お献立は…料理長の手書き!すげえ!
もう1枚撮ったw
細かいところまでのし湯です。
先付・馬鈴薯のすり流し(鮎)。さわやか…。
先付・フォアグラ豆腐。そして濃厚。
前菜・夏の前菜彩々。それぞれうまいので困る。
穴子と茄子の真蒸。このおわんが凄まじくうまかった!味が細かい。繊細。
ふう。閑話休題。食堂もとても良い雰囲気です。当然お座敷ですよ。
オープンキッチンなんですよね。
恐らく古民家を移築したのでは無いかと思われます。
さて、戻りましょう。
旬の魚の造り。盛りつけも美しい…。
竜胆豚(りんどう豚)の辛子煮。りんどう豚ってのは熊本のブランド豚です。甘みがあって煮物に最適な感じ。
肉巻きおにぎり。まさか肉巻が食べられるとは!肉は熊本の赤牛を使っています。ジューシーでした…。
鱸(すずき)のあられ揚げ。天ぷらよりも軽い感じで、これはいい、と思いました。
そして季節の炊き込みご飯。この日は新生姜の炊き込みご飯です。1席ずつ釜で炊いて持ってきてくれます。蓋を開けると…芳醇な香りが…うわ…困る…。
味噌汁と香の物も出てきました。ちなみにごはんが残った場合、おにぎりにしてくれます!嬉しい!
最後にデザート。グレープフルーツゼリーとチーズアイス大福です。うーん、満足。
ゆっくり食べ過ぎて最後でしたw
どれも申し分ないうまさで、これは満足度高いのもうなずけるわ…というお食事でした。創意工夫をこらした品々は、見た目も美しく、また地元の素材をふんだんに使っている点でも素晴らしいなと思いました。こういった宿には珍しくオープンキッチンというのもいいですね。残念ながら席はランダムのようです。やっぱりカウンターがいいよなあ。ちなみに朝食はカウンターでした。
さて、露天風呂
食後に30分ほど休憩をとったあとは、露天風呂を攻めます。
さて。
まずは宙ろく風呂。
4本の栗の木の上部に湯船を固定し、宙に浮いているかのような感覚が味わえます。
こぢんまりとしたサイズで、まさに隠れ湯と呼ぶにふさわしい造りになっております。
という案内の通り、不思議なお風呂です。
外を見ると、このお風呂が高いところに設置されているのがわかります。なるほどなー。
さて、次。
めおと桶ぶろ。
百年前のしょう湯桶を利用した内風呂。
段差の異なる桶を配置し、立ち湯もお楽しみいただけます。
ほほー。
確かに桶だ!聞いたところによると、古い桶なのでたまに水漏れしてしまうとか。メンテナンスに苦労しているようです。五右衛門とは少し違って良い感じでした。深さが違うので、暖まり桶と半身浴桶で分けられるのもグッド。
露天の移動間には飲用泉も。
他にも露天はあったのですが、もうのぼせそうだったので諦めましたw
ということで、黒川温泉はここまでー。あれ?朝食は!?と言われそうですが、寝ぼけてカメラ不携帯でした…。
くじゅう・黒川温泉まとめ
大自然を堪能できる、素晴らしい場所であります。若干アクセスが大変ですが、運転が好きな人にはかえっていいところなのではないでしょうか。黒川温泉に入る手前が若干山道らしい山道なので、そこに注意するくらいですかね。
今回残念だったのは、やはり天候ですね。雨が降ると全体的に厳しい地域であることは間違いありません。いくら夏と言っても、豪雨の中での温泉巡りはちょっとできなかったなあ。これは次回の訪問にとっておくことになりました。宿ごとに泉質が違うというのが面白いんですよね。これだけ狭い地域でってのは、なかなかないです。
黒川温泉は秘湯の代名詞だったようですが、近年お客さんが増えて、少し横柄になった…という噂を聞いていたわけです。が、のし湯に限ってはそんなそぶりは微塵も無く、スタッフの心づかいも温かかったです。そういえば、若い人スタッフが多かった印象ですね。要望も伝えれば伝えただけ応えてくれようとがんばってくれます。お料理も美味しいし、お湯もしっとりしていて良かったし、言うことないっすね。庭園型温泉宿なので、外を歩くのが苦手な方には向かないかもしれませんが、僕は好きです。また行きたいと思いました。
ということで、最後にリンクをまとめてレポート第3弾をおわりにしたいと思います。次は…ついに 阿蘇 です!
リンク
久住高原観光協会
くじゅう花公園
黒川温泉観光旅館協同組合
黒川温泉 お宿のし湯
黒川温泉 お宿のし湯
あー九州いいなあ…。
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