麺屋 扇 SENで「塩ラーメン」どっちを頼む?あっさり/こってり危険な旨さ

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さいたま市がラーメン不毛の街、といわれていたのは10数年前。今では界隈の流行発信地…は言い過ぎにしても、激戦区で有ることには間違いのないくらい、良質なラーメン店が切磋琢磨する街となりました。

そんなさいたま市にて、だいぶ交通の便が厳しいところながらも、確かな存在感というか、下手したら市内No.1…的なクオリティを誇る店があります。麺屋 扇 SENは、あっさりもこってりも、塩もそれ以外もおかしいクオリティを誇る、さいたま市の異質なラーメン店です。でも自動車以外で来る術がわからない…。

駅遠…しかしマルチに旨すぎる異質のラーメン店

はっきり言って、麺屋扇SENは異質です。まずそのアクセスの悪さ。最寄り駅である川越線西大宮駅からは徒歩20分以上。バスでも来れますが、現実的に車以外での来店があまりイメージできません。

そんなお店は、交通量の多い道路沿いではありますが、どうやっても見逃しがち。僕も何回か行ってはおりますが、申し訳ないくらいに毎回見失ってUターンしてくるパターンです。

なお駐車場は遠近合わせて9台ほど。お店のキャパを考えると妥当です。

さて、そんなアクセスの悪いお店が市内でも話題になる。それはなぜか。簡単です。旨いのです。だいぶ、やばいくらいに。

そもそも、この扇でどのラーメンがおすすめか。これがまず難しい。もちろん食券機左上の法則に従うなら、あっさりの塩ラーメン(780円〜)なんです。確かに塩ラーメンあっさりはうまい。しかし、こってりの塩ラーメン(800円〜)もまた、非常にうまいのです。そこに煮干し香る塩そば(780円)とか、塩つけ麺(850円〜)が来たあげくに、とどめをさしてくるのが気まぐれ限定麺。その日行ってみないとわからない、特別な素材で出汁を取ったラーメンの存在が、扇に来て何を食べるか…ということを難しくしています。

そのうえ、扇で多くの人が頼むのがチャーシュー丼(300円)。

僕、実はラーメンにチャーシュー不要派なんですが、このチャーシュー丼は悩んじゃうんですよね。それくらいに、チャーシューがうまいんですよ。悔しい。扇にいいように踊らされているのが悔しい。なんて魅力的な店なんだ…。

 

塩あっさりと塩こってり、双璧を成す完成度

ということで、まずはあっさりの塩らーめん味玉入り(880円)です。昆布系の出汁と動物系の出汁が合わさって、もうアミノ酸が大群で襲ってくるようなうま味。チャーシューは低温調理のものでほんのり赤く、しっとりとした歯ごたえが特徴的。このチャーシューだけでも料理になるレベルなので、チャーシュー丼がやばいんですよね。麺も細めではありますが、絶妙にスープをまとってきて後をひく味わい。くそう、完成度が高すぎる。

一方でこちらがこってりの塩ラーメン味玉入り(900円)。ちなみにこってりの味わいは店主の実験で多少変わることもあるのでご了承を。

こちらは「こってり」というだけあって、鶏のエキスが濃厚に入っており、ライトな天下一品かな?くらいにはこってりとした濃厚スープです。しかしその中にも確かな魚貝があって、なんだろう、こってりとあっさりが交互に訪れるような不思議な感覚。実際この手の濃厚スープは都内でもよく見かけると思うのですが、扇の良さはそのバランスですよ。こちらもまた、完成度高し。

なお味玉もだいぶ絶妙なやわらかさと味わいで、個人的にはマスト。僕のおすすめオーダーとしては、あっさり塩ラーメン味玉入りに小ライスorチャーシュー丼ですかね。でもほんと迷います。あっさりか、こってりか。それぞれ違う満足度を届けてくれるので、なんとも選びがたい。アクセス的にそうそう行けるわけでもないのが輪をかけて問いかけてくるのです。どっちを頼む?と。げに、恐ろしい店であります。

のりおのまとめ

紹介しておいてアレなんですが、ほんと車じゃ無いときついと思います。でも、そんな立地なのにさいたま市内ではだいぶ人気の店ですし、ラーメンDBなんかでも話題になっちゃうんですよね。このお店の底知れぬ実力を感じちゃうわけです。

次はいつ行けるかなあ…。

 

麺屋 扇 SEN

住所: 埼玉県さいたま市西区指扇1085
営業時間:営業時間 11:30〜14:00/18:30〜21:00
定休日:火曜日の夜営業と水曜日終日

麺屋 扇 SENさん (@MenyaSen) / Twitter