僕たちのトミカ50周年。国内自動車メーカーも本気なコラボで応えていた【イベントレポート】

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トミカといえば、言わずと知れた車型玩具の王様。僕も子供の頃からトミカで遊んできましたし、当時のトミカはそのまま息子に引き継がれ、その息子は1970年代のトミカと現代のトミカをミックスして遊ぶという、親としては感無量な感じでトミカを愛してくれています。余談ですがトミカ在庫の豊富なヨドバシカメラを「トミカ屋さん」と呼ぶくらいです。

そんなトミカ50周年の記者会見に、いつもイベントなどでお声かけしてくださる日産さんが招待してくれましたので行ってきました。トミカと日産といえば、だいぶコラボレーション製品を出しているような印象ですが、50周年ではこれまたものすごい製品の発表がありましたよ。現場の雰囲気含めお伝えします。

50周年のトミカ!累計で何車種あるか、知ってますか?

天王洲アイルで行われた記者会見の会場に入ると、まずはトミカのひな壇がお出迎え。聞けば歴代全て(!?)のトミカがここにあるとのこと。

さすがにこれはすごい。なおアップで撮ったものを末尾につけますので、みなさんのマイトミカがあるかどうかはそちらで探してみてください。

個人的に目がいったのはまずこちら。このNHK TV中継車です。トミカ初期のもので、カラー放送にちなんで「NHK COLOR TV」と書いてあるのが特徴です。復刻版は印刷ですが、初代はシールになっているはず。

じつはこちらのトミカ、まだ我が家で現役です。後ろには開閉式のドアもありまして、もちろん健在。トミカの堅牢性まじすごい。底面を見ると1975年って書いてあるので、僕が生まれる3年前。実に44歳のトミカです…。

そんなトミカは50年間で、いったいどれくらいの車種を出してきたのでしょうか?

その答えは↓にあります。改行しておきますので少し考えてみてください。

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はい、ということで答えは1,050車種以上!これ、一見そんなに内容な気がしちゃうのですが、ポイントは「車種」ってところですね。カラバリなんかはまとめられちゃってますから、実際には膨大な数のトミカがあるはずです。

そして驚かされるのが、国内累計販売数が6億7000万台もあるということ。そのうち300〜400台がうちにある計算ですね(笑

トミカの魂は「カッコイイ」にあった

さて、上記スライドの写真も含め、ここからは記者会見の内容をご紹介していきます。

まずはタカラトミーの代表取締役会長 富山幹太郎さんが登場。先代からの引き継ぎ事業となるトミカを維持していくことや広げていくことについて話してくれました。最近のトミカってだいぶアグレッシブなんで、これからの少子化時代に向けていろいろと考えるところありますよね。大人向け商品が増えてきているのもその一環なのでしょうね。

富山さんが下がった後は、イベントの司会・進行役として安東弘樹アナと、小林麻耶アナが登場。安東さんは日本カーオブザイヤーなんかの選考委員も務めるほどの車好きとして有名ですが、小林さんは幼少期からトミカを集めていたガチの人なんだそうです。けっこう意外です。

タカラトミー側からはベーシック事業部の事業部長 竹内さんが登場。

トミカは認知率が96%!保有率が85%!認知率なんかは、実質ほぼ100%といっても良いのでは、レベルですね。そして玩具なのに保有率85%ってもう異常なレベルに感じます。誰がも所有するベーシックな製品になってますね…。参考までに、平成30年情報通信白書の携帯端末保有率が84%なので、単一の商品の保有率としてはもう頭打ちの数字なのでは…って気がします。これ以上は生活必需品になりそうなレベル。

販売数は少子化を忘れるようなグラフを描いていました。これからアジアで爆発的に売れるんだろうなあ。

そして6億7000万台の話。2秒に1台売れているペースだそう。我が家ではだいたい2週に1台のペース。

気が付けば様々なコラボ商品がありまして、12種類もの製品バリエーションが存在するそう。ディズニーモータースとか、ちょっと高い分出来が良いんですよね…。

そんなトミカの特徴を5つにまとめるのですが、まずはこの4つです。

・手のひらサイズ
・デザインへのこだわり
・豊富なラインアップ
・子供たちがワクワクするアクション

そして…なにより…

これです。「カッコイイ」。もうこれにつきますよね。トミカって、実写サイズをそのまま小さくしているわけでは無くて、当然小さいがゆえのデフォルメや様々な調整を経て、最終的に「カッコイイ!」となるように調整されているわけです。

そのおかげで、このようなイメージ調査の結果になっているとのこと。すごくわかる。

ただしそこには大事な要素があります。それは、自動車メーカーへの感謝です。そうなんです、カッコイイ車が発表されなければ、カッコイイトミカは作れないのです。基本的にトミカは実車ないし作品に登場するものがベースですから、スクラッチでデザインされるトミカというのは少数派。だから、誰かがカッコイイ乗り物を作ってくれることが前提となっている、依存関係の大きい製品になるわけですね。これは言われると「なるほどな〜」ですが、今まで気が付いていませんでした。

ということで、これまで50年間、カッコイイ車を作ってきてくれてありがとう!というのが、実はこのトミカ50周年記者会見の裏テーマだったわけです。これは自動車メーカーとしてはグッときますよね。

 

国内大手3社「ホンダ」「トヨタ」「日産」と本気のコラボを開始!

さて、そんなトミカが50周年の記念事業として実施するのがこちら。国内大手3社との「本気」なコラボレーションです。

実はトミカを買い続けているとわかるのですが、確かにこの3社とのコラボ製品はとても多いのですね。

今回のコラボでは、各社の社内でコンペ的に50周年トミカのデザインを募集し、それを実現していくという、胸熱な企画になっているとのこと。社内の本当の車のデザイナーがやるってのは大胆です。

ホンダ シビック TYPE-R

まずホンダはこちら。ホンダ シビック TYPE-Rのトミカ50周年デザインです。本田技術研究所のシビック TYPE-R開発責任者の柿沼秀樹氏によれば、このデザインを手がけられたのは実際に小さいお子さんのいる社員さんということで、子供が喜ぶツボをだいぶ抑えているような気がしますね。金色のラインとか、大きい数字とか喜ぶんですよね…。機能性のあるところに色を配するなどして「赤いところから空気が入るんだよ」といった会話も期待しているとのこと。実用的だ…。

トヨタ GRスープラ

続いてこちら。トヨタ GR スープラです。だいぶ大人っぽいデザインに仕上げてきたな…と思ったら、なんと上から見た時のデザインを気にしています、とのこと。こちらもGRスープラ開発責任者のトヨタ自動車 多田哲哉氏によれば、トミカは正面や側面からの見た目だけではなく、上から見た時、つまり上面のデザインが重要だとのことで、そうなったということ。これもだいぶ現場を知った意見だなあと思います。トミカって床で遊ぶことが多いので、実は面構えより上から見た時のカッコ良さが子供の気に入る・気に入らないに大きく寄与している気がするんですよね。

ちなみに「ミラー越しに見たリアフェンダーがカッコ良くないと、スポーツカーは売れない」とのことで、スポーツカー好きとしてこれはわかるな〜という感じでした。自分の車を普段から目にするところって、そこくらいなんですよね。だいぶ昔ですが、運転席側のリアフェンダーを擦ってしまった時があって、ずっとミラーから見えるその傷に心を傷めたものです…。

日産 GT-R

最後にこちらがGT-Rのトミカ50周年記念デザイン。実は見た瞬間に「おっ?」と思ったんですが、日産のGT-R統括責任者 田村宏志氏によれば「往年のスカイラインRSターボを再現した」ということで、ですよねーという話でした。

実はこのデザイン、トミカプレミアム「スーパーシルエット」にて再現されていたりします。ということで、これが現代のGT-Rデザインで出た暁には、2台並べて撮る…ってことだよなあ。

ちなみに今後は実車も同カラーリングになるそうで、そのベース車両が展示されていました。

だいぶ本気ですね…。

なおイベントではその後各社のみなさんの懇談がありつつ、なごやかに終了していきました。

車好きの集まり、たまらんですね。あとこの大きい箱、ヨドバシとかに置いてあるヤツだと思うんですが、1個くらいおうちに欲しいです。自分で作ればいいのかな…。

会場には懐かしいトミカも展示

なお、会場は50周年らしく、懐かしいトミカ周辺製品の展示もありました。

このトミカパーキング、家にありまして、友達と遊んでいるとき何度もエレベーターで指を挟んだ(挟まれた)思い出があります(笑

伝説の黒箱ですね。この頃のトミカをコレクターショップで見ると、危ないですね。値段も危ないですけどね。

今回、後述の通りチョコパイとのコラボがあるということで、巨大チョコパイの展示もありました。

 

お土産はこちら

お土産には50周年記念トミカ6台セット(一部は既に購入済みだった)と50周年記念チョコパイをいただきました!

チョコパイの裏側はペーパークラフトになっていまして、さっそく作ってみました。

だいぶ作るの大変なペーパークラフトですが、ご覧の通り出来映えは良いです。子供向け製品なのでハサミを入れる線が太いのですが、であるがゆえに貼り合わせ部分がけっこうずれます。小さい子供が作るのはけっこう大変かもしれません。必要に応じて切り取り線をまるごと切り取るくらいで行った方が良いところがありますので、親御さんはがんばりましょう。

トミカ50周年特設サイト

トミカ 50th ANNIVERSARY|トミカ|タカラトミー

 

おまけ:トミカひな壇の写真たち

みなさんの心のトミカはあるでしょうか?

僕はスイスポがあって満足です。

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SpecialThanks

素晴らしい機会にご招待いただきました日産広報部のみなさま、ありがとうございました。

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。