【NISSAN e-シェアモビ】新型リーフやNOTE e-Powerを体験してみたければ、借りたらいいじゃない
カーシェアリングサービスがものすごく普及した気がする2018年。なんとなくタイムズやドコモが力を入れていた印象でしたが、そこは自動車メーカー。実は今回紹介する、日産をはじめとした各社も水面下でかなりの動きを見せていた、ということを知る機会がありました。
ということで、「最新技術が搭載された自動車を借りてお試しできる」という側面があまりにも強力な、日産のEVシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」について取材してきましたのでご紹介。
自動車メーカーがシェアリングをするということ
今回紹介する「NISSAN e-シェアモビ」は、日産の代表的EV車である「新型日産リーフ」と「NOTE e-POWER」を借りることのできる、EVを対象としたカーシェアリングサービス。2018年の1月にスタートということで、この記事が出る頃にはちょうど1年ほどですね。
そもそもカーシェアリングサービス=シェアリングエコノミーは、時代の潮流。車の実稼働時間に対する駐車場や燃料・税金も含めた費用対効果なんかは、この文脈でよく語られますよね。もはや「好き」でないと車を持つのが厳しい時代になりつつありますが、実はこの問題、都会と地方では大きく意味が異なってきます。僕も地方出身者だからこれはとてもわかる話ですが、地方では車が無かったら生活にならないんですよね。実際、バス路線や鉄道路線の統廃合は毎年のように発生しています。地方にとっては、これからはより「車の時代」なんです。
そこで「車を所有しにくい」「しかし車がないと生活にならない」という2つの事情をつなぐ架け橋が、カーシェアリングサービスです。必要な時に、必要なだけ利用できるカーシェアリングサービスは、在庫切れという怖さこそありますが、シンプルに考えればコストパフォーマンスに優れた最適解に思えます。
ここで日産の提供するサービスは、他社とは少し違っていて、「EV(電気自動車)」に拘っています。サービスについては大きなベネフィットを「安心」「快適」「気軽」の3つとしており、日産の提供する安心感を増してくれる数々の最新技術が気軽に楽しめるという側面を持っているのがユニークです。実際、単に「必要として借りる」だけでなく「電気自動車や最新技術を体験してみたいから借りる」という利用者の声があるそうです。
特に強烈だなあと思うのが、「プロパイロットパーキング」が搭載されている車、だということ。これ何かと言えば、車が自動で駐車してくれるという、マンガみたいな機能です。先日体験する機会があったんですが、マジで、未来きたわあ…という機能ですよ。なんせ、決められた枠の中央に寸分違わず留めてくれるんですから。
そもそもカーシェアリングサービスを含むレンタカーって、普段は運転していない車種を操作しなければならないという要素がありましたよね。僕なんて、どこに行っても絶対に慣れ親しんだ「スイフト」を借ります。車幅の感覚とか、ステアリングの雰囲気とか、慣れてるだけでずいぶん安心なものです。1度だけワゴン系を借りて運転したことがありましたが、いやあ、怖かったですね。路上はいいとしても、感覚のわからない夜の車庫入れとかかなりドキドキしたことを覚えています。
そう考えると、日産のこの方針はとても上手だし、正義です。だって、不安なところ(駐車)は代わりに車がやってくれるわけですから。路上の運転に集中すればいいなんて、おいしいとこどりです。
登録は10分もあれば終わる(順調なら)
そんな「e-シェアモビ」は登録も簡単。だいたい10分あれば完了できますかね。まずは手元に免許証を用意して、裏も表もスマホで撮影しておくところがポイントですが、実は写真のアップロードファイルサイズがあまり大きくない(最大で3MB)ので、最近のスマホだと、普通に撮影した時点でファイルサイズオーバーになります。ファイルサイズ小さめに撮影するか、小さく編集するか、ですね。ここはちょっと改善してほしいかも。
あとはクレジットカードを登録して、サービス側の承認がおりれば晴れてサービス利用が可能になります。
ちなみに3月中(年度内)に500ステーションを目指しているということで、利用できる場所はどんどん増えているとのこと。我が家(さいたま市大宮区)から最寄りだと浦和で利用できるみたいでした。
ステーション|日産のカーシェア NISSAN e-シェアモビ(NISSAN e-share mobi)
車を起動するシステムが完全に近未来
さて、今回の取材では、実際に借りてみるところまでを体験することが可能でした。日産本社最寄りのステーションで、実際にリーフを動かすところまでをやってみます。
この貸し借りの仕組みがかなり最高で、なんとなんと、無用の長物(!)とばかりに思っていた、免許証のICチップが活用されます。実はここには各免許証の番号が格納されているようで、事前に予約された車体に登録済みの自分の免許をかざすと…ピピッと鍵が開く仕組み。すごい。近未来的。
ちなみに関係ない免許をかざしてみると、しっかりとリジェクトされました。このためだけの通信端末を内蔵しているそうで、これはちょっとすごいなと。車の現在位置なんかもこの通信端末で把握できるそうで、いまステーションにいるのかどうかも判別しているそうです。
当然ですが、免許証での解錠だけだと車の起動用の鍵(=いつもの車の鍵)がありません。どこにあるの?と思ったら、車内のグローブボックスに入ってました。貸し借りは免許証が鍵となり、普段の施錠はいつもの車の鍵を使う、という仕組みですね。わかりやすい。もちろんここに鍵を返さないと返却できない仕組みになっています。
個人的に注目したのがこれ。なんとトランクには、ジュニアシートが入っていました。さすがにチャイルドシートは入れられなかったみたいですが、子連れでのレンタカー/カーシェアリングサービスで気になる要素の一つではありますよね。
実際には充電ケーブルを外したりするところが、暗いステーションだとちょっと苦戦するかも…とは思いましたが、電気自動車を体験する機会としては大変に絶好で、良いサービスだと率直に感じます。
気になるプライスですが、
・月額基本料1,000円(2019年3月末までは無料!)
・ショート利用 200円/15分
・6時間パック 3,500円
・12時間パック 5,500円
・24時間パック 6,500円
・アーリーナイトパック(18時〜24時) 2,000円
・レイトナイトパック(24時〜翌6時) 2,000円
・ダブルナイトパック(18時〜翌6時) 2,200円
・ビジネスナイトパック(17時〜翌9時) 2,500円
(2019年1月7日現在)
最大で1回につき72時間まで予約することができるので、2泊3日でちょっと旅行へ、という使い方ができますね。なかなか良いのが、ガソリン代や充電代の負担がゼロなところ。ただしリーフで遠出した場合には充電ステーションの場所に要注意です。
万が一の保険についてですが、対人/対物は安心の無制限。車両も免責ゼロ。ただしレッカー代などは別途かかる場合がありますが、これはどのレンタカー/カーシェアでもだいたい同じですね。ドライブレコーダーは全車に標準装備だそうです。
最も大きな注意点としては、借りたステーションに返して、しっかりと充電状態にして返す必要があるということでしょうか。NOTE e-POWERの場合はガソリンを入れるケースが出てきますが、前述のとおり給油代はゼロ(給油カードが備えられています)。しかも給油してあげると次の人が助かることもあって、自分が次回割引されるという設計は巧みですね。
のりおのまとめ
実際、試乗目的でサービス利用する人もいるようで、そのあたりは自動車メーカーとして実のあるサービスになっているんだなあと感心しました。しかもe-シェアモビ利用からの購買ってのがデータとしてとれますから、市場調査としても良いですよね。
また、こういったサービスでいつも思うんですが、ステーションに自転車やバイクを停めておけると助かるんですよね。場所によっては、どうやってステーションまで行くか問題があるので。あとはステーションの数ですよね。このあたりは日産という大きな会社が力を入れて運営していくことを考えたら、期待していいのかも。
個人的には、nismoのリーフも借りられるようにしてくれると嬉しいなあと思いました。
日産のカーシェア NISSAN eシェアモビ
日産のカーシェア NISSAN e-シェアモビ(NISSAN e-share mobi)
なお、現在スノーリゾートに行こうキャンペーンですとか、急速なステーション拡大なんかをしているようですので、ぜひ↑から公式サイトを確認してみてください。
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