東海汽船のフェリーでのんびり神津島へ。この感動的な景色を知ってますか?【PR】
一昨年より施策に参加させていただいております多摩・島しょ魅力発信事業にて、今年は神津島(こうづしま)へ。目的はなんとトレッキング。
ちなみにこの神津島、うちの父親が良く釣りに訪れる島で、名実共に海の幸については伊豆諸島随一では無いかと言われています。
神の集う島「神津島」
神津島は伊豆諸島のちょうど中心部分にある島で、その由来も「集会のために神が集った=神集島」と言われています。
事実、昔は「神集島」と書いて「こうづしま」と読んだそうです。面積は約18.5平方メートルで、900世帯弱1900人ほどが暮らしています。離島ではめずらしく高校まで存在するということで、伊豆諸島の中でも大きい方ですね。
東京からこの神津島へ渡る手段は、大きく分けて3つ。
・ 大型客船(フェリー)
・ ジェットフォイル
・ 飛行機
大型客船はリーズナブルな価格で欠航が少なく、また前日夜出発で翌日朝到着と、時間を有効に使える点が特徴です。その代わり乗船時間は10時間ほどとなかなかの長さ。乗船は浜松町駅から徒歩10分弱の竹芝桟橋から。
ジェットフォイルは大型客船より少し高価ながら、同じく竹芝桟橋から神津島までが4時間かからないというスピードがメリット。ただし海が荒れると欠航しがちな事に加え、神津島着がお昼過ぎと、大型客船に比べると神津島での時間が使いにくいかもしれません。
最後に飛行機ですが、こちら調布の飛行場から神津島の空港までたった1時間弱というスピードが特徴。ただし他の移動手段に比べて高価なことと、調布まで早朝に行かなければならないという大変さがあります。荒天にはある程度の強さがあるようで、欠航はそこまで多くないようです。
今回ですが、冬の島の天気は強風+海が荒れるということもあって、確実な航行が見込める大型客船「さるびあ丸」を選択してみました。
注:実際には夜で真っ暗なため、上記写真は神津島にて撮影しています
こちら、竹芝の客船ターミナルです。直前は混むので、早めに行って乗船券を引き換えておくのがポイント。
乗船券の半券は名前や連絡先などを記入する欄になっており、入船時に渡して切り取ってもらいます。これは航行中に行方不明になった人=海に落ちた人がいないかどうか確認するためのシステムで、残った券については下船時に渡すことになります。記念にしたい人は先に写真を撮っておきましょう。
さて、この日は21時前に現地に到着しましたので、多少時間があります。となれば竹芝桟橋でオススメの「愛らんどカフェ」ですよ。
こちらは、伊豆諸島など東海汽船の航行している離島の名物などを一堂に集めたカフェレストランで、名物の明日葉や各島のお酒などを楽しむことができます。写真は伊豆諸島といえば!の「あしたば天ぷら&うどん」です。
この日は21時からミニライブがあったりもしまして、なかなか良い雰囲気でした。
気がつけば時間は21時45分。乗船のためにゲートまですすみますと、この行列!土日を離島で楽しもうと言う人は、想像以上に多いようです。
船内はグレードでフロアが分かれていまして、乗船に使われるCデッキから上が1等席のフロア、下が2等席のフロアになっています。
最下層は2等和室の大部屋で、船としては水面下にあたるため、電波が入りづらいことに注意です。1人あたりのスペースは1畳ほどで、荷物を入れたり置いたりするスペースは別途あるものの、お世辞にも広いとは言えません。近くで消灯までの間ですが宴会がはじまることもあるため、気になるようであれば特2等(2段ベッドの大部屋)や、1等(10人までの相部屋)のチケットを購入するか、船内でアップグレードをするのが良いでしょう。
今回ですが、撮影機材が多かったこともありまして、船内にて自腹でのアップグレードをかけてみました。船内フロントに今持っているチケットを提示してどの席種へのアップグレードを希望するか伝えると、このような順番待ちの紙をもらえます。実際にはフロントで席のやりくりをするそうで、だいたい2〜30分待つと結果がわかるようです。この日は空いていたので問題無くアップグレードに。1等の部屋を3人で使うことになります、と言われました。
そんな感じで移動してみたのがこちらの部屋(1等室)。広い。1人あたりのスペースは1.5〜2畳くらい。テレビまであります。ただし小部屋なこともあって、落ち着いた雰囲気です。なるべく少人数になるように調整してくれるようで、場合によってはこの部屋を1人で使うこともあるみたい。なにより窓があって外が見られるのはいいですね。窓が欲しい場合は迷わず1等を取りましょう。
せっかくですので船内のレストランも紹介しましょう。こちらが航行中に利用できるレストランで、食券制。カキフライ定食やカツカレーなど、がっつりメニューからきつねそばなどのあっさりメニュー、さらにはお酒もあって、十分な感じ。
今回ですが、カツカレーと小笠原 島レモンをつかった地域限定プレミアムチューハイを注文。カツが揚げたて、カレーもなかなかにおいしい。どこかで誰かに聞いた「船に乗ったらカレーを食べよ」というのは正しいかもしれません。またチューハイはアルコール度数8%とガツンと効くタイプ。未開封の瓶でくるため、そのまま持ち出して甲板デッキで飲んだりもできますよ。
レストランの中には2席だけ電源を使えるテーブルもあります。どこかというと、入り口から最も近い左右の席。もしこちらのレストランでPC作業をする場合には、この電源席を抑えるのがいいですね。ラストオーダー/閉店後の22時から朝6時までは特別にレストランがフリーのラウンジとして開放されますので、なおのこと電源席が重要かもしれません。そこまで速くはありませんが、最低限のフリーWi-Fiも入りますので、長い乗船時間中に仕事や原稿を書きたいなんて人にもいいですね。ちなみにフリーラウンジタイムは持ち込みも可能となり、そこそこの宴会場となりますので、けっこう騒がしいです。
さてその持ち込みをする飲食物ですが、当然船外から持ち込んでもいいですし、船内の自販機で売っているカップ麺や軽食、お菓子、アイス、お酒を購入してもOKです。
意外と良心的な値段(定価)が多いため、悪くないですね。極寒の甲板ラウンジでカップ麺を食べる、なんていう贅沢なこともできますよ。
お酒の購入には免許証が必要なのでご注意を。
そんなこんなで軽く作業をしながら、0時過ぎにはレストランを後に。残念ながら星はそこまで見えなかったので、翌日が早いことを見越してサクッと就寝です。
部屋は先ほどアップグレードをかけた1等席。チケットがないと入れない区画にあるので、荷物が多い人は間違い無くこちらが安心・安全です。
標準で敷き布団と掛け布団があるのもありがたい。
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「(我は海の子 白波の〜)」の放送で目覚めると、時間は5時半過ぎ。
実はこれ、伊豆大島へ到着するのが6時のため。下船する人を起こすわけですね。だいたいの人はこの放送で起こされちゃうと思いますので、前日の夜はあまり夜更かししないほうがいいかもしれません。なお2度寝を試みても、寄港するたびに放送で起こされますので、終点の神津島までぐっすり眠りたい方は、アイマスクや耳栓を持ってくるのが良さそうです。船内では売っていませんのでご注意を。
船の旅の醍醐味といえばその眺望です。何も遮るものが無く、水平線から見る日の出は感動的なものがありますね。ここはぜひ大島寄港で起き、日の出を見に外へ出ることをオススメします。荒天の時は…あきらめて寝るのかな。
そうこうしていると、船は6時の大島、7時40分の利島(としま)、8時35分の新島、9時5分の式根島を経由して、10時ちょうどに目的地である神津島に到着。出発が前日夜の22時ですから、実に12時間ほどの航行でした。ただし、実際はもっとはやくに大島近海には着いており、朝になるのを待っているみたいですね。
離島ではよくあることですが、神津島も例に漏れず、島の東西2箇所に港を持っています。東側の多幸湾(たこうわん)側が三浦港(みうらこう)で、西側が前浜(まえはま)の神津島港(こうづしまこう)です。どちらに入港するかはその日の風や波の状況で決まります。この日は神津島港で、冬にしては珍しいとのことでした。こちらの港のほうが集落に近く、観光面では移動時間を稼げるため、ラッキーです。
港に到着すると、今回の取材でお世話になる「ホテル神津館(こうづかん)」の方が迎えに来てくれていました。神津島では通常このように宿の方が行き・帰りに送迎してくれるシステムになっています。
神津島港には「よっちゃーれセンター(上写真右)」という地元の名産品を扱う施設があって、1階が海産物の売り場、2階が地産地消のレストランになっています。後で聞いたところ、このレストランがリーズナブルかつボリュームもあってオススメとのこと。素材は間違いようがないですからね。
隣にある「まっちゃーれセンター(上写真左)」は船の待合所と観光協会を兼ねています。観光協会ではお土産や温泉の割引券(回数券のばら売り)も扱っていました。なおこの両センターは集落とある程度の高低差がありますので、訪れる際には移動時間にご注意を。
神津島港から神津館へは車で7〜8分ほど。集落のはずれ、高台にある神津館は、シンプルなホテルながらもオーシャンビューが素敵でした。部屋はシンプルな昔ながらのタイプですね。お風呂が夕方から21時くらいまでしか開いてないので、これについては要注意。
夕飯と朝食も十分な感じ。欲を言うなら、この季節は金目鯛の煮付けが食べたかったかな…。
いざ、島のシンボル「天上山」へ!
さて、実際の到着時間は10時過ぎですので、まだ部屋の準備ができていません。ということで、荷物を預け、簡単な準備をしまして、この日の目的である、神津島の象徴「天上山(てんじょうさん)」へのトレッキングへと向かいます。
この天上山、標高はそこまで高くないのに、驚くような絶景が楽しめる、知る人ぞ知る山なんだそう。その山の様子は…次の記事をお楽しみに!
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