圓谷(まるたに)名古屋駅徒歩圏内にて酒造が運営する本格派の日本酒バー
名古屋に仕事で行ったとき、夜はどこへ行ったら良いだろう…と悩むことがありました。まずは「ここに行っておけば大丈夫」という店が欲しかったんですが、どうやらついに見つかったようです。
歴史的景観保存地区「四間道(しけみち)」の日本酒バー「圓谷(まるたに)」は、困ったらまず検討したい、そんなちょっといいお店でした。
場所、雰囲気、味、サービス、どれも人に自身をもってオススメできる、いいお店でした…!
江戸時代の「米倉」を改装したモダンな日本酒バー
圓谷のある「四間道(しけみち)」地区は、江戸時代の街並みがそのまま残るといういわゆる歴史的景観保存地区。そのため、当時の雰囲気ある建物が通り沿いに建ち並びます。
圓谷正面の建物もこんな感じ。ちなみに深夜なので真っ暗なんですが、5D4は良く撮れますね。
さて、こちら圓谷の入り口。杉玉があるところに、酒造のこだわりを感じます。そう、圓谷は名古屋を代表する酒造「関谷醸造」が運営している直営店です。
フードメニューは季節ものの趣があったのであえて紹介しませんが、日本酒バーとはいえどしっかりと満腹になれるような設定でした。
ちなみにこのロゴは○と谷を表現しているそうです(丸谷=圓谷)。
江戸時代の米倉は状態もよく、よく土壁が残っていたなと。
打ちっぱなし風なのでかえっておしゃれ。米倉で米からできた酒を飲むのが乙なのです。
料理もしっかり、説明もしっかり
さて、こちらこの日の「お通し」です。前菜かよ!というレベルですがお通しだそうです。そうなんです、お通しが結構しっかり出るので、圓谷ではお通しを食べてから料理を注文することをオススメします。
地魚を中心としたお造りもやってくれます。メニューには2人前以上で表記されていますが、なんとお願いすれば1人でもやってくれました。親切!
さて、ここからは本題の日本酒です。圓谷のいいところは、お酒の量に対して
- トライ 30mm
- グラス 90mm
- 1合 180mm
とサイズが刻めるところでしょう。当然ですが、少量を沢山飲みたい人にはトライがオススメ。ただしトライ設定のないお酒もありますのでご注意を。
オススメのお酒を尋ねると、やはり季節ものということでひやおろしを。
夢筺 ひやおろし。地元の米「夢山水(ゆめさんすい)」を使っているところもいいですね。ふわっとした中にもしっかりとしたお米の味があって、1杯目としては理想的でした。
続いて尋ねると、せっかくなので入手困難なプレミアム酒「空」をいってほしいとのこと。実は県内で8割を消費してしまうこともあって、県外にいくと急激にプレミア価格となってしまうのだとか。当然ですが、蔵元なので適正価格で販売していました。
精米歩合40%とかなりの磨き具合。とはいえフルーティーになりすぎていないのが良いところで、1年間の熟成もあって、ほのかな熟成香が良いアクセントになっています。確かにこれはうまい。
続いて蓬萊泉の生酒。実は「空」の火入れ前ということで、飲み比べる楽しさがありました。なるほど、こうなるんだねーってのが感じ取れます。こういう飲み方をオススメしてくれるお店は、大事です。
もう1杯飲む気は無かったのだけど、話をしていたら飲みたくなってしまった10年古酒の「醁(ろく)」。古酒にするとほとんど紹興酒になっちゃう日本酒がわりと多いきがするんですが、これはギリギリ風味も残っていて、後味が良くて、いつまでものんでいたい感じ。いい。最後に飲めて良かった。
うーん、軽い気持ちで来たのですが、思わず4種類も飲んでしまったな…恐ろしいお店です。
やっぱりカウンターがいいね
こちらのお店、「バー」というだけあって、やはりカウンターがいいですね。詳しいスタッフと話しながらお酒を楽しむ。うん、いい。すごくいい。
名古屋でいままで「ここ!」というお店を持っていなかったんですが、圓谷は困った時に率先してうかがってみたいお店になりました。いいお店を教えてもらった!
日本酒バー 圓谷
SAKE BAR 圓谷(まるたに) 公式サイト – SAKE BAR 圓谷(まるたに)
愛知県名古屋市西区那古野1丁目37-17
TEL.052-414-7263
17:00~24:00(お酒のL.O.は23時半)
不定休
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