大人の居酒屋 「食と燗 くら川」@浦和 で優雅な日本酒の時間を楽しむ

2013/12/23CANON EOS M2,おいしいものだけ紹介します(食全般),お酒,さいたま市(大宮/浦和など)の記事2mm,EOS,M2,お酒,日本酒,浦和

くら川 kurakawa @urawa

最近アルコールの量を減らしているのりおです。

ここ何年か、妻が日本酒のおいしさに目覚め、少しなら飲めるようになってきました。ということで、量より質の居酒屋に行きたい!となれば、さいたま市ではここ「食と燗 くら川」に決まりです。

「食と燗 くら川」は大人の居酒屋

こちらのお店は、浦和の有名居酒屋「和浦酒場」の大将が、自らの理想を実現するために作った居酒屋。長年コツコツと集めてきた銘酒と食器が惜しげも無く提供される、まさに一撃必殺系のお店です。敷居が高そうに見えますが、予算を伝えればその範囲でやってくれるし、実はさらっと飲んで帰るだけに使っても良いなど、その実は使い勝手の良いお店です。なにより禁煙なのがとても嬉しい。美味しい料理とお酒の香りが損なわれません。

ということで、我が家では年末にこの くら川 へ行くのが恒例になりつつあります。なんとも優雅な時間をすごすことができますよ。

基本は「おまかせコース」で

くら川では、基本予算に合わせてコースで料理を出してくれます。例えば「料理は8,000円でやってくれ」「今日は全部で2万円以下にしたい」など、相談すればOK。さらに選択肢として「酒のつまみ中心」と「食事中心」が選べます。選ぶといっても、両方をハイブリッドにすることも可能。最初はつまみ、途中から食事など、とにかく自分がどうしたいか、どう思っているかをストレートに伝えるのが、くら川を存分に楽しむためのポイントです。

さて、以下はちょっと贅沢に「料理1万円」でお願いした時の内容です。ただし内容はその日の入荷で大きく変わるようですので、あくまで参考としてどうぞ。

*以下の写真はすべてキヤノンさんからお借りしている「EOS M2」のベータ機で撮影しました。今回利用した11-22mmのレンズは15cmまで寄れるため、こうしたカウンターのお店での料理撮影に絶大なる威力を発揮します。本体も小さく、圧迫感がなくて良い感じです。写真は無加工ですが、ベータ機のため、サイズを小さくして掲載しておりますのでご了承ください。

 

食のエンターテインメントのはじまり!

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まずは発泡日本酒で乾杯。こちら、埼玉の誇る酒造・神亀のにごり発泡酒。その名も「かるくいっぱい」。甘すぎずすっきりしていて、食前酒として最高です。出だしからかなり幸せな1杯。

 

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最初のつまみは、れんこんのきんぴら。丁寧に炊かれたれんこんは、ごま油が見事にまわってとても美味しい。歯ごたえもシャキシャキでたまりませんな。

 

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お次は香箱ガニの蒸し物。様々な部位のほぐし身がこれでもかと詰まっています。なんといってもね、シンプル調理がゆえの甘さがすごい!カニってこんなに甘いのか…と痛感させられました。なにげに食べやすいところもポイント高いです。

 

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お次は鶏レバーのスモーク。これが!すごい!絶品で!いやーーーーうまいだろこれは!トロリ濃厚なレバーに特製のソースがからみ、のど元を過ぎる頃ふわりと香るスモークのなんともいえない風味。いやあああああこれだけでお酒が何杯飲めるんだろうか…。

 

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はまぐりの酒蒸し。はまぐりを純米酒で蒸しただけ、たったそれだけなのに、海が詰まっていました。日本酒のさ、このなんだ、海産物の味を引き出す力ってなんなんだろうなあ。

 

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この辺りでお酒も燗に突入。基本的にお酒のチョイスはおまかせです。「酒は純米 燗ならなお良し」は和浦系居酒屋のテーマですね。

 

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さわらの西京焼き。白身魚の西京焼きは染みますなあ。

 

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名古屋コーチンの焼き物。皮はぱりぱりに、身はジューシーに。味付けは塩のみ。シンプルがゆえの、深み。そして、酒が、酒が進むよ…。

 

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あんきも。「今日は海が荒れちゃって、お決まりの余市産が築地にひとつしか入荷しなかったんで、最高とは言えないなあ」と大将は謙遜していましたが、これがまた濃厚でクリームのよう。曰く「最高の品なら、生臭さが皆無になる。口当たりももっととろけるんだよなあ」とのことで、まださらに高みがあるのかと、驚くばかり。酒もすすむばかり…。

 

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1週間寝かせたマグロ。そうなんだよなー魚はすこし寝かせた方がうまいんだよなー。うちの親も釣りが趣味で時々とんでもないものを釣ってきたりしますが、直後よりも3日後、4日後くらいのほうがおいしいんですよね。このマグロは丁寧に寝かせて1週間。うまみが凄い。うまみを感じられる日本人に生まれて良かったなあ。

ちなみにこうしたお店では当然ながら、醤油は出汁を加えた自家製です。もちろんワサビも目の前でおろしてくれます。醤油とワサビだけでかなり飲んだことを、ここに告白します。

 

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前者は、カキをムースにしたもの。カキです。カキ以外のなにものでもありません。それをフランスパンに付けて食べるという異色の逸品。凝縮されたカキの味が怒濤のように押し寄せてきます。そして後半は、素揚げしたカキを付けて食します。カキonカキ。カキ&カキ。カキカキ。カキ好きにはたまらんなおい。

 

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ここで登場したのがマル秘のお酒、神亀の「風」です。漢字一文字シリーズとも言われるこちらの銘酒、発売されたのは17年ほど前。つまりですね、大将がずっと寝かせていたわけです。しかも常温で、だそう。オススメどおりぬる燗にしたところ、香りがものすごいことになっていました。日本酒ってここまで香り出るんだ!と驚くくらい。

「日本酒ってこんなに寝かせて大丈夫なんですか!?」

との質問には

「それでダメになるような酒は買わないなあ」

とクールな回答。おそるべし、大将。

 

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さて、コースも終盤。定番のからすみと、チーズです。複雑な味わいを、さらりと受け流す銘酒。まさに柔よく剛を制するグルメバトルが、僕の口の中で繰り広げられておりました。

 

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最後にご飯ものを食べたいという希望を伝え、作っていただいたのがこのカニの蒸し寿司。もう、何も言えねえ。うまいしか言えねえ。して、これにてコース終了。だったのですが、

 

くら川@浦和

隣の人に出る予定だったこの里芋があまりにもおいしそうで、一口ぶん出してもらいました。炊いて素揚げしてまた炊いて、最後に焼きを入れた里芋は、極限まで甘さが引き出され、まるでデザートのよう。なにより香りが素晴らしい!

 

ということで

延々と3時間ほど食べて飲んで、堪能させてもらいました。今回は少し高めの料金設定でお願いしたので、かなりリッチな内容だったように思えます。酒のつまみ中心と言えど、しっかりした味わいのものが多いので、そこまで飲まない妻でも大変満足のいく内容でした。食事中心だと、ここに揚げ物なども加わるようです。次は食事中心で行ってみようかな。

こちらのお店がユニークなのは、お店の中央にある大将の調理ゾーンにスポットライトがあたっていることです。お客さんは、大将と会話しつつ「次は何が出てくるのかな」とわくわくしながら、目で耳で、鼻で、感覚をフルに使って楽しむのです。まさに食のエンターテインメント。モリタさんの初花一家もそうだけど、こうしたエンタメ系のお店って、本当に楽しいよなあ。

そんなわけで、年末年始や記念日などゆったりした時間を過ごしたい時には、大人の居酒屋「食と燗 くら川」を強烈にオススメしたいところです!

 

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著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。