大宮駅前の洋食老舗「紅亭」が移転して再オープン。そのままの味を、そのままの雰囲気で!ちょっと泣ける。 #地域ブログ
大宮駅西口徒歩2分のところにあった、洋食の名店「紅亭」。1958年創業で、約60年に渡ってクオリティの高い洋食(時には和食を)提供し続けてくれました。そんな紅亭が諸事情で閉店したのが2015年の5月末のことです。長年の常連さんが連日訪れるなど、大変に惜しまれつつ閉店した同店ですが、実は閉店直後から移転再オープンの可能性があることは伝えられていました。
そしてそこから1年半あまり。ついに紅亭は、同じく大宮の地に復活しました。ということで早速週末に訪問してきましたのでレポートします。
あの雰囲気はそのままに帰ってきた名店
さて、こちらが再オープンした紅亭。そうなんです。実は店主の住居を一部改造して、レストランにしたのがこの「新生・紅亭」なのですね。だから場所は住宅街のど真ん中。自転車を止める場所もありませんので、基本は公共機関の利用および徒歩か、近くのコインパーキングを利用することになります。
懐かしい看板。お馴染みです。もちろん前のお店で使っていたものですね。
紅亭といえばドレス・ド・オムライスですよね。手元に素材がなかったので、くわしくは「ねんざブログ」をご覧下さい。
新店舗は「長く続けられるよう、体に負担をかけないようにやっていきます」とのことで、基本的にはお昼を中心とした営業になっています。オムライスは夜だけなので、毎週金曜日の席が予約できるかどうかがカギです。なかなか狭き門ですね。
(2020年1月追記)営業時間については随時変わることがあるようですので、かならず紅亭ブログをご確認ください。
さて、この日は11時半5分前に到着すると、なんとお店の前には先客が。実はこの再オープン、紅亭ブログか、某スーパーに掲示してあるお知らせを読んでいなければ知らないはずなので、ご近所さんか、常連か紅亭マニアしかここにはいないはずなのです(笑
紅亭の人気のほどがわかるというものですね…。
今回のお店になって初のお目見えといえばこちら。
もともと黒板に日替わりランチにあたる「おまかせランチ」を書くスタイルでしたが、前ほど大きな黒板が置けなくなったため、新しいコンパクトなものが用意されていました。今日は「ポークカツ」に「焼魚」。
えっ、焼き魚?と思われた方は多分正しい。でも紅亭としてはなんら不思議でないこの組みあわせ。正当派の洋食に焼き魚やおでんなど、純和風の副菜がセットになる、これこそが「ザ・紅亭」です。むしろそのまんまで嬉しくてたまらない。
もちろん定番のお料理もやってもらえます。「豚ロースの香味焼き」もOKだとのことです。これが10月半ばくらいからは「天下逸品カキフライ」になるので、お昼の悩みが増えるわけですね。
さて11時半ピッタリに入店。店内はパッと見て12〜14席くらい。今回は写真を撮りたいのでカウンターの奥に座りましたが、手前に座った方がマスターの調理が見られて良いかもしれません。なんせ、カウンターでマスターが調理する姿を見るのが紅亭の楽しみ方の一つでもありましたから。
ところで座ろうとしてビックリしたのが、目の前にあったこの時計。間違い無く前のお店にあった年代物のやつです。持ってきたのか〜!
よくよく見れば、テーブルなんかも前のお店のものをキレイにして使っている感じ。そして紅亭名物「お昼は忙しくて出られないかも」のダイヤル式電話も健在です。もちろん音もあの「ジリリリーン」音。やばい。懐かしくて涙が出そう。紅亭は「新装・紅亭」であるけれど、雰囲気は昔のあのままでした。
あ、違うといえば玄関で靴を脱ぎました(笑
あの味は本当にそのままで感涙
さて、そんな感じで店内を見回しつつそわそわしていると、到着しましたお馴染み「焼き魚」です。
うおおお〜お皿もあのまんま。レモンが乗ってるところもそのまんま。もちろん味も1年半空いたとはいえ忘れません、そのままです!
そして到着「ポークカツレツ」です。これ、おまかせランチの中でもハンバーグ系と双璧の大人気メニューですよ。復活してすぐに味わえるとはなんと幸せ。
もう1枚。紅亭のカツレツは本当にふんわりサックリしていて「ああ、おいしいなあ」というカツレツなんですよね。トンカツではなくカツレツ、というところがポイント。何が違うって?気持ちが全然違います。
というのは冗談ですが、不思議と紅亭のカツレツは「あ、カツレツだよね〜」と思わされるカツレツなので、いいんだよなあ。たっぷりかかったデミグラスソースもまた、懐かしい味そのままで最高なんです。スプーンをもらってご飯にかけて食べたりしてもおいしいのですよ。これ、隠れた紅亭の楽しみ方。
全貌はこちら。味噌汁の味もあのままです。紅亭は味噌汁もすごくおいしいのです。ちなみにライスは男女同サイズの小ぶりな丼になりましたので、共通して「1回おかわり可能」となっています。
もちろん食べ始めたら一気に完食までいってしまいました。ああ、嬉しいなあ。次は香味焼きかカキフライになるかなあ。でもおまかせによってはそっち頼んじゃうかも。嬉しい悩みが帰ってきました。
ありがとうマスター
ということで、最後にマスターへ挨拶してお店を後にしました。実は休業中に紅亭がテレビに出たことがありまして、その際に写真を提供させていただいたりしたんですね。貢献できて良かった、というのが個人的な感想ですが、気を使っていただきまして恐縮です。
実は妻の出産前最後の贅沢も確か紅亭だったんですよね。何かと縁のあるお店でもあったりします。これからも長くお世話になると思います。ごちそうさまでした。
(追記)
これからカキフライの季節がはじまるので、こちら過去の写真を載せておきます。
↑昔はこうでした。
新しい紅亭について
最後におまけです。今回の店舗の場所は、駅から来ようとすると果てしなく難しいと思われます。
まず住所ですが
埼玉県さいたま市大宮区大成町1-333-5 [地図]
という、バッチリな住宅街ど真ん中。
バスで来るなら、大宮駅西口から東武バスの「平方・リハビリセンター・丸山公園・西上尾車庫」行きのどれかに乗り、「大成消防署」で下車。そのまま道路(国道17号)を駅のほう/消防署のあるほうに戻る形で5分ほど歩いて、「御菓子處埼玉屋」という和菓子店のある角を住宅街のほうへ入っていけばしばらくすると到着できます。
タクシーの場合は「大成の林医院(産婦人科)」を指定して来てもらえれば、その2軒隣になるだけなのでわかりやすいです。
車の場合はタイムズ大宮大成町かタイムズ大宮大成町第3に停めて5分くらい歩くのが良いでしょう。
さて、問題なのが駅から徒歩の場合。最短で来るには、大宮駅西口からソニックシティ脇の斜めの一方通行路を歩き、桜木町の交差点まで来たら、横断歩道を渡ってラーメン屋のある角へ。ここからは7分ほど北(駅から遠ざかるほう)に歩いてもらい、上記の「御菓子處埼玉屋」という和菓子やのある角を住宅街のほうへ入れば到着です。
ちなみにGoogleマップで「紅亭」と検索すると、既に新しい住所になっていました。はやい!
なにぶん住宅街にあるお店となりますので、自転車や自動車の路上駐車などでお店および近隣に迷惑のかかることがないよう、気を使ってあげていただければと思います。僕ら、いや僕にとって「このお店がいつまで続いてくれるか」がとても重要なので。きっと開店までには近隣の方々との調整もあったと思うんですよね。
とはいえ!本当に良いお店です。以前のような「大宮に来たら寄ってよ!」という気軽な紹介はできませんが、大宮で少しお昼に時間が空いていて、おいしいものが食べたかったなら、ぜひ!
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