虎ノ門バールでいまはなき銀座マキシム・ド・パリのカレーを
惜しまれつつ閉店してしまった、かの銀座マキシム・ド・パリの味が虎ノ門で楽しめる!と聞いて、早速ランチに訪問してきました。お店の名前は「虎ノ門バール」。虎ノ門ヒルズの4階エスカレーター前で食べられるそのランチ(=カレー)は、ちょっとどころではないほどに上品で、まるでフレンチを食べているような気分にさせてくれます。
マキシム・ド・パリのシェフがいる店
なぜこちらで銀座マキシム・ド・パリの味が楽しめるのかといえば、それは同店のシェフが料理を担当しているからというシンプルな話です。メニューでは「銀座グランメゾン」とか「銀座プラチナカレー」などと書かれていますが、なんてことはない、マキシム・ド・パリの流れを伝えるべくその味を再現しているわけですね。
銀座マキシム・ド・パリといえば、日本において知らない食通がいないのではないか?と言われるレベルの有名店。ソニービル地下という場所のメジャーさも相まって、銀座のフレンチ界隈の1ページを刻んできた歴史的なお店でした。
マキシム・ド・パリは東京オリンピックから2年後の1966年、フランス・パリの有名レストラン「マキシム」の支店として銀座にオープンした。立ち上げたのは当時のソニー社長・故盛田昭夫氏。「大人の社交場を創る」という名目で、日本では珍しかった本格フランス料理を提供する店として誕生
そんな同店が閉店したのは、2015年の6月30日。ちょうど1年ほど前ですね。そのお店で総料理長を勤めていた方こそ、いま虎ノ門バールのシェフということなんだそうですよ。
そんなわけで、フレンチの技法を生かした本格派カレーが食べられるというのが、虎ノ門バールのお昼の特徴です。ちなみにマキシム・ド・パリでは裏メニューだったんだとか。ランチではいくつかあるうち、数種類が週替わりで出ています。
店内はバールらしくカウンターとハイテーブル主体の気軽なお店。ランチは事前に注文&支払いを済ませるスタイルです。
ランチにはすべてスムージーが付いてきます。これがとてもおいしい。ただし、ちょっと少ない…。
さて、この日注文したのは「ポークカツレツ、香草のアロマ」というフレンチらしいカレーが食べられそうな逸品。1,400円とランチにしてはかなりチャレンジングです。前述のスムージーに加えて、フランス風福神漬けの「フラドール」がついてきます。
気になる味のほうですが、大変にまろやか。スパイスが前面に出るのではなく、カレーのベースになっているであろう、スープの優しい味が感じられます。カレーはカレーなのですが、煮込み料理といったほうがしっくりきます。インドカレーや和風カレーとも全く違う、いうなれば第3のカレーでしょうか。第4か第5くらいかもしれません。
カツレツも香草の風味がとても良く、まさに「カツレツ」です。くどいですがこれはジャンルとしてはフレンチですね。フレンチのお店にきたら「カレー」なる横文字があって、頼んだらこれだった!と思うのが正しい気がします。
のりおのまとめ
カツカレーを食べに来て1,400円は高いけど、フレンチを食べに来て1,400円ならまあまあリーズナブル。そんな感じのカレーだと思いました。満足度はありますね。ちなみにヒルズのオフィスワーカー優待でデザートかコーヒーが無料になりますので、そうするとグッとコスパが良くなります。
満足度[star rating="3"]
マキシマム度[star rating="4″]
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