Omoidori は現像された写真を手軽にデジタル化!思い出を守り人を笑顔にする!

2016/06/03製品/サービスレビューomoidori,PFU,posted,ガジェット,生活

#Omoidori

高性能ドキュメントスキャナ「Scansnap」で有名なPFUさんから新たに発表された、新しいスキャナ「Omoidori」に胸が熱くなりました

現像済みで、アルバムに貼られた写真を美しくスキャンできるこのガジェットは、貴重な思い出を守り、それによって緩やかに人生を支え、豊かにしてくれる。まさに人を笑顔にするガジェットです。

Omoidoriになら、この想いを託せそうだ

何度もブログにも書いていますが、僕は2歳の時に母親を亡くしてしまったため、その存在も認識しておらず、ましてや顔も、声も、一切を記憶にもっていません。下手をしたら「本当にいたの?」な世界です。

(こういう子どもがどういうふうに育つかはこちらを参照→幼い頃に親を亡くしたことによる「呪い」の解き方(僕の場合)

だから僕と母親を繋ぐのは、たった数十枚しかない写真だけなんですよね。これが僕で、これが母親、それを証明する写真。実家で父親が封印していたアルバムの中にしか、その事実がありません。そしてそのアルバムは1部しかないので、僕が持つか、父親が持つかの2択しかありませんでした。大事な思い出なのに、両者が同時に共有するのが難しかったんですね。

(アルバムが発掘された話はこちらを参照→37年の時を経て、35年前に亡くなった母から届いたメッセージ

そもそも30年以上も放置されていた古いアルバムと写真です。メンテナンスなんかもされてません。ずっと開かれてもいなかったので、傷みがあり状態も悪く、アルバムからはがすこと自体が写真を破損するリスク、みたいな雰囲気。だからデジタル化については切望しつつも半ばあきらめていたんです…けど、今回の「Omoidori」には全てを託せそうな気がしました。

まずアルバムに写真を貼ったまま取り込める、それがいい。でも、それよりなにより、機器の発表会からビシビシと伝わってくる「思い出を守りたい」という熱意があったからですよ。このプロモーション動画だけでもグッときますよね。ちなみに出演者、開発担当者本人ですからね、説得力あります。

もし、もしですよ、全てがデジタル化できるのだとしたら、これは中山家にとって30年以上を経た大きな問題をひとつ解決する、ものすごいプロジェクトになるのかも…。そこで大きな期待を胸に、レビュー用にいただいたOmoidoriを試してみました!!!

 

家族の思い出は守られた

Omoidori レビュー

30年以上封印されていたアルバムがこちら。変色し、カビて、中には虫食い?でボロボロの写真もあります。でももしかすると、Omoidoriなら…!?

 

Omoidori レビュー

おそるおそる写真の上に、本体をセット。本体にはiPhone6sがセットされています。あとはアプリのシャッターボタンを押すだけで、美しくデジタル化されるというのですが、果たして…!?

#Omoidori

その結果がこちらです。結論からいうと、ほぼ完璧でした。白い写真に白い枠だったので自動トリミングが少しあまかったようですが、概ねばっちりです。というか、サイコーです!

Omoidori レビュー

どんどんスキャンします。

#Omoidori

こんどは自動トリミングもばっちり(少しだけ水平が甘いので、これは後ほどiPhoneのほうで修正しました)。とにかくいままでアルバムの中にしか存在しなかった思い出が、次々とデジタル化されて、iPhoneの中に入っていきます。あ、これがOmoidoriのキーワード「世界に1冊の想い出を、手のひらに。」ってことか…。この写真を手の上で眺めるのは、初めてです。

どんどんいきましょう。

デジタル化に成功

三島大社での写真。僕、何にも覚えてないんだよなあ。悲しい。でも、この写真のおかげで母親を実感できます。いまはOmoidoriとiPhoneのおかげで手の中に。この写真、かなりコンディションわるいのですが、Omoidoriで難なく取り込めてびっくりしました。色あせたぶんはデジタル編集で補完できるのもいいところ。

 

#Omoidori

当時の自家用車の前で。かっこいいの乗ってたんだねえ。やっぱり笑顔。

 

#Omoidori

自宅の前で。ニッコニコ。写真によって余白が残るトリミングと残らないトリミングが出るみたいですね。

 

#Omoidori

紅葉の中で。いまから遡ってこの笑顔を思い出にすればいいのかな?

 

とまあ、こんな感じで、数少ない母親との貴重な写真は、見事にデジタル化することができました。これをflickrなどオンラインアルバムで共有すれば、離れて暮らす父親ともこの写真の共有ができます。いま、思い出が、アルバムという物理的な制約から解放されたわけですね。

うーん、なんとも感慨深く、じんわりとした感動が僕をつつんでいます。写真ってすごいね。たった1枚なのに、こんなにも雄弁で、こんなにも心を動かしてきます。Omoidoriという素晴らしいガジェットに出会えて良かった。PFUさん、本当にありがとうございました。

このガジェットは、すくなくとも僕のような境遇の者にとって大きな救いになる、存在意義の大きな製品になるかもしれませんね。気になる方はぜひお買い求めください。6月下旬発売だそうです。

なお対応機種(iPhone 6s, 6, SE, 5s, 5 ※iPhone SE, 5s, 5 は、付属のアタッチメントで対応可能)。にご注意ください。

 

Omoidoriとは?

このガジェットは、iPhoneを拡張して現像された写真のスキャナとして使うための製品です。最大の特徴はアルバムに貼られたままの写真を、反射などのテカりなくキレイにスキャンできることです。

その秘密は内部の構造と仕組みにあります。まず本体ですが、写真に上から被せることで、簡易的な暗室状態を作り、外光を遮断します。撮影時には内部にある左右のLEDフラッシュが片方ずつ焚かれた2枚の写真を生成。それぞれの写真はテカリの無い部分がお互いを補うことができるため、両者を合成することで、テカリのない1枚の写真を作ることができるのです。なるほどなー。これはアイデアの勝利だ。
screenshot-omoidori.jp 2016-06-03 01-31-13

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。