豊島屋本店主催 第21回金婚会が2015年12月14日(月)に開催されました
「東京屈指の美味しいお蕎麦と江戸・東京の酒の会」というテーマにて、第21回の金婚会が神田のそば店「やぶ仙」にて開催されました。今回何度も参加している身として公式レポーターに任命されたので、さらりとレポートさせていただきます。
気がつけば金婚会もはや21回。僕が初めて参加してから3年になろうとしています。そして初めて参加した金婚会の会場もまた、この「やぶ仙」でした。
金婚会のいままでとこれから
そもそも金婚会は、日本酒とおいしい食事のマリアージュとして都内を中心としたさまざまなお店で開催されています。毎年細かなテーマが変わってきており、昨年から今年にかけては「和食でないものとのマリアージュ」にも目が向けられ、フランス料理やスペイン料理とのマリアージュを楽しむ会もありました。
そんな金婚会が2016年を迎えるにあたり、また少しだけ変化するという発表がなされたのが冒頭の豊島屋本店代表取締役の吉村さんによる挨拶です。どうやら来年は豊島屋発祥の地「神田」にフォーカスを向けた金婚会が開催されるようで、どのようなバリエーションが生まれてくるのかがとても楽しみです。個人的には「うなぎ店」や「古き良き居酒屋」なんかがテーマになると嬉しいかなと。
年末恒例の「綾」からはじまり生酒たちへ
さて、年末の金婚会といえば、恒例とされているのが季節限定である冬ラベルの「金婚 微発泡純米うすにごり生酒 綾」による乾杯です。
そういえば私と豊島屋酒造さんとの出会いもこの「綾」でした。「綾」発売時に取材をさせていただいたのがきっかけで、あれはもう3年前の夏になるようです。懐かしい。
「綾」は発泡日本酒でありながらきりりと辛口。酵母が生きているので開栓時には少しだけ注意が必要ですが、和食の乾杯にはぴったりの逸品。今回は合鴨のスモーク、刺身、玉子焼きがありましたが、どれとも大変に相性よくいただけました。
つづいて登場するのは季節限定品「金婚 蔵出し一号 無濾過直詰 しぼりたて生原酒」。「無濾過」「しぼりたて」の名の通り、力強さを前面に押し出した、金婚でも荒々しさと香りの強さが感じ取れるお酒で、板わさのこちらも力強い味わいとは絶好の組みあわせ。いくらでも飲めてしまいそうな気もしますが、アルコール度数は19度以上あり、飲み過ぎ注意の金婚でもあります。
次に登場するのは「金婚 活性にごり酒」。酵母が生きており、微発泡感のある限定酒です。優しい味わいで、キリリとした味わいの多い金婚の中では、起承転結の「転」。フルーティーささえも感じるこのお酒は、つくねやメンチといった「フルーツ系ソース」と相性の良い料理と共にいただきました。メンチなんかはキリリとした固いお酒を求めてしまいがちですが、こうした柔らかいお酒を合わせても大変においしい、というのは金婚会ならではの発見です。
料理王国100選 2016 に選定された十右衛門
最後に登場するのは、雑誌「料理王国」の「料理王国100選 2016」に選ばれた「金婚 純米無濾過中取り生原酒 十右衛門」です。ザ・日本酒という辛口の味わいで、中取りよろしく上品な口当たりが特徴です。これはまさしく「そば」に合わせるためのお酒。天ぷらとそばでおいしくいただきました。
もちろん豊島屋酒造は東村山の酒造ではありますが、それを販売する豊島屋本店会社としてはあくまでも神田発祥、神田の会社。神田の古き良き和食といえば十右衛門、くらいのイメージになってもいいのかなとは思います。特に神田にたくさん存在する、そば・うなぎとは相性バツグンですよね。
終盤には異例の大抽選会と吉村さんへのサプライズプレゼントなんかもあり、大変な盛り上がりの中、2015年の金婚会は閉幕となりました。2016年、神田とのマリアージュを見せてくれるという金婚会はどんな形で開催されるのか?これからにも期待です。
豊島屋酒造&豊島屋本店