クラリオン「Smoonavi NX710」の体験会に参加してきました

2010/07/05イベントレポート, 自動車・鉄道など乗るものイベントレポート, レポート,

クラリオン Smoonavi体験会

クラリオン株式会社のお誘いで、そのクラリオンの新型ナビゲーション「Smoonavi」の体験会に参加してきました。流行である「エコ」を実現するためにクラリオンがとった方法とは?

実は、ナビ販売やってました

最初にちょっとだけ書いておきますと、実は大学院の頃に生活費を稼ぐため、某メーカーのカーナビを販売店で販売する仕事、いわゆる「ヘルパー(メーカー派遣の店頭販売員)」というバイトをやっていました。バイトとは言いますが、基本的にやることは社員と同じです。自分のメーカーだけでなくお店に来たお客さんの要望を聞いて、解決してあげることが仕事でした。

それでまあ自分でいうのもアレですが、なかなか成績が良くてですね、ヘッドハンティングも何度か食らうほどだったわけです。バイトだけどw

ということでナビにはそれなりに詳しいという前提でお読みください。

まずはクラリオンのイメージ

クラリオンというと、聞きなれない方もいらっしゃいそうですが、いわゆる昔の「ADDZEST(=アゼスト)」ですね。アゼストといえばイクリプスと同じくらい早くからインダッシュモデルを開発していたことや、WindowsPCモデル(AutoPC CADIAS)などのチャレンジングなナビを出すイメージでしたね。

ちなみにザナヴィ・インフォマティクスと合併したので、本機種から若干のインタフェース変更などが行われているようです。

ナビもエコの時代

今回体験会で紹介されたのは、「高機能性」と「使いやすさ」「シンプルさ」を高次元で融合させたというメモリータイプナビ、SmoonaviのNX710という商品です。聞けば、特徴はエコドライブを実現させることのできる機能であるとか。

クラリオン Smoonavi体験会 クラリオン Smoonavi体験会

特に

  • 省エネルート探索でエコなルートを案内
  • エコ運転アドバイス

この2つの機能が効果的なようです。

省エネルート探索

この省エネルート探索は良くできているなあと思わされました。まず省エネの定義ですが、「最も燃料を使わないルート」ということで、「最短距離ならいい」「燃費がよければいい」という考え方では無いそうです。いかにして燃料噴射をおさえ、エネルギーロスを防ぎ、少ない燃料消費で目的地に到着するか。そんな命題をナビで解決しようとしているようですね。

実際の経路選択時にはどういうことをやっているかといえば

  • 道路の混雑状況を加味
  • 目的地までの距離に対して…
  • 道路の高さ、ルート上の高低差を加味
  • 加減速のパターンを加味
  • 車の特徴を考慮

などという地道な計算をしているそうなんですね。特にこの

  • 道路の高さ、ルート上の高低差

というものを案内時に計算しているというのははじめて聞きました。
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高低差の経路への反映と実証事件

そもそもナビで高低差といえば、いわゆる3Dジャイロ(加速度センサ)と組み合わせて高速に乗ったかどうかなどの判断に使われることがほとんどでした。恐らく最新のナビでもほとんどはこれなはず。地図情報に採用してルート選択に加味したというのは始めてなんじゃないですかねえ。

実現の方法もとても地道で、高低差ルート案内で莫大な量になってしまう情報量と計算時間をおさえるため、独自開発の高低差特徴データを作成したそうです。また加速減速を可能な限りさせない→プローブ情報を活用して渋滞を避けるなんてこともしているとか。

ここで大事なのは実証実験だと思うんですよね。机上の空論では意味が無い。そこでクラリオン開発チームは何をしたかといえば、シンプルにとことん走ったということです。その距離4万キロ。しかも40車種を使い、また一定条件下での実験とするために法定速度走行を遵守し、エアコンも封印したというこだわりようです。走行時の室温は氷点下〜40度超までいったそうですよ…。しかしその結果、高低差考慮の有無で燃費に25%もの影響が出ことがわかったそうです。それは凄い結果…。

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ゲームニクスの導入

ただしこういった機能も、ドライバーに継続的に意識して利用もらわないことには「エコ」にならない。そこで導入されたのがこの「ゲームニクス(=ゲームの知識・ノウハウを理論的に体系化したもの)」だそうです。

ゲームニクスにより、課題をクリアする喜びや成長・探索する面白さを味わいつつ、エコを実現できるようになっているそうです。

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色覚障害にも対応

実はNX710の中でも最も感心したのがこの機能。まずは下の画面を見てください。

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左は普通の色覚で見た画面。右は色覚障害体験グラスを通して見た画面です。右のほうではボタンのカラーリングの見分けが付かなくなってしまっています。なんでもナビでは使う色が共通化されていて、しかもちょうど赤や緑が多いため、色覚障害を持っている方にとっては厳しい色使いであることが多いそうなんです。

下の例では選択されている項目もわかりません。

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そこで開発されたのが、色覚障害にも対応できるカラーリング。

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単純なことですけど、重要です。個人的にはエコ機能よりもこの色覚障害対応機能のほうを評価したいなあと思いました。

あの機能ももちろん満載

最後におまけです。クラリオンといえば、アゼスト時代からの独自機能として「ナビの音声案内の声を選べる」というものがありました。古くは関西弁モードを搭載していたり、クラリオンガールにしゃべらせたり…。

で新しいナビではどうかといえば、こうなっちゃいました。

どうしてこうなったw

マジメな話、この機能だけでちょっと欲しくなったなあw

正直なことを言いますと、ナビなんて各社でそんなに機能には大差ないんですよ。若干の差こそあれど、目的には到着します。しかも最新ナビを買ったとしても、来年には古くなっているわけですよね。高機能を求め続けても仕方が無いのは家電とまったく同じです。

であれば、ちょっと遊べる機能があってもいいんじゃないかなーって思うんですよね。ナビ機能とは関係ないかもしれませんが、こういったところの遊び心は嫌いじゃありません。しかも専用サイト作っちゃってるしなあw

Google連携

他に注目の機能といえば、携帯とのBluetooth通信を活用したGoogleとの連携でしょうか。Googleマップやネット上の評判を利用できるようですね。しかしこの機能が使える携帯は限られている上に、実際は携帯による通信料金もかなりかかります(キャリアに払う必要があるということです)。なんで、機能としては素晴らしいと思うのですが、コストパフォーマンス的にはちょっと微妙かと思いました。

ナビとしての機能はわかりません

あとは実際に使用していないので、なんとも言えませんね。ただし前述の通り、昨今のナビではどう転んでも目的地には到着します。あとは好みの問題ですよ。

ちなみにこの後希望者にはナビのモニタープログラムがあるようです。僕は去年ナビを買ったばかりなので、参加するかどうかは悩んでいるところですね。参加するようであれば、ナビ部分も厳しくチェックしたいと思いますので、よろしくお願いします。

当日の紹介スライドなどをまとめておきましたのでご参考までに。