リアル猫ヘッドで話題な「佐藤法雪」さんの過去の傑作を長年ファンの僕がご紹介しておく
ここ数日、国内外のメディアを騒がし続けている「リアル猫ヘッド」をご存じでしょうか。
モアセブンでは、かぶれば誰でも猫人間になれちゃう「リアル猫ヘッド」を7時45分過ぎに紹介する予定だよ♪これ…誰なんだろう‼(•'╻'• ۶)۶
#めざましテレビ
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— めざましテレビ (@cx_mezamashi) 2015, 4月 29
今日はついに「めざましテレビ」にも出てしまったというこのリアル猫ヘッドの制作者こそ、個人的に世界トップレベルの猫人形作者と信じて止まない「佐藤法雪」さんです。そもそもはリアル猫人形の作家さんなのです。
リアル猫ヘッドはこんな作品
先にリアル猫ヘッドについて軽く説明しておきましょう。これは「ニードルフエルト」の手法による人形作家「佐藤法雪」さんの最新作で、展示会用に作成された作品。ようは「人間がかぶることのできる、超リアルな猫の頭の人形」です。
「リアル猫ヘッド」【猫科】の生徒さんがノリノリで猫被ってくれました^^みんな楽しそう!上野・東京都美術館・平泉展選抜展・佐藤法雪【猫科】生徒作品展4月18日(土)~23日(木)※月曜休み:東京都美術館1階第1展示室 pic.twitter.com/vrHf7nXnL3
— 法雪needle felted cats (@freecatdoll) 2015, 4月 7
なんといっても実際に被れるのがすごいところ。被ってポーズをするだけで、不思議な写真が生まれてしまいます。
そんな佐藤法雪さんについて、実は長年個人的にファンで交流もあったりするので、以下、過去の作品を紹介しますね。
運命の出会いだった銀座三越
はじめて佐藤さんと出合ったのは2010年のこと。クリスマスに銀座三越で行われていた「CHRISTMAS with TEDDY」でのイベントでのことでした。なぜテディベアのイベントで?と思われそうですが、ようは動物人形のイベントだったんですよね。
その一角に置いてあった猫の人形に目を奪われます。
というか、最初は人形だと思いませんでした。はくせい、だと思ったんですよ。
奥右手がロシアンブルー、中央奧が「ダッシュする猫」。この時里親になって引き取っておけば良かった、と後からすごく後悔した初期名作です。「里親募集」って文字も、猫好きにはグッときますね。
この躍動感たるや。佐藤さんの猫は「動き」の表現がちょっと他の人とは一線を画しています。とにかく筋肉の表現力がすごい。それもそのはず、鍼灸師をされていたそうで、筋肉や骨格構造に関するプロフェッショナルなのでした。
単なる直線ダッシュでは美しくないので
上半身を左側に向けさらに捻らせて
走っている最中に車線変更するような感じにポージングしました。
羊毛フェルト猫人形・走るキジトラ猫 | 猫人形の部屋!とりあえず寝る…
こちらも初期の名作、等身大フェネック。約束の時間が迫っていたこともあってサラッと撮影したことが悔やまれます。今なら同じ時間でも十分なものが撮れたのに。経験値がなさ過ぎた。
同じ場所で翌年も遭遇。
ちなみに佐藤さんは犬も作ります。こちらも初期の名作、柴犬。
本物…ではない。
いるよね、こんな犬。
すでに2010年の段階で作風も完成度もばっちりだったんですよね。今思い出しても、初めて作品を見たときの衝撃を思い出しますねえ…。その日は妻とずっと作品の話ばっかりしてました。
その時の話はこちらにまとまっています。
>驚きの質感と曲線をもったニードルフェルト人形 by 佐藤法雪 さん | エアロプレイン
https://airoplane.net/2010/12/27/needlefelt-doll-cat.html
亡くなった妻の愛猫を作ってもらう
そんな佐藤さんと我が家の関係と言えば、これを抜きには語れません。佐藤さんと出会って以後、どうしてもお願いしたいことがありました。それが、亡くなった妻の愛猫を作ってもらうことです。
写真素材を送り、猫の特徴を送り、そうして出来上がったのがこちら。
飼い主が衝撃を受ける完成度。
なんていうか、この足の太っちょなところと、おなか周りのポテッとしたところとか、といいつつも前足のあたりを上から見たときの細さとか、この首のかしげ具合なんかが絶妙なんですよねえ…。大事にして、いっしょにお墓に入ります。
この猫を作ってもらった話はこちら。
>リアルすぎる「ニードルフェルト人形」の世界と、作家の佐藤法雪さん | エアロプレイン
https://airoplane.net/2013/08/27/needlefelt-figure-cat.html
震災から生まれた「立ち上がれ!にゃっぽん!」
また、佐藤さんの作品でも露出が多かったものといえばこちら、震災後の復興に祈りを込めて作られた「立ち上がれ!にゃっぽん!」シリーズです。
2012年平成の招き猫100人展で大賞を受賞し、さまざまなところで展示されました。思えば、この「体は人間風味」「顔はリアル猫」というものは、今回のリアル猫ヘッドの流れに繋がるものがあるような気がします。
他にも名作をいくつかご紹介しておきます。
この時は中谷の猫町で個展やってたんですよね。懐かしい。
暗いところに置いてあると、まじ、びびる。
個展の際にとった写真はこちら。
そして今回のリアル猫ヘッド。Facebookなどで制作の様子は知っていたので、いち早く記事にしておけば良かったなあと後悔しました。でも、良かった。世間に注目されたのが、なんだか誇らしいです。
のりおのまとめ
いまや超人気作家になってしまった佐藤さん。羊毛アート学園で生徒をもったり、ニードルフエルトの本を出したりしています。
これからどんどん注目されて、世界的な人形もしくはかぶり物作家になってしまうのでしょうか!?がんばれ佐藤さん!
佐藤法雪さんの最新情報はこちらから
実は何度か公式情報発表の場を変えている佐藤さんですが、現在はこちらのブログとTwitterが確実です。
今後が楽しみだなあ。