「アンフィールド」熱い、熱すぎる。リバプールFCスタジアム見学ツアーで血がたぎる! #cx2britain
キャセイパシフィック航空で行く マンチェスター&ロンドンの旅!で最初に訪れた街、リバプール。この街最大の特徴と言えば…言わずもがな、プレミアリーグの強豪「リバプールFC」と「エバートンFC」ですよね。
今回は、中でもプレミアリーグいちサポーターが熱いとも言われるリバプールFCのホームスタジアム「アンフィールド」の見学ツアーをご紹介します。魂がね、震えるよ!
申し訳ないのですが、この記事はラグジュアリーな英国ツアーのテイストを一時忘れ、僕のサッカー記事テイストで行きますので、ご容赦ください(笑
ワクワクが止まらないよ…!
最初にまずスタジアムの場所を確認しておきましょう。
実はこちら、街の中心部からはえらく遠い。想像以上に「アンフィールドだけ」の地です。こんな場所でも、あの雰囲気を作れるのか…とまず驚きます。
おしかりを承知で申しますと、僕がプレミアリーグで最も愛するチームは、アーセナルです。でも、リバプールも好きなんです。その理由は忘れもしない04-05シーズンの、イスタンブールの奇跡を見てしまったからでしょう。
イスタンブールの奇跡を知らない方にサラッとご紹介しますと、それが起きたのは2005年の5月25日。UEFAチャンピオンズリーグ(ヨーロッパのクラブ一を決める大会)の決勝に進出したイタリアのミランと、こちらリバプールはイスタンブールで相まみえました。
当然ながら日本で観戦する場合は、時差の関係で真夜中のキックオフとなります。眠い目をこすりながら見ていた僕は、前半だけでミランが3-0もの大差をつけリードしてしまった試合に対し、半ば興味を失っていました。
といっても、サッカーは何が起きるかわからない競技。いや、どちらかといえば興味はミランが何点差を付けて優勝するかに移っていたと正直に言ってしまいましょう。ネットでは「寝ます」的な書き込みが増える中、僕は後半に関してもしっかりと見続けることを決めたのでした。
そして始まった後半。恐ろしいものを目にしてしまったのです。54分から60分までのたった6分間における、リバプールの同点劇。そう、リバプールは、キャプテンであるスティーブン・ジェラードの得点を皮切りに、後半15分までの間に3点を挙げ、あれよあれよという間に同点としてしまったのです。
その後試合は膠着し、延長戦を終えても両者は同点のままで、決着はPK戦にゆだねられます。この時点でリバプールの選手はミランの選手に比べて疲労困憊。一般的な意見ですが、PK戦では疲れている方が(キックの精度を欠くため)不利な場合が多く、これはさすがにミランが優勝するだろうと考えていました。もちろん、リバプールが勝ったとしたら…これは伝説になるな…とも思い始めていました。
して、結果は。
なんとなんと、PK戦を制し、ヨーロッパいちのクラブチームとなったのはリバプールFCだったのです!もちろんその中心には、いまやクラブのレジェンドとなった永遠のキャプテン、ジェラードの姿が。いまでも思い出しますよ、ああ、夢でも見ているんじゃないかって。これだからサッカーは面白いって。本当に最高でしたね。あまりの興奮にそのまま貫徹して研究室へ行ったのを思い出します。
ちなみにどれくらいすごいかと言えば、まず社会的に見れば当時の英国ブレア首相が「国民の誇りだ」と声明を出すくらいのことで、サッカー史実的には数少ない「○○の奇跡」的な名前が付いた永遠に忘れられないであろう試合であり、またサッカーのいち試合としても0-3からの逆転優勝など普通はありえないことで、本当にものすごいことだったんですよ。
といった出来事の結果、僕にとってリバプールFCは「奇跡を起こすクラブ」という印象がとても強いのです。そして、ついにそのクラブの本拠地に立ち、あまつさえスタジアムツアーに出ようとしている状況も「奇跡」としか思えませんでした。おりしも周りにはツアーの開始をいまかいまかと待ちわびるリバプールのサポーターたちばかり。これは…良いツアーになること、間違い無しです。
スタッフも熱く、サポーター想いなツアー
ツアーを丸ごと紹介すると大変な長さになってしまうため、主には写真でご紹介したいと思います。
では、ツアーへと出発しましょう。
エンブレムの下、興奮が高まります。
クラブを建て直し強豪へと育てた、最大の功労者「ビル・シャンクリー」を称えた銅像のある、シャンクリー・ゲートからツアーはスタートします。
誰もいないスタジアム!
ちらりと見えるピッチ。でも、まだおあずけ。
埋められたタイムカプセル。ちなみにKOPとはリバプールのサポーターを呼ぶ総称。なぜKOPと呼ぶかというと、KOPと呼ばれる急斜面の山をもじって「KOPスタンド」と呼ばれるホームスタンドに集う者逹=リバプールのサポーター、ということなんだとか。ただ、いわゆる一般的な話なので、実際に現地でどういう意味があるかまではわかりません。
Archibald Leitchさん設計。構造は残しつつ、これからスタジアム拡張工事が行われます。
プレスルーム。あまりに小さくてビックリします。30人も入ったらいっぱい。中では好きなだけインタビュー席に座って写真が撮れます。
ちなみに、通路もこうして大変に盛り上がる仕様になっており、テンションがあがります。
次はホーム側ドレッシングルーム!うおおお!もちろんユニフォーム位置はホンモノです。ジェラードが退団するまえに来れて本当に良かった。ここでも思い思いに、ほぼ好きなだけ写真が撮れます。
狭い廊下を挟んで反対側にはアウェー側ドレッシングルーム。というか、ホーム側と近すぎないか!?というレベル。そしてホーム側より広い(笑
なにが違うかと言えば、照明などが古いタイプなのだとか。ホーム側は最新型の照明で、集中力に影響する?との説明が。もっとアウェー側はひどいと思っていたのに、良心的というか、なんというか。
はい!そして!!!
「THIS IS ANFIELD」
です!!!これが伝説の!
解説しておくと、このプレートにタッチしたりしてピッチへ向かうことで、リバプールの選手はいっそうの気合いを入れますし、アウェー側の選手はプレッシャーを感じる、といわれているんですが、これすなわちスタジアムの魂と言われておりまして、サッカーファンの間では大変に有名なのです。
その伝説の通路は驚くほど狭くて、人が2人ならんで通るのは困難なほど。まさかこんな風になっているとは思いませんでした。ちなみにこちら、前述のシャンクリーさん考案だそうです。
さあ、僕らも入場です!
ついに来たぞ!アンフィールドのピッチに!
おおお
おおおおお
ついに、ついに来た。アンフィールドのピッチです。昨日試合が行われた(リバプールFCが勝利!)ということで、芝生の養生が行われています。意外なことに、ピッチ上の細かいゴミはそのまま。後で除去するのかな?
大観衆がいないのは残念ですが、なんと厳かな雰囲気なのだろうか。今日のツアーには前日の勝ち試合を見てからかけつけている人もいるだろうに、その気持ちの盛り上がりは想像に難くありません。
熱く語るスタッフ。そして参加者からも熱い質問が…なのですが、これが!?というリバプールなまりで、このあたりにくると何を言っているのか全くわかりません(笑
この若いスタッフも熱かった。
それにしても、間近で見るアンフィールドの芝は大変に状態がよろしい。いまはパス主体で推進力があるチームだけに、この芝の出来具合が成績を左右します。スタッフも気合いが入っているのでしょう。
メインスタンドでの説明がひととおり終わると、場所はついに「KOPスタンド」へ。つまり、ホーム側のゴール裏です。
この景色を、リバプールのサポーターは見るのか…と思うと、大変に感慨深い。
空は青。赤いスタジアムとのコントラストが美しい。
このスタンドが改修され拡張されるのですが、おそらく雰囲気は残るんじゃないかって思います。一時期はアンフィールドからのホーム移転も計画にあっただけに、サポーターは安心したんじゃないでしょうか。本音ではこのままでいて欲しいと思うんですけど、プレミアリーグの決まりと、クラブの収益を考えると拡張は致し方ないのかな。
といった感じでツアーは終了。あとは併設のミュージアムやショップを自由見学することが可能です。
のりおのまとめ
それにしても、熱気のすごいツアーでした。日本でスタジアムツアーは何カ所か参加したことがありますが、海外のツアーはこんなに熱いのか!?と驚くこと驚くこと。試合の翌日ってのがまたいいですよね。負けた時には目も当てられないかも…ですが。
そんなわけで、もしサッカーファンであれば(たとえリバプールを主に応援していなくても)このアンフィールドに立ち寄るのは、絶対に良い経験になると思います。リバプールの誇る最高のスタジアムをぜひ体験してみてください!
関連リンク
アンフィールドについてはこちらのページからお願いします!
>Timeline – Liverpool FC
http://www.liverpoolfc.com/stadium/anfield
この旅行について
この旅行は、英国政府観光庁と、キャセイパシフィック航空さんのブログレポーター企画に参加しており、個人的な買い物以外の全てを提供いただいております。
羽田〜香港〜英国を旅する7日間を随時レポートしていきます。
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