なんで専門ショップが自社ブランドの高圧洗浄機を製造販売するのか、教えてヒダカさん!
先日よりモニターをさせていただいている高圧洗浄機のヒダカさん。実はこのヒダカさん、自社ブランドを作って販売するだけでなく、ケルヒャーさんの販売に関しても、国内トップクラスだったりします。自社も売ってケルヒャーも売る、なぜそのようなことになっているのか!?ということで、お話をうかがう機会をいただきました。
なぜ高圧洗浄機の販売を?
そもそも、なぜ高圧洗浄機の販売をはじめたのでしょうか。
ヒダカさんの創業は1965年。すでに50年にも迫ろうという老舗ですが、当時はダイヤモンドカッターや建設工具の専門店としてスタートしたそうです。高圧洗浄機との出会いはそれよりもずっと後で、当時まだ電動工具に参入していた東芝さんが、電動工具としての高圧洗浄機の取り扱いをスタートしたことから、自然とヒダカさんでも扱いをはじめることに。これが「高圧洗浄機専門店としてのヒダカ」の第一歩だったとか。つまり、狙ってはじめたというよりも、出会いは偶然だった…というパターンですね。それがいまやこうして主力の事業になっているわけですから、不思議なものです。
そんなヒダカさんが大きな転機を迎えたのが2000年。インターネットの黎明期でもあるこの頃に、ヒダカさんはインターネットの通販ショップをはじめます。まだブログやECの仕組みなどない時代ですよね。もちろんサイトの製作から更新まで、全て手打ちHTMLでの手作業だったそうです。もしかしたら、日本最速の高圧洗浄機通販サイトだったかもしれませんね。
僕もこの辺りはすごく良くわかるのですが、当時からインターネットを読者向けや顧客向けにやっていると、どうやって情報発信したらいいか、どうしたらもっと喜んでもらえるか、といった基礎的なところが感覚として身についている気がするんですよね。それに漏れず、ヒダカさんも通販サイトでありながら「おたくは接客をしているね」とメーカーから評価されてしまうほど、手厚い運用をしているのです。
ケルヒャーとの出会い、そして自社ブランドへ
そんな質の高いサイトを、業界の雄・ケルヒャーさんが見過ごすわけがありませんでした。東芝を売ってるならうち(ケルヒャー)も、ということでケルヒャーさんからお話をいただき、取り扱いをはじめることになりました。ちょうどその頃から、インターネット販売が伸びてきたとのことです。
そしてその後、東芝さんが電動工具から撤退するのを機にはじめたのが自社ブランドの高圧洗浄機です。ケルヒャーのトップバイヤーでもあるヒダカが、自社ブランドも売って良いの!?と思われガチですが、両者の関係はとても良好。ヒダカさんとしては、高圧洗浄機を牽引してくれたのはケルヒャーさんだと思っていまして、ケルヒャーさんを尊敬していて、いつか追いつきたいというのが長年の想いなんだそうです。実際は価格帯の違いもあり、製品としては住み分けが出来ているため、思った以上に平和なんだとか。
そもそも国内でケルヒャーさんと直接取引が出来ているお店はそんなに多くないようで、そう考えても両者の関係は「ともに高圧洗浄機の市場を盛り立てよう」という感じなのかもしれません。そもそもヒダカさんは老舗ということもあり、また売り方として独自のDVDを付けたり、サポート面を手厚くしているところが高評価なんだそうですよ。
さてこの高圧洗浄機、需要としては一軒家専用に思われがちなんですが、実は売れ行きとしては人口に比例していて、マンション住まいの多い都内でもたくさん売れているんだそうです。特に最近はバルコニーやベランダを掃除する目的だったり、お風呂場で使う目的で購入される人も少なくないんだそうですよ。これ、確かに僕も高圧洗浄機を入手したかった理由のひとつがバルコニーの掃除だったので、とってもわかります。
ヒダカは通販だけど通販っぽくなかった
そんなヒダカさんの特徴といえば、親切すぎるでしょ…というレベルのサポート体制です。
そもそも、ヒダカさんの製品に付いてくるDVDがもうね…。これは買った人のお楽しみですが、そこに主演しているのは今回ご案内をいただいた、専務でもあり通販店長でもある能勢さん。そう、自らが商品の解説をする姿を映像におさめ、そして利用者のために配布しているのです。しかも収録内容は、質問の回数や内容に応じて自分たちで企画し、随時内容を増補しているというから驚きです。
一例として、ヒダカさんのサイトでも公開されている動画を紹介しておきます。
能勢さん、丁寧だ…。
して、こんな方針のヒダカさんですから、電話の対応もすごいんだそうです。ここは詳しく伝えられませんが、かいつまむと、「それヒダカさんが答えなくてもいいんじゃないの!?」という質問に対して、能勢さんが丁寧に調査を行い、ちゃんとお返事をして解決してあげたというお話です。
もうストレートにいいますよ。能勢さんみたいな方がお店にいたら、売れるんですよ。僕も店頭販売経験がそこそこありますので、この辺りは肌感覚でわかります。究極に強いお店ってのは、お客さんの言うことをしっかり聞くお店なんです。それは実店舗でも通販でも同じで、だって答えはお客さんの言葉の中にあるわけですから。
お客さんの要望をしっかり聞いて、考えて、しっかり返答する。そして、それを販売に生かす。これがヒダカさんが国内でもトップクラスの高圧洗浄機販売店であると同時に、大人気の高圧洗浄機を自社で開発することができた所以なんですね。お客さんの望む品は、お客さんが知っている…それを聞けば自ずと…というわかりやすい法則です。でも、これが意外とできないんですよね。
そんなわけで、お客さんの要望をしっかり聞いたから生まれた、ヒダカさんの商品が、このベストセラー
なのでした。
余談を少しだけ
とまあ、実はこのインタビューは4月に行われたのですが、まさかの、ヒダカさんの製品が「売れすぎてしまった」ために、しばらく売り切れになってしまったんですね。そんなこともあって、今日の今日までこの記事は寝かせてありました。
やっとヒダカさんのほうでも入荷されたということで、梅雨時にたまってしまったバルコニー・ベランダや石畳・レンガの汚れ落としに、高圧洗浄機のほうをオススメします!
関連リンク
>高圧洗浄機 専門店|ヒダカショップ
http://www.hidaka-shop.com/
>【PR】高圧洗浄機での掃除には、人間の本能をくすぐる楽しさがあるらしい! | エアロプレイン
https://airoplane.net/2014/04/24/hidaka-hk-1890-first.html
ヒダカさん、貴重な機会をありがとうございました!今後は夏場の実使用レビューを載せていく予定です。