初心者におすすめ!明日からできる鉄板な「イベントレポート」の書き方 #tbmu
第17回の東京ブロガーミートアップは、「イベントレポート」というお題。なんと某AMNのtokuriki.comな方まで参加したという参加者一覧はこちら。
- ちわわのまま
- ジャンクワードの森
- イロイロハックス
- Co-NAVI(子ナビ) _ 子供のための情報ブログ
- しゅうまいの256倍ブログ neophilia++
- P2P today ダブルスラッシュ
- [Mu]ムジログ
- Digital Life Innovator
- 21世紀お取り寄せレビュー
- おとなのらいふはっく
- tokuriki.com
- め〜んずスタジオ
ん?
えーっと。参加者一覧に、僕の名前がありませんね。そりゃそうだ、用事があって申し込んでない。
でもこの話題には参加しなきゃだめだろ!ってことで、参加していないけど、経験をもとに書いておきます(笑
なおこちらはブロガーのためのイベントレポート作成術なので、その他の場合にはそぐわない可能性が高いです。
日記なのか、レポートなのか、そこが問題だ
まず最初のポイントはここだと思ってます。前者は、基本的には日々の記録、すなわち「何が起きたかのメモ」です。たとえばデジカメの体験イベントだとしたら…
C社のAさんが新製品の特徴を説明してくれました。新機能は○○だそうです。デザインもカッコイイし、実際に触ってみると、とても使いやすかったです。
ざっくりいうとこんな感じですかね。この記事がインターネット上でどんな立ち位置になるかといえば…そうだなあ、イベントレポートが何本あがったかの数字に貢献するだけ、でしょうか。だって、これってイベントに行かないで、ニュースリリース読んだだけでも書けちゃいますよね?イベントに100人いたらそのうちの100人、下手すると欠席した2人も加えて102人全員が書けちゃうレポート風の日記がこれです。
じゃあどうしたらレポートになるのか。そのために必要な要素は、「現場で感じたことを自分の言葉で伝えること」です。
五感を活用する!
現場で感じたこととは、自分の五感に置き換えられます。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚。こればかしは、現場で体験しないとわかりません。
たとえば、以下は上記のレポートに五感を組み込んでみた例です。
デザインはカクカクとした近未来的なもの。角度を変えるとキラキラと光って見えます。気になるのが起動音で、電源を入れる度に「ジジジ」という大きな音がして気になりました。ボディは冷たくしっとりとした金属製で、高級感に溢れています。指に吸い付く感じというのかな?新しい機能は衝撃的で、会場の各所から「おおお!」という声があがっていました。
さすがに味覚と嗅覚は反映が難しかったのですが、視覚、聴覚、触覚については実際に感じたコトを盛り込んでみました。先ほどのものにくらべて、グッとレポートっぽくなった気がしませんか?この五感に関しては特に個人の差がでやすいため、日記をレポートにするための要素としてはとても簡単で使いやすいのでは無いかと思います。
イベントレポートを書き慣れていない時は、まずこの五感についてメモをとっていってみてはどうでしょうか?あなたが感じた五感は、あなただけのものです。
自分のプロパティ・立ち位置を説明し、五感を補強せよ!
さて、五感をレポートに挿入することを覚えたら、次にそれを強化する必要があります。なぜなら、バックグラウンドがないと、読者がその五感をどう消化していいかわからないからです。辛いものが大好きな方の「辛い!」と、辛いものが苦手な方の「辛い!」は同じ「辛い」でも意味が違って見えますよね?
そこで必要なことは、自分がどういう人間かという説明です。プロフィール欄に書いてあってもいいですが、題材にみあったざっくりとした説明が、レポートの中にあればなおいいでしょう。大学時代に「レビューの共感度」というものについて研究を行っていたことがありますが、その時のグループインタビューでは「筆者の属性(=性別、年齢、趣味嗜好)が共感には重要である」という結果が得られました。自分と状況や好みが近いのか、遠いのか、それがレビューを読む上ではなかなかに重要な要素を持つわけです。ですので、「自分はこういう人間である」という特徴を紹介して、読者が自分のものさしと比較できるようにしてあげることが大事なんじゃないかって思っています。これをレビューに追加するのって、そう難しいことではないですよね?
最強のオリジナリティは、自分の記憶の中に
最後に覚えておきたいのは、オリジナリティの出し方です。すでに自身のプロパティと五感によって、このレポートがどんな人によって書かれ、どんな印象を持ったのかは説明できました。そこに対してあなたのオリジナリティを加えれば、そこには唯一無二のレポートが完成しているはずです。
でも突然オリジナリティといわれても、悩んじゃいますよね。
大丈夫です。誰でもオリジナリティを出せる簡単な方法があります。それは、記憶を引っ張り出すことです。
先ほどの五感もそうですが、記憶はぜったいに誰にも真似ができません。横道にそれてもいいので、あなたがイベントで体験したことから引き出された記憶を語ってみてはどうでしょうか?ガジェットのレビューなら、いままでの経験や先入観を語ってみてもいいですし、料理のレビューなら、いままでの同じ料理に対する体験や評価を改めて列挙してみるのも面白いものです。とにかく「今までどう思っていたか」「何を体験してきたか」みたいな情報は、レポートに深みを与えてくれます。加えて、説明するためには必ず自分の言葉を使わざるを得ませんし、そこから生まれる新たなストーリーがあるかもしれません。
ということで、何も難しいことを生み出す必要はありません。イベントから引き出されたいままでの記憶のカケラを惜しみなくレポートにつぎ込んでみましょう。
ということで、まとめると
もちろん他にも、事前に対象について調べておくとか、現地で担当者に根掘り葉掘り聞くとか、ガジェットであれば使い方を模索してみるとか、レポートを深くする要素はたくさんあります。ただ、こちらはやはり場数と経験がものをいうところがありますので、最初は上記の鉄板な方法でレポートを作ってみるのをおすすめします。
エアロプレイン流な鉄板のレポートを作るためには
・五感の要素を取り入れる
・自分が何者か、どんな性質をもっているかを説明する
・イベントから引き出された記憶を惜しみなく記述しておく
という3点を気にしてみてはどうでしょうか。これだけで、そのレポートはずいぶんと深みがでるものです。さらに余裕があれば
・イベント開催日時
・場所
・主催者
・登壇者
・製品スペック
などの客観情報も加えておけば、より多くの人に参考となるレポートになることでしょう。これも難しいことではないですよね?
なお、最後に大事なこととして、同じイベントに出た他の人のレポートをも読むことをオススメします。どんな視点があるのか、気づき、発見、まとめ方など、こちらにも大きな発見があるはずですよ。
もしレポートの書き方で悩んでいるようでしたら、一度こういった要素に着目してみてください!