【AMN】TOTO レストルームのこれから〜イベントに見る???
TOTO レストルームのこれからを考えるイベントは、とても満足感の高かった反面、ちょっと???な部分が多かったため、あえてエントリとして上げておきたいと思います。前エントリのイベントレポートとあわせてお読みくださいまし…。
さて、そのイベントの???だった部分とは???
*思ったことを取り留めなく書き留めています。
レストルームを考える?
とってもそもそもな話で恐縮なのですが、レストルームの定義が100%はわかりませんでした。
AMNの案内によれば
ただ用をたすだけの「トイレ」としてではなく、「レストルーム」と
いう生活を豊かにするための空間として、機能性、デザイン性なども
含め日々真剣に考え、研究開発を重ねているTOTOご担当者様のお話は
非常に奥が深いと思います。
とのことなので、トイレ=用を足すためだけの「設備」 ではなく、レストルーム=生活に欠かせなくなりつつある「空間」 と理解していましたが、わりと話が「ネオレストシリーズ」に傾いていたので、なんとも消化しがたい部分があったのも事実です。
というのもネオレストシリーズはトイレを据え付けるタイミング、つまり持ち家を建てる人やトイレの付け替え工事ができる人のみが関係するもの。もちろんこれから入用になる人も多いかとは思いますが、トイレ付け替えの自由が無い賃貸住まいの僕としては、一抹の寂しさを覚えてみたり。トイレの空間をすごしやすくすること=ネオレストシリーズとされてしまっては、ちょっと困るかなぁ。
仕切りや意識共有にも???
また、AMNさんの仕切りにもちょっとだけ疑問が残りました。当日はAMN徳力さんが司会・進行をつとめてくれたのですが、ディスカッションの位置づけや進行がかなりグダグダだったように思えます。
というのも、ディスカッションはお題に対して自分の答えを記入し、それをグループでまとめる…ということだったわけですが、そこにTOTOの社員のかたも加わったため、ディスカッションというよりTOTOへの質問大会になってしまったり…。で、実はTOTOの人もディスカッションの進め方や狙いがわかっていなかったりしたわけですね。AMNの人もグループの脇にいながら、グループタスクが一歩も進まないうちのグループに干渉することもせず、ちょっとビックリしました。仕方がないので「これ、まとめるんですよね?」とか「何分まででしたっけ?」などと助け舟を出しましたが、それって率先してコントロールしてほしいのですけどね。じゃなかったら中途半端にディスカッションなどにせず、TOTO開発の方とのコミュニケーションタイムにしてくれたほうがどれだけ気楽だったことか。
結局のところTOTOの方もおっしゃっていたのですが、「今日は伝えることだけを念頭においていた。正直、ブロガーの方からこんなに積極的に意見が出てきたことに驚き、反省している(意訳」のような発言が出てきた時点で、このイベント参加に対する参加者の性質やモチベーションが、AMNとTOTOの間で共有されていないわけですよね。前述のディスカッションのことを考えれば、会の意義というか、ディスカッションのことでさえも共有が少なかった。となると、AMNはいったい何をしたのか??といえば、単なる集客?(本気でそんなことは思っていませんが)
満足度は高くとも、狙い通りだったのかどうかは疑問
まあ1参加者がこんなことを心配しても仕方がないのですが、結局はAMNとTOTO、そして参加者が事前に見ているものが同じだったかどうか、そしてイベント後もそれは保たれていたか、ということがとっても心配かつ疑問として残りました。
なんとなーく3者の思惑を想像してみると…
- 参加者:レストルームとは?最新のトイレ事情とは?これからのトイレはどうなるの?
- AMN:これからのレストルームについて、参加者とともに考えたい。TOTOのファンを増やしたい。
- TOTO:TOTOを知って欲しい。ネオレストを知って欲しい。
このような感じだったかなーと。あくまで想像なので、正しいかどうかはわかりませんよ。
でもね、参加して感じたのは事実だし、TOTOの方のコメントからも、TOTO側からは「知って欲しい」という欲求が強く強く感じられたのは、間違いじゃないと思っています。事実、いろいろなコメントに対しても林さんが「それはもう実現されているんですよね…周知されてないなあ」と何度も残念そうな顔をされていました。やっぱりTOTOとしては「周知が十分でない・理解されていない」という思いを抱いているので、こういった勢いになってしまうのは仕方が無いと思うのですよね。
ただし今回のイベントは、AMNの狙いの通り双方向のコミュニケーションが前提のものであるので、TOTOの伝えたい想いたっぷりの方向性が今回のイベントにとって最良だったかどうかは謎です。
また、AMNイベントに共通して流れる雰囲気として「クライアントのファンを増やしたい」というものがあると(勝手に)思っているのですが、それって今回のクライアントであるTOTOにうまく伝わっていたのかなあ。僕の所感では、林さんのファンは増えども、TOTOのファンが増えたかどうかはちょっと疑問かな。レストルームに対する考え方が変わったかと問われればそうでもないしなあ。もしファンを増やそうと思うのであれば、「私を知って!知って欲しいの!」という強烈プッシュ一辺倒な方向性にはならなかったと思うんだよなあ。
結論として、レストルームのこれからは考えられたか?
じつはあんまり考えられてないよなーというのが本音。最後のディスカッションのお題が
- ネオレスト・コレクション(ネット限定発売)の認知を広げるために何を行いますか?
- 今後のレストルームについてどのようなコンセプト設定、デザイン、機能があればよい?
というものだったこともあって、やっぱりTOTOとしてはネオレストを売りたいんだよなぁ。後者の質問をもし主軸に考えるのだとしたら、TOTOの商品の変遷ではなくて、トイレがレストルームになった瞬間というか、トイレというものと時代性を比較し、参加者に伝えるイベントをやってもらったほうが良かったかな…と思いましたね。そうすれば、林さんの「もうそれは実現されているのに…」という反応も無かったでしょうに。もうあるものを知らされていない状態で、もうあるものを提案する作業がなんと不毛なことか…。
とにかくイベントって企業側の想いが強すぎて、主題がぶれちゃうことが往々にしてあるとおもうのです。これってWebサイトを構築するときも同じで、例えば「資料請求」が主題だったはずなのに、いつのまにか経営層の大きな声によって求人やIRが強く出すぎてしまうWebサイトに流れていくケースを何度も見てきています。
クライアントの意見を聞くことは大事だけど、意見を聞くことと同じくらい、成功のために突っぱねることも大事だと思うのですよね。同様に、クライアントに要求することも必要。今回であれば、TOTOに対してブログというものの理解をもっと要求しても良かったんじゃないかと思いますけどねえ。これは業界としての課題なのかな。
なにはともあれ、大企業が興味を持ち始めている
なにはともあれ、今回のイベントは楽しかったし、僕はTOTOのことがもっと好きになったし、満足していることも事実。そしてTOTOのような歴史ある大企業がブログマーケティングに(自分たちの手を動かす形で)参加、興味を持ち始めているのも事実です。業界としてはサントリーのような「わかっている」企業をどれだけ増やすことができるか、というのが生き残るための必須課題だとおもうのです。だから、AMNにはもっともっとがんばって欲しいし、もっともっとイベントをやって、ノウハウためて、もっと良いものにしていって欲しいと切に願います。
なんか雑多な感じになってしまいましたが、休日も終わろうとし、頭もうまく働いていないだろうタイミングでの乱文ということでご容赦ください。
追記:いろいろ読んでいったら、チミンモラスイ?にも同じような?ことが書かれていたなあ。
ディスカッション
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「レストルームのこれからを考える」 ブロガーミーティング@TOTO に参加
4月21日に開催されたAMNのブロガーミーティングに参加いたしました。
ブロガーではないのですがww
(いつもすみません…)
「4月21…
…