ギネス級地下施設 首都圏外郭放水路@春日部の巨大地下大神殿レポート!
ここはエスタークの眠る地下大神殿か、それとも未来のネルフ本部か…埼玉県春日部市(旧庄和町)にある首都圏外郭放水路は、巨大建築愛好家でなくても、1度は訪れたいところです。
そんな施設の特別見学会が昨日、今日と開催されているんです。
地下大神殿の呼び名は伊達じゃなかった
この首都圏外郭放水路は、
あふれそうになった中小河川の洪水を地下に取り込み、地下50メートルを貫く総延長6.3キロメートルのトンネルを通して江戸川に流す、世界最大級の地下放水路です。日本が世界に誇る最先端の土木技術を結集し、平成18年6月に完成。完成に先立ち、平成14年から部分的に稼動し、毎年7回程度の洪水を安全に処理することで、住宅地等への氾らんを防いでいます。
私たちの目にふれることなく、洪水と闘う首都圏外郭放水路のスケールはまさにギネス級。洪水を取り込む直径30メートル、深さ70メートルにおよぶ5本の巨大立坑をはじめ、地中深く6.3キロメートルにわたって走る直径10メートルの地底トンネル、重量500トンの柱が59本もそびえるマンモス水槽、そして、毎秒200立方メートルの水を排水する14000馬力タービンなど、そのすべてが想像を超えるスケールです。
という、日本の最先端技術の粋を集めて作られた治水施設。先日の台風でも実際に稼働し、住宅地を守っています。
この柱の1本が500トンとか、もはやスケールが違いすぎて良くわからなくなってきます。
少しだけ残る水がこの施設の「生きている感」を増幅させます。なおこの見学会に合わせて底面は清掃されており、時期によっては泥が堆積していることもあるそうです。もちろん清掃はブルドーザーなどで一気に行うレベル。どうやってここにブルドーザーを運ぶのかが気になりますが(笑
運ぶシーンを想像したらエヴァっぽいなあとか思ってしまう…なんて言ってたら本当にネルフ本部っぽい場所もあります。
おおお、ここに初号機がいてもおかしくないよ…。
当日は口笛アーティストの方がライブを行っていましたが、これだけ広い空間だと、口笛がとてもよく響きます。口笛とひんやりした空気とが、また不思議な空気を醸し出していました。
ちなみにこの空間は先の引用文にもあった「マンモス水槽」であり、あくまで施設の一部。
こんな階段を下って着いた先は地下18mであります。
一部でさえこれだもんなあ。どれだけ凄まじい工事が行われたのか、むしろその時のことを想像して勝手に盛り上がりますね…。
特別見学会では、普段見られないインペラとポンプ室まで公開
ちなみに今回の見学会の目玉のひとつがこれ。
普段はみられない「インペラ」と呼ばれる巨大な吸い出しのための羽根車です。この水槽にはこれが4つあって、処理量は羽根1枚につき、1秒間で25mプール1つぶんの200立方メートル。だめだ、もうよくわかんない(笑
このインペラで満足しすぎてポンプ室は見学しそこねちゃったんですよね。ポンプ室は施設の外の建物裏ですので、注意してください。
ということで
あとは何枚か写真を貼ってレポートに変えさせていただきます!
残りの写真はこちらにて。
>20131116 首都圏外郭放水路 特別公開 2013 – a set on Flickr
うーん、とてもよかった。1時間半〜2時間あればゆっくり回っても十分だと思います。なお水槽内までは100段ほど階段を要すること、下にはトイレが無いことなどに注意してください。
実はインペラとポンプ室をのぞけば、普段でも申し込みにて見学することが可能です。15時までに階段を下れば見学できるみたいですので、これを読んでいる今、まだ間に合うといえば間に合います。
改めて自主見学ツアーでも組もうかな、とか思っちゃいますね。
なお基本は東武野田線 南桜井駅からのバスで行くことになりますから、大宮か柏などで乗り換えて現地まで来て下さい。車で来る場合は、駐車場などは自分で工面することとなりますのでご注意を。
公式サイト