目の不自由な方をお手伝いするとき、絶対に覚えておいておきたいこと
目の不自由な方をお手伝いする時(どこかへ案内する時)に関して、絶対に覚えておきたいことがあります。
一方的に手を引いてはいけない
これはその昔、大学の授業にて、車いす体験などをする傍らで教えてもらいました。
どうしても僕らは、人を案内する=手を引く、というイメージを持ってしまいがちです。確かにお年寄りや子供を案内するときは、この方法が妥当でしょう。しかし!実は「手を引く」のは、目が不自由な方にとって「とても怖い方法」なのだそうです。
その理由は聞けば納得でした。どこをどのようにつかまれ、引かれるのかわからない状況は、とても恐怖だと。特に手を掴まれている場合は「危険を感じても逃げられない」「どこかへ引っ張って連れて行かれる」というイメージが沸いてしまうようで、親切は感じつつも、怖さをぬぐえないのだそうです。
じゃあどうするのか?大事なのは「声かけ」と「向こうから自分の腕や肩をつかんでもらう」ことでした。
声をかけ、腕や肩をつかんでもらおう
大事なポイントは、まずは声をかけることです。目の不自由な方にとって、こちらは「突然現れた誰ともわからない人」です。ですから、自分が誰で、どこにいるか、これから何をしようとしているか、そしてどうお手伝いをしたらいいか、全て声をかけて聞くことが大事なのだそうです。
そして!ここ重要!案内をするときは、手を引くのでは無く、自分の肩や腕をつかんでもらうのが良いのだとか。こうすれば、危険な時は自分から腕をはなすことができますし、こちらが動いている、止まっているなどはつかんでいる場所からダイレクトに伝わります(もちろん止まったりするときは声かけがベターです)。
念のため「これで大丈夫だったかな?」と調べたところ、東京ヘレン・ケラー協会にも同じようなことが書いてありました。
あなたの腕か肩につかまらせてください。杖や服をひっぱられると危険ですし、悲しい気分になります。後ろから押されるのも怖いものです。せまい場所では「狭くなります」などと教えてください。腕を少し後ろにまわして、あなたの1歩後ろを歩けるようにしてください。歩く速度は、相手のかたに合わせてください。
>東京ヘレン・ケラー協会|目の不自由な人に出会ったら
ということで!オリンピック・パラリンピックが決まった時、真っ先に思い出したのがこのことでした。ぜひ覚えて、その時には活用してみてください。
なお、あくまで僕が大学の時に教えてもらった内容なので、最近は違うだとか、そう思われているけど実状はこうだとか、いろいろと教えてください。